ツールプロバイク特集第24弾は、フランスを代表するプロチームであるトタル・ディレクトエネルジー。美しいメタリックブルーに彩られた、ウィリエールのZero SLRやCento10PRO、そしてTTバイクのTURBINEを紹介します。



リリアン・カルメジャーヌ(フランス)のウィリエール Zero SLRリリアン・カルメジャーヌ(フランス)のウィリエール Zero SLR photo:Makoto.AYANO
ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア)のCento10PROニッコロ・ボニファツィオ(イタリア)のCento10PRO photo:Makoto.AYANO
ジェローム・クザン(フランス)らが連日逃げに乗り、ツールを盛り上げたトタル・ディレクトエネルジー。ツール連続出場中のフランスチームが駆るのは2年目のウィリエール。昨年ツールデビューした軽量モデルZero SLRを主軸に、エアロロードのCento10PRO、そしてTTバイクのTURBINEという3モデルを使い分けた。

同じくウィリエールを使うアスタナはZero SLRで一本化しているが、トタル・ディレクトエネルジーは2モデルを乗り分けることが特徴。メタリックブルーは市販品とは異なり、クロモヴェラート(フルクローム仕上げ)の上からクリアブルーを重ね塗りしたという手間暇かけたペイントだ。また、アントニー・テュルジス(フランス)のみ軽量化のためかブラック仕上げのCento10PROを使用していた。

ブラック仕上げのCento10PROはアントニー・テュルジス(フランス)のバイクブラック仕上げのCento10PROはアントニー・テュルジス(フランス)のバイク photo:Makoto.AYANO
ホイールはウルサスのMIURA EVOシリーズ。TS47とTS37を使い分けるホイールはウルサスのMIURA EVOシリーズ。TS47とTS37を使い分ける photo:Makoto.AYANOハッチンソンのPRO TOURチューブラーを使うが、デュガスと思われるタイヤも使用率が高いハッチンソンのPRO TOURチューブラーを使うが、デュガスと思われるタイヤも使用率が高い photo:Makoto.AYANO

サドルやバーテープがプロロゴで統一サドルやバーテープがプロロゴで統一 photo:Makoto.AYANOCento10PROはステムハンドル別体式だCento10PROはステムハンドル別体式だ photo:Makoto.AYANO


コンポーネントはシマノのR9170系DURA-ACE DI2で、パワーメーターも同FC-R9100-P。昨年ツールで唯一リムブレーキのCento10PROを使用していたボニファツィオ(イタリア)だが、今年ディスクブレーキバージョンに乗り換えたことで、チームは100%ディスク化を遂げている。

昨年までファストフォワードを使用していたホイールは、今年イタリアのウルサスへと切り替わった。イタリアカラーの緑と赤、そしてチームカラーのブルーが目立つホイールは最上級グレードのMIURA EVOシリーズ。平坦ステージではTS47を、山岳ステージではTS37と使い分けていた。TTステージで前輪に使用していた3バトンホイールはウルサスのラインナップには存在しない製品だ。

TTステージで使われたTURBINE。マチュー・ブルゴドー(フランス)は前輪ディープリムTTステージで使われたTURBINE。マチュー・ブルゴドー(フランス)は前輪ディープリム photo:Makoto.AYANO
ウルサスのラインナップに存在しないバトンホイールを使う選手もウルサスのラインナップに存在しないバトンホイールを使う選手も photo:Makoto.AYANOTTハンドルはプロファイルデザインTTハンドルはプロファイルデザイン photo:Makoto.AYANO


タイヤサプライヤーはハッチンソン。PRO TOURチューブラータイヤを使用するが、デュガスと思われる白っぽいケーシングのタイヤも多数確認できた。シクロクロスではデュガスタイヤにハッチンソンのコンパウンド「11STORM」のロゴを貼り付けた製品がここ数年確認されており、両社は何らかの形で提携していると思われる。

また、サドルやバーテープはプロロゴで、ボトルとボトルケージはタックス。TTバイクのハンドル類はプロファイルデザインを使用していた。

text:So Isobe
photo:Makoto AYANO

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