アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)のステージ2勝目で締めくくられたジロ・デ・イタリア第6ステージ。「今日のスプリントは完璧だった」を振り返るフランスチャンピオンの他、ステージ上位に絡んだ選手たちのコメントを紹介します。



ステージ優勝 アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)

今朝のミーティングの時点では、今日は自分のためのステージだと確信していた。でも昨日のハードなステージと、逃げグループの大きなリードを見て、本当に集団スプリントになるのか懐疑的になった。

終盤の短くも急勾配の登りで地獄のように苦しんだけど、スプリントまでにリカバリーがギリギリ間に合った。最初は登りをこなすことができるか不安だったけど、道が平坦になったところで集団の前まで上がり、最高のポジションから勝負に持ち込むことができたんだ。残り200mでコースが再び登り基調になった時、脚の感触から完璧なスプリントに持ち込めると確信した。2日前のスプリントは完璧ではなかったけど、今日のスプリントは完璧だった。スタート前にも言ったけど、今日のコースでステージ優勝できる力があれば、この先のステージでもっとチャンスが出てくると思う。

ステージ2勝目を飾ったアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)ステージ2勝目を飾ったアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) photo:LaPresse


ステージ2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)

ステージ前半が予想以上にゆったりとした展開だったので助かった。今日も後半にかけてチームは隊列を組んで集団先頭をキープ。まずはウィルコ(ケルデルマン)を安全に走らせ、そしてフィニッシュに向けてステージ優勝を狙った。チームメイトたちの力を借りて集団前方で残り4kmからの登り区間に挑み、混沌とする集団の中でサム(オーメン)にサポートされてスプリントへ。2位という結果に終わったけど、レースの内容や脚の状態には満足している。日に日に状態は良くなっていて、昨日よりも今日のほうが感触は良かった。

登り基調の最終ストレートで先頭に立つアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)登り基調の最終ストレートで先頭に立つアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) photo:LaPresse


ステージ3位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、アスタナ)

ステージ優勝には届かなかったけど、トップスプリンターに混ざってグランツールのスプリントで3位に入ったことに満足している。チームの素晴らしい走りのおかげで抜群のポジションからスプリントしたんだ。総合7位のヤコブ(フルサン)にリードアウトされるなんて誇らしかった。この結果は自分にとって特別。ピュアスプリンターに対抗できることを確認できたよ。



ステージ8位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)

今日はチームが集団をコントロールして逃げを捕まえて、フィナーレに向けてすべてお膳立てしてくれた。でも、残念ながら、最終コーナーで大きくポジションを落として埋もれてしまい、スプリントに持ち込むことができなかった。



ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ヴィーニザブKTM)

シューズにアーレンキー(六角レンチ)が刺さったジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ヴィーニザブKTM)シューズにアーレンキー(六角レンチ)が刺さったジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ヴィーニザブKTM) photo: Instragram @visconti_giovanni下り区間を一列棒状で走っている時、突然地面の方で大きな音がして、何か金属が地面に擦っているのを感じたんだ。見下ろすとシューズに幅5ミリぐらいの金属棒が突き刺さっていた。おそらく地面に落ちていたもので、前走者がホイールで弾いて飛んだのだと思う。

とても驚いたし、あと数ミリずれていたら・・・。マテーラのフィニッシュにたどり着けたことを幸運に感じる。

マリアローザ ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)

マリアローザに慣れてきたけど、この感情をうまく表現するのはまだ難しい。少なくともあと数日はこのジャージを着ていたいと思う。

今日は無線機を交換するためにチームメイトと沿道にストップした際、後続の選手に追突されてしまった。怪我は無いし、ぶつかった選手も無事であることを願う。明日の横風は心配していないよ。何しろ横風を得意とする経験豊かなチームメイトたちが揃っているから。総合リーダーという立場ではあるけどとてもリラックスして走ることができている。

text:Kei Tsuji

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