ツールプロバイク特集第22弾はミッチェルトン・スコット。マイナーチェンジを受けたばかりのFOILや、2年目のツールを迎えた軽量オールラウンダーのADDICT RC、そしてTTステージで使われたPLASMAを紹介します。



アダム・イェーツ(イギリス)のADDICT RCアダム・イェーツ(イギリス)のADDICT RC photo:Makoto.AYANO
ルカ・メスゲッツ(スロベニア)が使用した新型FOILルカ・メスゲッツ(スロベニア)が使用した新型FOIL photo:Makoto.AYANO
先のツール・ド・フランスでアダム・イェーツ(イギリス)のマイヨジョーヌ着用と総合9位を支えたミッチェルトン・スコット。バイクは7月のツール・ド・フランスでデビューしたADDICT RCをメインバイクに、エアロロードのFOILも併用。ピュアクライマーのイェーツやエステバン・チャベス(コロンビア)、ミケル・ニエベ(スペイン)たちは、基本的にどのステージでもADDICT RCを使用していた。

対してFoilをメインバイクに選んだのはスプリンターのルカ・メスゲッツ(スロベニア)やダリル・インピー(南アフリカ)。なおこれらFoilはケーブル類のフル内装化が図られた最新のマイナーチェンジモデルであり、ペイントから判断するにセカンドグレードの「HMF」と思われる。

なお昨年チャベスはオリジナルカラーのADDICT RC(数量限定で一般発売も行われた)を使用していたが、今年はチームカラーモデルに、自身が運営するコロンビアの子ども支援財団「Fundación Esteban Chaves(通称FUN)」のステッカーを貼りツールを戦った。

ホイールはDURA-ACEのC40かC60。ピレリのP ZERO VELOチューブラーをセットホイールはDURA-ACEのC40かC60。ピレリのP ZERO VELOチューブラーをセット photo:Makoto.AYANO
山岳ステージではC40を使用。イェーツは前C40/後C60という組み合わせが多かった山岳ステージではC40を使用。イェーツは前C40/後C60という組み合わせが多かった photo:Makoto.AYANOコンポーネントはDURA-ACE Di2。ロードバイクは全てディスクブレーキ化を果たしているコンポーネントはDURA-ACE Di2。ロードバイクは全てディスクブレーキ化を果たしている photo:Makoto.AYANO

ADDICT RCを駆るマイヨジョーヌ姿のアダム・イェーツ(イギリス)ADDICT RCを駆るマイヨジョーヌ姿のアダム・イェーツ(イギリス) photo:Makoto.AYANO
チェーンステーのロゴが示す通り、シマノグローバルサポートチームであるミッチェルトン・スコットのコンポーネントはDURA-ACE Di2。ロードバイクはディスクブレーキ、TTバイク(PLASMA PREMIUM)のみリムブレーキという構成だ。

ホイールはDURA-ACEのC40かC60のいずれかで、TTバイクのディスクホイールはPR0ではなくノーロゴのライトウェイト。パワーメーターもDURA-ACEだ。なおディスクローターはDURA-ACEとXTRが混在しているものの、基本的にC40ホイールには軽量なXTRを、C60にはDURA-ACEを装着する場合が多い模様。なおスルーアクスルは市販品と異なるレッドアルマイトの製品で、春先のレースで使われていたスルーアクスルの脱着式トルクスレバーここ最近使われていない模様。

出番を待つPLASMA PREMIUM出番を待つPLASMA PREMIUM photo:Makoto.AYANO
TTステージの前輪はPROの3スポークホイールもしくはC60。シマノサポートチームのオーソドックスなチョイスと言えるTTステージの前輪はPROの3スポークホイールもしくはC60。シマノサポートチームのオーソドックスなチョイスと言える photo:Makoto.AYANO
ミッチェルトン・スコットはピレリのロードレースタイヤ開発に関わっているチームであり、同社ハイエンドのP ZERO VELOのチューブラーモデルを使用する。ハンドル周りは全てスコット傘下のシンクロスによる専用品で、サドルやシートポストも同社製だ。

text:So.Isobe

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