2020/09/25(金) - 11:51
ツールでミケル・ランダ(スペイン)を総合4位に押し上げたバーレーン・マクラーレンの機材を紹介。ツール前に発表された新型REACTOやSCULTURA、ランダ用に仕立てられた特別仕様のTIME WARP TTにフォーカスを当てる。
ツール前に発表された新型REACTO。チームバイクはディスククーラーが省かれている photo:Makoto.AYANO
大会終盤の組織的な動きでミケル・ランダ(スペイン)が総合4位、ダミアーノ・カルーゾが総合10位という結果を残したバーレーン・マクラーレン。更にペリョ・ビルバオ(スペイン)が総合16位につけ、チーム総合2位という結果も残した。
中東チームの機材トピックとして挙げたいのは、まず今シーズンからディスクブレーキで統一されたことと、7月末に発表されたばかりの新型REACTOが投入されたこと。スプリンターのソンニ・コルブレッリ(イタリア)がロースター入りを果たしており、新型REACTOでツールを戦った。モデルチェンジにあたりREACTOはケーブルフル内装式の採用を始め、フレーム形状のアップデートによりエアロダイナミクスを向上しているという。
総合10位ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)のメリダSCULTURA photo:Makoto.AYANO
総合勢が使用するのはSCULTURAで、REACTOともども市販品に装着されるディスククーラー(放熱性を向上させるパーツ)が取り外されていることが話題。それゆえかブレーキローターは軽いXTRではなく、放熱フィン付きのDURA-ACEをチョイスしている。
今シーズンのバーレーン・マクラーレンはパワーメーターをSRMからDURA-ACEに切り替えている。またFSAと結び付きが強く、ハンドル、ステム、シートポスト、ホイールは全てFSAもしくはヴィジョン。コックピット周りはMETRON 6Dといったステム一体型が中心だが、METRON AERO、FSAのアルミハンドルENERGYなど選択は選手によってまちまち。
アルミ製ENERGYハンドルバーを使用する選手も photo:Makoto.AYANO
METRON 6D用に作られているサイコンマウント photo:Makoto.AYANO
ホイールはヴィジョンのMETRONシリーズで、選手やコースプロフィールによってリムハイトを選び分けている photo:Makoto.AYANO
タイムトライアルバイク"TIME WARP TT"のベースバーにはメリダとヴィジョンのダブルネームのMETRON TTを採用していることが特徴。ヴィジョンのラインアップに存在するMETRON TFAを、TIME WARP TT用にアレンジしたものと思われる。
バーレーン・マクラーレンはエースのランダやビルバオらにTTに関するワンオフ品を供給していた。バイク自体もカーボン素材が露出したペイントレスで、ワンオフ品と思われるベースバーとエクステンションバーをセット。昨年までチームが使用していたSRMもしくはTHM-Carbonesと思われるカーボンクランクなど軽量化を追求している様子が伺える。また、チームサプライヤーであるマックオフによると、ランダはタイムトライアルバイクにマックオフのオーバーサイズプーリーシステムを投入したという。
また、ランダとビルバオのTT用ディスクホイールはヴィジョンのロゴこそあるものの、現在ラインアップされているMETRON DISCとは異なるものだ。社外品か、あるいは新製品だろう。
ワウト・プールスのTIME WARP TT。このバイクもベースバーとエクステンションバーが特別品とされている photo:Makoto.AYANO
カーボン地がむき出しのミケル・ランダ用TIME WARP TT。ホイール、コックピット周り、クランクなど至るところが特別仕様とされている photo:Makoto.AYANO
特別仕様のバイクを駆るミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)。リアディレイラーのプーリーがマックオフ製ビッグプーリーに切り替えられている photo:Makoto.AYANO
text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO

大会終盤の組織的な動きでミケル・ランダ(スペイン)が総合4位、ダミアーノ・カルーゾが総合10位という結果を残したバーレーン・マクラーレン。更にペリョ・ビルバオ(スペイン)が総合16位につけ、チーム総合2位という結果も残した。
中東チームの機材トピックとして挙げたいのは、まず今シーズンからディスクブレーキで統一されたことと、7月末に発表されたばかりの新型REACTOが投入されたこと。スプリンターのソンニ・コルブレッリ(イタリア)がロースター入りを果たしており、新型REACTOでツールを戦った。モデルチェンジにあたりREACTOはケーブルフル内装式の採用を始め、フレーム形状のアップデートによりエアロダイナミクスを向上しているという。

総合勢が使用するのはSCULTURAで、REACTOともども市販品に装着されるディスククーラー(放熱性を向上させるパーツ)が取り外されていることが話題。それゆえかブレーキローターは軽いXTRではなく、放熱フィン付きのDURA-ACEをチョイスしている。
今シーズンのバーレーン・マクラーレンはパワーメーターをSRMからDURA-ACEに切り替えている。またFSAと結び付きが強く、ハンドル、ステム、シートポスト、ホイールは全てFSAもしくはヴィジョン。コックピット周りはMETRON 6Dといったステム一体型が中心だが、METRON AERO、FSAのアルミハンドルENERGYなど選択は選手によってまちまち。



タイムトライアルバイク"TIME WARP TT"のベースバーにはメリダとヴィジョンのダブルネームのMETRON TTを採用していることが特徴。ヴィジョンのラインアップに存在するMETRON TFAを、TIME WARP TT用にアレンジしたものと思われる。
バーレーン・マクラーレンはエースのランダやビルバオらにTTに関するワンオフ品を供給していた。バイク自体もカーボン素材が露出したペイントレスで、ワンオフ品と思われるベースバーとエクステンションバーをセット。昨年までチームが使用していたSRMもしくはTHM-Carbonesと思われるカーボンクランクなど軽量化を追求している様子が伺える。また、チームサプライヤーであるマックオフによると、ランダはタイムトライアルバイクにマックオフのオーバーサイズプーリーシステムを投入したという。
また、ランダとビルバオのTT用ディスクホイールはヴィジョンのロゴこそあるものの、現在ラインアップされているMETRON DISCとは異なるものだ。社外品か、あるいは新製品だろう。



text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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