クラシック・ロワール・アトランティック(UCI1.2)は、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)を含む8人の逃げが決まった。ラスト周回の上りで先頭は3人に絞られ、シリル・ベシー(ベッソンショスール・ソジャサン) が後続を5秒離して優勝。清水は5位に入り、敢闘賞を獲得した。

クラシック・ロワール・アトランティックコースマップクラシック・ロワール・アトランティックコースマップ image:www.classic-loire-atlantique.com以下、Cyclisme Japonのレポート。

この日は、風があるものの天気は良く自転車レース日和。コースはアップダウンの激しい16.8kmの周回コースを11周する184.8km。横風もあるからEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインチームとしては積極的に動くということでスタートした。

最初から小さい逃げがあり、その後逃げの集団が徐々に大きくなって先頭は16人くらいになった。その中に、ギヨーム・ポンと清水都貴が入る。数周走った後に、追撃グループが追いつき、再び大きな集団となる。

清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)、各賞の選手たちと清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)、各賞の選手たちと photo:Cyclisme Japonレースは振り出しに戻ったかのように思えたが、すぐに新たなアタックがかかり、8人の逃げが形成された。ここにもまた清水は乗り込んだ。

ラスト1周まで先頭グループは協力し合いうまくローテーションし、集団の選手たちを引き離す。ラスト1周に入ると、周回コースに2つある上りの最初の上りで勝負がかかった。ここで、前半から逃げ続けている清水は遅れをとってしまう。

先頭グループは2回目の上りで完全にトップ3人、遅れて1人、そのあと2人、その後ろに清水ともう一人の選手という形になった。先頭は3人の争いとなり、シリル・ベシー(ベッソンショスール・ソジャサン)が単独でゴールし勝利した。

清水たちは必死に前を追い、前の2人に追いついて、最後は5位争いのスプリント勝負に持ち込まれた。ラスト700mからトップに立った清水は最後まで先頭をキープし、5位でゴール。

敢闘賞を獲得しポディウムに上がる清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)敢闘賞を獲得しポディウムに上がる清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Cyclisme Japon今日の大きな2度の逃げにどちらも乗れたのは清水のみ。その果敢な走りが評価され、清水は敢闘賞を獲得した。


【水谷監督のコメント】
ラスト周回の上りで清水が遅れたのは残念だったが、最初から果敢に逃げに乗って走り続けていたので仕方ない。コースのアップダウンが厳しいだけでなく、今日は横風があったので、常にレースの動きに反応しないといけないほど、全く気の抜けない激しいレースだった。

集団にいればいいというレースではなく、前半から中盤にかけて積極的に動かないと残れないし、スタミナがないと走りきれないと感じた。その中で清水は良く走った。久しぶりのレースだったので、今日前半動けなかった選手たちは明後日の『ラ・ルー・トゥーランジェル』での走りを期待したい。次もチームとしては積極的にレースを展開していきたい。


クラシック・ロワール・アトランティック2009結果
1位 シリル・ベシー(フランス、ベッソンショスール・ソジャサン)4h39'47"
2位 ミカエル・レイス(デンマーク、デザイナ・コッケン)+05"
3位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)+08"
4位 ピエール・カゾウ(フランス、ルーベ・リールメトロポル)+40"
5位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+59"
28位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'14"
58位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+11'12"

敢闘賞
清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)