1級山岳「ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ」に登り詰める個人タイムトライアルで、圧倒的なタイムを叩き出したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)を逆転。歴史に残る走りでマイヨジョーヌを獲得した。



圧倒的なタイムでフィニッシュに飛び込むタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)圧倒的なタイムでフィニッシュに飛び込むタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
マイヨジョーヌのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)は1分56秒遅れに沈むマイヨジョーヌのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)は1分56秒遅れに沈む photo:CorVos
登坂距離5.9km、平均勾配8.5%という1級山岳ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを駆け上がる第20ステージスタート前の時点で、総合首位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)と2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の差は57秒。マイヨブランを着るポガチャルは、決まったかに思えたその差をひっくり返し、さらに1分近い圧倒的な差をつけた。

序盤から13%を超える急勾配区間が登場する1級山岳でポガチャルが叩き出したタイムは、それまで暫定首位に立っていたトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) を何と1分21秒上回る55分55秒。ここまで盤石の走りを見せてきたログリッチは大きく崩れ、ポガチャルから1分56秒遅れの57分51秒でフィニッシュし、マイヨジョーヌを明け渡すこととなった。

会心の走りでマイヨジョーヌを射止めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)会心の走りでマイヨジョーヌを射止めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
また、総合3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)は大きく遅れ、総合4位だったリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)が総合表彰台圏内に浮上している。

レース詳報は追ってお伝えします。
ツール・ド・フランス2020 第20ステージ結果
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) 55:55
2位 トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) 1:21
3位 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)
4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) 1:31
5位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 1:56
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
text:So Isobe
photo:CorVos

最新ニュース(全ジャンル)