UAEチームエミレーツがマッテオ・トレンティン(イタリア、現CCCチーム)の獲得を発表。昨年2位に終わった世界選手権のリベンジ、ミラノ〜サンレモ、フランドルクラシック、そしてマイヨヴェール獲得を目指すと語っている。



ツール・ド・フランスに参戦中のマッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)ツール・ド・フランスに参戦中のマッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム) photo:CorVos
UAEチームエミレーツの発表によれば、トレンティンの契約期間は2021年、2022年の2年間。クイックステップからミッチェルトン・スコット、CCCチームと渡り歩いてきた31歳が、キャリアで初めて母国イタリアに拠点を置くチームに加入する。

「UAEに加入できてとても嬉しく思っている。UAEは結果を残している野心的なチームであり、僕も結果を出して貢献できることを望んでいる。現段階で長期的なプログラムを成功させているチームを探すことは簡単ではないけれど、チームが僕を信頼し、その一員に加えてくれたことを誇りに思う。すでに多くの選手やスタッフと顔見知りなので、すぐに打ち解けることができると思う」と、トレンティンはチームリリースの中で語っている。

昨年の世界選手権で2位銀メダルに終わったマッテオ・トレンティン(イタリア)昨年の世界選手権で2位銀メダルに終わったマッテオ・トレンティン(イタリア) photo:Kei Tsuji
新チームでトレンティンが見据えるのは、昨年2位銀メダルに終わった世界選手権でのリベンジと、ミラノ〜サンレモやパリ〜ルーベ、ロンド・ファン・フラーンデレンといったクラシックレースたち。そして現在参戦しているツール・ド・フランスでのマイヨヴェール獲得。ジロ・デ・イタリア区間1勝(2016年)、ツールで区間3勝(2013、14、19年)、ブエルタ・ア・エスパーニャで区間4勝(全て2017年)を挙げているトレンティンだが、合計24回出走しているモニュメントでの表彰台経験は未だない。

「マッテオはチームのクラシック班において超強力な補強になる。彼は幅広いレースで活躍できることを証明済みで、素晴らしいスピードの持ち主だ。彼の走りと勝利に対するアプローチもチームに合う。チームにすぐ馴染んでくれると確信している」と、チーム代表のマウロ・ジャネッティ氏は期待を寄せている。

一方、未だスポンサー探しを強いられているCCCチームにとってはグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、来期はアージェードゥーゼル)に続くタレント選手を失うこととなった。チームからの離脱はこれで7人目だ。

text:So.Isobe