サクソバンクのチーム公式サイトが伝えたところによると、パリ〜ニースを総合2位で終えたフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)がトレーニング中に落車し、左手首打撲と顎を7針縫う怪我を負った。不運なタイミングの怪我によりミラノ〜サンレモを欠場する。

パリ〜ニースで調子の良さをアピールしていたフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)パリ〜ニースで調子の良さをアピールしていたフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) photo:Cor Vos3月18日のトレーニング中、下りカーブで落車したシュレクは病院へ搬送された。顎を7針縫い、左手首打撲の診断を受けた。ルクセンブルクに戻ったシュレクは精密検査を受けたが、幸い骨折は認められなかった。

チーム公式サイトの中でシュレクは「顎と手首に怪我を負ったけど、どこも骨折していないのが不幸中の幸い。それにしても今回の落車は本当に悪いタイミングで起こった。パリ〜ニース後のコンディションは本当に良かったんだ」と悔やむ。

パリ〜ニースを総合2位で終えたフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)左から3人目パリ〜ニースを総合2位で終えたフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)左から3人目 photo:Cor Vosシュレクはミラノ〜サンレモ出場後、ベルギーで行なわれる石畳のクラシックレースに出場予定だったが、サクソバンクのキム・アンデルセン監督は「石畳レースではカラダ全体を使う。痛めた手首のことを考えると回避するのが無難だ。代わりにフランスのレースに100%のコンディションで出場して、イェンス・フォイクトと一緒に好成績を狙っていく」とコメントしている。

「なるべく早期にレースに復帰したい」と語るシュレクの次戦は、3月28日に開幕するクリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)だ。

シュレクの落車といえば、2008年のツール・ド・スイス第5ステージで起こった「オーバースピードでカーブに突っ込み、ガードレールを乗り越えて崖下に真っ逆さまクラッシュ」が思い浮かぶ。当時も大怪我を負うこと無く奇跡の生還を果たした。

エース級選手のシュレクとカンチェラーラの欠場が決まったサクソバンクは、スチュアート・オグレディ(オーストラリア)やマッティ・ブレシェル(デンマーク)でミラノ〜サンレモ制覇を目指す。

サクソバンクのミラノ〜サンレモ布陣
クルトアスル・アルヴェセン(ノルウェー)
マッティ・ブレシェル(デンマーク)
フランク・ホイ(デンマーク、サクソバンク)
アンディ・シュレク(ルクセンブルク)
カルステン・クローン(オランダ)
スチュアート・オグレディ(オーストラリア)
マルクス・ユーンクヴィスト(スウェーデン)

シクロワイアードではミラノ〜サンレモの模様をテキストライブでお伝えします!ライブは3月21日(土)22時30分スタート予定です!!