ティシュ・ベノート(ベルギー)とサンウェブが2021年までだった契約を2022年まで更新した。2018年にストラーデ・ビアンケを制したべノートは、総合系への転向を目指す。



2022年までサンウェブと契約を延長したティシュ・ベノート(ベルギー)2022年までサンウェブと契約を延長したティシュ・ベノート(ベルギー) (c)Corvos
7年所属したロット・スーダルを離れ、2020年にサンウェブに加入したティシュ・ベノート(ベルギー)がチームと2022年まで契約を延長した。

「加入前にチームに期待していたことが、昨年すべて実現した。シーズン序盤がうまくいったことに満足しているし、チームとの関係が続いているのことにも満足している」とリリースでべノートは語った。

ロット・スーダルでプロデビューしたべノートは、ワンデーレーサーとして頭角を現し、2018年には悪天候に見舞われたストラーデ・ビアンケで優勝を果たした。だがサンウェブ加入後はオールラウンダーを目指すべく、レース中断前のパリ〜ニースでステージ1勝と総合2位、ポイント賞を獲得する活躍を見せている。また現在開催中のツール・ド・フランスにも総合リーダーとして出場している。

転向に手応えを感じ始めているべノートは、「チームとさらに長期的なプロジェクトを共にできることを楽しみしている。その為に契約を更新したんだ。チームが僕を信頼してくれるのは嬉しいし、良いレースと良い結果を共に残していきたいと思っている」とコメントしている。

パリ〜ニース第6ステージで22秒差をつけてフィニッシュしたティシュ・ベノート (ベルギー、サンウェブ)パリ〜ニース第6ステージで22秒差をつけてフィニッシュしたティシュ・ベノート (ベルギー、サンウェブ) photo:CorVos
更に来年はAG2Rラモンディアールから総合エースのロマン・バルデ(フランス)が加入し、チームはグランツールでの総合順位をターゲットにしていく。

べノートとの契約延長についてルディ・ケムナ監督は「ティシュはチームに加入して一年目だが、我々はこれまでの状況に満足している。彼は本当に才能ある選手で、フランドルやワロニーなど厳しいクラシックレースで結果を残せると思っている。それに加え、我々は専門家チームと共にティシュのクライミングとタイムトライアルの能力を伸ばし、将来的には総合順位を争える選手としての限界を見極めたいと思っている」と話している。

text:Sotaro.Arakawa

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