テレネット・バロワーズに所属するトップシクロクロス選手、ラース・ファンデルハール(オランダ)が新型コロナウイルスを患っていたことが分かった。高強度トレーニングを行えるまで回復したファンデルハールは「肺が燃えるように痛んだ」と話している。



ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ) (c)CorVos
ベルギーの大手メディア「ニュースブラッド」のインタビューによれば、ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)が新型コロナウイルスを患ったのは今年3月のこと。2月末にシクロクロスシーズンを終え、オーストリアでのスキー旅行から帰ってから数日後に症状が出たという。

ファンデルハールによれば、重い疲労感と高熱に苦しんだ後、呼吸に合わせて肺に燃えるような痛みを感じた。6週間自転車から離れていたものの肺の痛みは2週間収まらず、味覚や嗅覚障害といった新型コロナウイルス特有の症状もあったという。

「階段を上がるだけで息を切らしていたんだ。回復直後の2週間は肺をいたわって2時間以上自転車に乗らなかった。でも今はすっかり回復して症状もない。来たるシクロクロスシーズンに向けて準備はできている」と言うファンデルハール。既に高強度トレーニングをこなし、先週末にはベルギーのトップチームが集った非UCIロードレース「GPフェルマルク」に参加して好感触を得たと言う。

先週日曜日に開催されたGPフェルマルクに出場したラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)先週日曜日に開催されたGPフェルマルクに出場したラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ) (c)CorVos
1991年生まれのファンデルハールは、ラボバンクやジャイアント・シマノの育成チームを経て2015年から2年間ジャイアント・アルペシンでロード/シクロクロス兼業選手として、そして2017年からはシクロクロス専業選手として活躍する28歳。小柄ながら鋭い加速力を武器に2011年、2012年のU23世界選手権を連覇し、エリートカテゴリーでもトップ選手の一人としてコンスタントに成績を納めてきた。

text:So.Isobe