ベルギーで開催された非UCIレース「GPフェルマルク」で、フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が独走勝利。展開を作ったヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)は3位に入った。
スターターを担ったエディ・メルクス (c)CorVos
超低酸素トレーニングを重ねてきたヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング) (c)CorVos
前日に急逝したニールス・デブリント(ベルギー)に1分間の黙祷が捧げられた (c)CorVos
ベルギーにおけるポストコロナ初の本格レース「GPフェルマルク」は、サイクリングアパレルブランドのフェルマルクが主催した非UCIレース。同社がウェア供給を行うドゥクーニンク・クイックステップやロット・スーダルといったベルギーのUCIワールドチームを筆頭に、プロチーム、コンチネンタルチーム、トップアマチュアチームなど23チームが集結。さらにヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)らも個人として参加したことで、ハイレベルのレースが展開された。
スタート前には前日土曜日のトレーニングレース中、心停止で逝去した若手選手ニールス・デブリント(ベルギー)に1分間の黙祷を捧げられ、VIPとして招かれたエディ・メルクスの号砲でスタート。1周16.4kmの周回コースを10周、合計164kmのレースでは、1周目からヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)やピーター・セリー、ステイン・ステールス(共にベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)を含む14名の逃げが決まった。
スタートしていく選手たち (c)CorVos
逃げグループ内ではカンペナールツが登りという登りでペースアップ。その1分後方のメイン集団ではジョン・デゲンコルプ(ドイツ)での勝利を狙うロット・スーダルが牽引を担ったものの、最終的に逃げグループを捉えることは叶わなかった。
終盤戦に入るとメイン集団から精鋭グループ数人が追いつき、アタック合戦の末にカンペナールツ、フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、オスカル・リースベーク(オランダ、アルペシン・フェニックス)、そしてコルヌ・ファンケッセル(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール)が抜け出す。更に残り7km地点の登りでセネシャルがアタック。序盤から力を使っていたカンペナールツは追従できず、セネシャルがフィニッシュまで続く独走を成功させ優勝を飾った。
独走でフィニッシュラインに戻ってきたフロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
後方集団でスプリントするはジョン・デゲンコルプ(ドイツ、ロット・スーダル) (c)CorVos
表彰を受けるフロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)ら (c)CorVos
「すごく速いレースだった。久々のレースだけに誰もが意欲的で、レースのレベルは高かった。タフだったものの脚も良く動いたし、選手たち、そしてファンが集う様子を見ることができて本当に素晴らしかった。コンディションが良いことを確認できたので嬉しい。ここ数ヶ月間チームの栄養士やコーチ、監督たちと連絡を密にしていたので上手く練習でき、体重管理もできていたんだ。実際強さを感じていたし自身もあった」と語るセネシャル。
「今回の勝利は自分により大きな自信を与えてくれる。ただのケルメスレースだとしても、これ以上ない形でジャージとスポンサーをアピールできたことは大きな意味がある。全てのスポンサーが新型コロナウイルスの影響を受けているので、何よりも僕らウルフパックとして勝利を収めることは大切なことだった」と話している。



ベルギーにおけるポストコロナ初の本格レース「GPフェルマルク」は、サイクリングアパレルブランドのフェルマルクが主催した非UCIレース。同社がウェア供給を行うドゥクーニンク・クイックステップやロット・スーダルといったベルギーのUCIワールドチームを筆頭に、プロチーム、コンチネンタルチーム、トップアマチュアチームなど23チームが集結。さらにヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)らも個人として参加したことで、ハイレベルのレースが展開された。
スタート前には前日土曜日のトレーニングレース中、心停止で逝去した若手選手ニールス・デブリント(ベルギー)に1分間の黙祷を捧げられ、VIPとして招かれたエディ・メルクスの号砲でスタート。1周16.4kmの周回コースを10周、合計164kmのレースでは、1周目からヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)やピーター・セリー、ステイン・ステールス(共にベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)を含む14名の逃げが決まった。

逃げグループ内ではカンペナールツが登りという登りでペースアップ。その1分後方のメイン集団ではジョン・デゲンコルプ(ドイツ)での勝利を狙うロット・スーダルが牽引を担ったものの、最終的に逃げグループを捉えることは叶わなかった。
終盤戦に入るとメイン集団から精鋭グループ数人が追いつき、アタック合戦の末にカンペナールツ、フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、オスカル・リースベーク(オランダ、アルペシン・フェニックス)、そしてコルヌ・ファンケッセル(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール)が抜け出す。更に残り7km地点の登りでセネシャルがアタック。序盤から力を使っていたカンペナールツは追従できず、セネシャルがフィニッシュまで続く独走を成功させ優勝を飾った。



「すごく速いレースだった。久々のレースだけに誰もが意欲的で、レースのレベルは高かった。タフだったものの脚も良く動いたし、選手たち、そしてファンが集う様子を見ることができて本当に素晴らしかった。コンディションが良いことを確認できたので嬉しい。ここ数ヶ月間チームの栄養士やコーチ、監督たちと連絡を密にしていたので上手く練習でき、体重管理もできていたんだ。実際強さを感じていたし自身もあった」と語るセネシャル。
「今回の勝利は自分により大きな自信を与えてくれる。ただのケルメスレースだとしても、これ以上ない形でジャージとスポンサーをアピールできたことは大きな意味がある。全てのスポンサーが新型コロナウイルスの影響を受けているので、何よりも僕らウルフパックとして勝利を収めることは大切なことだった」と話している。
GPフェルマルク2020結果
1位 | フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
2位 | オスカル・リースベーク(オランダ、アルペシン・フェニックス) |
3位 | ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング) |
4位 | ステイン・ステールス(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
5位 | ライオネル・タミニオー(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) |
6位 | ティム・メルリエ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) |
7位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) |
8位 | ニクラス・マース(ベルギー、ロット・スーダル) |
9位 | ピーター・ファンスペイブルック(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール) |
10位 | コルヌ・ファンケッセル(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール) |
text:So.Isobe
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