ロット・スーダルがいち早くツール・ド・フランスへの出場確定リストを発表。カレブ・ユアン(オーストラリア)やフィリップ・ジルベール(ベルギー)を軸とするステージ優勝狙いの編成だ。



ロット・スーダルロット・スーダル photo:Kei Tsuji
カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:Kei Tsujiフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル) (c)CorVos


8月29日に開幕予定のツール・ド・フランスに向けてロット・スーダルが発表したメンバーは、カレブ・ユアン(オーストラリア)、ジャスパー・デブイスト(ベルギー)、ロジャー・クルーゲ(ドイツ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー)、ジョン・デゲンコルプ(ドイツ)、ティム・ウェレンス(ベルギー)、ステフ・クラス(べルギー)、そしてトーマス・デヘント(ベルギー)という8名。スプリンターとそのアシスト、そしてクラシックハンターという2編成でステージ優勝量産を狙う。

「8月のレースを待ってからでは(メンバー選出は)遅すぎる。我々チームは選手立ちの状態やどの程度仕上がっているかを理解している。選出した誰もがここ数週間厳しいトレーニングを積み重ねてきた。誰にとっても不思議ではないメンバー構成だ」と、チームGMのジョン・ルランゲ氏はオンライン発表会にて話している。

メンバー内にはスプリンターのユアンとデゲンコルプが揃っているが、ルランゲGMによれば大集団フィニッシュはユアン、サバイバルレース後のスプリント勝負にデゲンコルプを充てるほか、トラック・マディソン前世界王者のクルーゲとデブイストが牽引役に立つ。デゲンコルプは「ユアンをできるだけ勝たせることが最大の目標で、チャンスがあれば自分自身狙っていく。パリ〜ニースでも調子が良く山岳もそつなくこなせていた。ツールでも絞り込まれた後のフィニッシュで勝ちを狙えると思う」と話している。

ツール出場時点で38歳のジルベールにとっては2020年で10回目のツール。大逃げのスペシャリスト、デヘントは8度目のツールで昨年に続くステージ通算3勝目を狙う。クライマーとしてはただ一人カチューシャ・アルペシンから新加入した24歳のクラスがメンバー入りしている。

5月中に選手やスタッフを3つのグループに分けて活動するプランを発表していたロット・スーダル。ルランゲGMにれば、今回のツール選出メンバーは数例の例外を除いてツール・ド・ポローニュとツール・ド・ワロニーを経てツールに乗り込む。ジルベールはユアンと共に、モニュメントで唯一取りこぼしているミラノ〜サンレモを走る予定だという。
ロット・スーダル ツール・ド・フランス2020出場メンバー
カレブ・ユアン(オーストラリア)
ジャスパー・デブイスト(ベルギー)
ロジャー・クルーゲ(ドイツ)
フィリップ・ジルベール(ベルギー)
ジョン・デゲンコルプ(ドイツ)
ティム・ウェレンス(ベルギー)
ステフ・クラス(べルギー)
トーマス・デヘント(ベルギー)
text:So.Isobe