ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを主幹するさいたまスポーツコミッションが、2020年大会の開催見送りをアナウンスした。新型コロナウイルスの感染拡大を受けての判断であり、中止は大会史上初めて。



さいたま新都心を駆け抜けるメイン集団さいたま新都心を駆け抜けるメイン集団 photo:Makoto.AYANO
2013年に初開催され、毎年ツール・ド・フランスで活躍した多くのスター選手を招聘し、多くの観客を動員してきたツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが大会史上初めて中止となる。

判断は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第2波到来の可能性を含めたことによるもの。発表では「さいたま市民の生活を第一に、また、さいたま市民をはじめ、出場選手、関係者、及び大会を楽しみにしてくださっている来場者の皆さまの安心と安全を最優先に考慮し、本年の開催見送りを決断いたしました」と説明されている。

「さいたまクリテ」として親しまれてきた本大会は昨年10万人超(公式発表)を集めてきたが、今年はコロナ禍におけるUCIレースカレンダーの再編による影響も受けた。5月19日に発表したUCIカレンダーには11月2日(月)開催として発表されたものの、主催者はすぐUCIにリスト削除を依頼。同じくA.S.O.が管轄するブエルタ・ア・エスパーニャ(10月20日〜11月8日)とも日程が重複していた。以下は主催者発表より。



「このたび、一般社団法人さいたまスポーツコミッションは、さいたま市民の皆さまの生活や安心・安全を最優先に考慮した結果、2020年における「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催を見送ることといたしました。

当法人におきましては、本年のさいたまクリテリウム開催に向け、かねてより準備を進めてまいりました。しかしながら、新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、何を最優先とするべきかを考えながら、開催規模の見直しや開催見送りなど、あらゆる方向性の検討を行い、協議を重ねてまいりました。

その結果、さいたま市民の生活を第一に、また、さいたま市民をはじめ、出場選手、関係者、及び大会を楽しみにしてくださっている来場者の皆さまの安心と安全を最優先に考慮し、本年の開催見送りを決断いたしました。

2020年の大会が、このような状況に置かれたことは大変残念ではございますが、新型コロナウイルス感染症の、一日も早い終息を心から願うとともに、本年は、これまで7回を重ねてきた、「さいたまクリテリウム」の継続性を損なうことのないよう、次の大会に向けた取り組みを実施してまいりたいと考えております。そして、次回大会は、これまで以上に皆様にお楽しみいただき、心に残る大会となるよう尽力してまいりますので、引き続き、「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」をよろしくお願いいたします」(公式発表より)。

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