ジャイアントが、世界チャンピオンのバイクのみに許されるアルカンシェル柄のXC用フルサスMTB「ANTHEM ADVANCED PRO」をリリースした。このフレームは2019年のMTB XCMの世界選手権を制したレオナルド・パエッツのためのもの。日本国内では3本しか展開されない非常に貴重なモデルとなっている。



ジャイアント ANTHEM ADVANCED PRO 29ER LION PAEZ FRAME SETジャイアント ANTHEM ADVANCED PRO 29ER LION PAEZ FRAME SET (c)ジャイアント
日本では松野四万十バイクレースやSDA王滝といったレースや、ジャイアントがサポートする門田基志の活動などで知られている長距離競技、MTBクロスカントリーマラソン(XCM)。スイス・グレヘンで開かれたUCI世界選手権2019年大会を制したのは、ジャイアントのレオナルド・パエッツだった。

世界王者のウェアや自転車のみに許されたアルカンシェル柄が、パエッツがレースで使用する「ANTHEM ADVANCED PRO 29」に与えられた。ジャージなどにあしらわれる虹色のラインを入れるだけではなく、青・赤・黒・黄・緑という5色を使用した特別デザインとなっている。黒をベースとしたペイントは派手すぎず、世界チャンピオンカラーであることを主張しすぎないはずだ。

パエッツが駆るANTHEM ADVANCED PROが高性能であることは世界選手権制覇で証明されていると言っても過言ではないだろう。ADVANCEDグレードのカーボン素材やジオメトリー設計はもちろん、リンケージシステム「マエストロ・サスペンションシステム」がANTHEMの高い性能を実現している。

シートチューブにはパエッツの名前にちなんだライオンの絵とレインボーラインがあしらわれるシートチューブにはパエッツの名前にちなんだライオンの絵とレインボーラインがあしらわれる (c)ジャイアント派手なブラシペイントとANTHEMのロゴが加えられている派手なブラシペイントとANTHEMのロゴが加えられている (c)ジャイアントトップチューブには「#Lion Paez」とパエッツの自転車であることがわかるようになっているトップチューブには「#Lion Paez」とパエッツの自転車であることがわかるようになっている (c)ジャイアント


マエストロ・サスペンションシステムとは、リアトライアングルとショックユニットを2つのリンクと4つのピヴォットを介して繋ぐフローティングリンク構造により、高いペダリング効率、スムースで機敏な反応性、ブレーキングからの独立性という3つのメリットを実現するテクノロジー。この構造によってチェーンステー長を短く設計することが可能となるためバイクの登坂性能と反応性を向上させられるという。

アルカンシェルカラーのANTHEM ADVANCED PRO 29erはフレームセットでの販売となる。リアショックはFOXのDPS FACTORYがアセンブルされる。日本国内では3本のみしか展開されないとのこと。サイズは390(S)、440(M)の2種類。価格は330,000円(税抜)。




ジャイアント ANTHEM ADVANCED PRO 29ER LION PAEZ FRAME SET
フレーム:Advanced-Grade Composite,Advanced-Grade Rear Swingarm,90mm Maestro Suspension OLD148mm
リアショック:FOX FLOAT DPS FACTORY REMOTE、TRUNNION MOUNT L:165 T:42.5
ヘッドセット:FSA ORBIT 1.5 ZS Sealed Cartridge 1-1/8"-1-1/2"
サイズ:390(S)、440(M)mm
価格:330,000円(税抜)

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