UCIがおよそ2ヶ月間に渡るMTBワールドカップと世界選手権の新日程を発表。ワールドカップのXCOは計5戦、DHは計7戦を予定し、XCO世界選手権はDHとパンプトラックの世界選(オーストリア)に組み込まれる。五輪参加資格枠についても言及されている。



photo:UCI
当初6月26日から28日までアルプシュタット(ドイツ)で開催される予定だったMTBクロスカントリー世界選手権。新型コロナウイルス感染拡大によってキャンセルに追い込まれていたが、UCIは5月15日付のプレスリリースにおいて、オーストリア、ザルツブルグ州レオガングで開催すると発表した。

レオガングは今年ダウンヒルとパンプトラックの世界選手権をホストすることが決まっていたが、プログラムにクロスカントリー3種目(クロスカントリーオリンピック、クロスカントリーリレー、E-MTB)が追加されることとなる。会期は2020年10月5日から11日までの1週間だ。

また、エリミネーター世界選手権は8月23日にルーベン(ベルギー)で、フォークロス世界選手権は9月10〜11日にヴァルディソーレ(イタリア)で、マラソン世界選手権は10月24〜25日にサカリヤ(トルコ)で開催されることも発表されている。

さらにUCIはMTBワールドカップの2020カレンダーも発表。当初はXCOとDHを合計して10戦(うちXCOは6戦、DHは8戦)が予定されていたが、そのうちロシニ(クロアチア)、フォートウィリアム(イギリス)、ヴァルノード(アンドラ)、モンサンタン(カナダ)の主催者は既にキャンセルを発表済み。代わってチェコ大会(XCO)と、スロベニアとポルトガル大会(DH)は2レース制にすることで、シーズン通算レース数をXCOで5戦、DHで7戦としている。カレンダーは次の通りだ。
UCIワールドカップ・世界選手権日程
9月5日〜6日 UCIワールドカップ スイス、レンツァーハイデ(XCO / DHI)
9月12〜13日 UCIワールドカップ イタリア、ヴァルディソーレ(XCO / DHI)
9月19〜20日 UCIワールドカップ フランス、レジェ(XCO / DHI)
9月29日〜10月4日 UCIワールドカップ チェコ共和国、ノベメストナ(XCO)x2回戦
10月5日〜11日 MTB世界選手権 オーストリア レオガング(XCO、DH、パンプトラック)
10月15〜18日 UCIワールドカップ スロベニア、マリボル(DHI)x2回戦
10月29日〜11月1日 UCIワールドカップ ポルトガル、ロウサ(DHI)x2回戦
なおUCIはMTBとBMXのナショナル選手権の開催日を、各国連盟が自由に選択できること、そして選手権ポイントが2020年12月31日付けのUCIランキングに組み込まれること発表している。シクロクロスのワールドカップカレンダーに関しても後日発表が行われるという。

また、UCIは2021年にずれ込んだ東京オリンピックの参加資格枠に関しても言及。当初MTBは2020年5月27日時点の国別ランキングで決定される予定だったものの、2021シーズンのワールドカップ2戦が開催される週末に付与されたポイントが加算されるという。この「週末」がいつとなるかはまだ未定だ。

同じくBMXレースはワールドカップ2戦の週末と、2020年世界選手権のポイントが、BMXフリースタイルはワールドカップ2戦の週末のポイントが国別ランキングに追加されるという。

オリンピック予選に関するより詳細な情報はUCIのホームページ上に掲載されている。
https://www.uci.org/news/2018/tokyo-2020-olympic-games-official-documen…

textSo.Isobe

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