今年8月に予定されていた全国高校総体(通称インターハイ)が中止されることが決まった。また、同時期に開催予定の全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称インカレ)は、全日本選手権と日程が重複する可能性があることから、日程変更の調整が行われている。



昨年7月に沖縄で開催されたインターハイの自転車競技昨年7月に沖縄で開催されたインターハイの自転車競技 photo:Satoru Kato
全国高等学校体育連盟は26日、8月10日から24日に開催予定だった今年のインターハイを、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて中止することを発表した。インターハイの中止は史上初めて。

今年3月の高校選抜も中止されている(写真は2017年の高校選抜ロードレース)今年3月の高校選抜も中止されている(写真は2017年の高校選抜ロードレース) photo:Hideaki TAKAGI今年のインターハイは「北関東総体」として、群馬県、栃木県、茨城県を中心に21府県で分散開催される予定だった。自転車競技は石川県を舞台に、トラック競技が内灘町にある石川県立自転車競技場で8月21日から23日まで、ロードレースが志賀町で8月24日に開催される予定だった。

高校生の自転車競技大会では、3月に予定されていた全国高等学校選抜自転車競技大会(ロード:熊本県、トラック:福岡県)が中止されており、これで2つの全国大会が開催されないことになった。残る高校生の全国大会は、全日本選手権と10月に鹿児島県で開催される国民体育大会(=国体)となるが、今年の高校3年生にとって最後の目標となるはずだったインターハイが開催されないことは非常に残念なことだ。



インカレは日程変更で調整中

インカレのトラック競技は8月末で調整中(写真は昨年のインカレが行われた美鈴湖自転車競技場)インカレのトラック競技は8月末で調整中(写真は昨年のインカレが行われた美鈴湖自転車競技場) photo:Satoru Katoインカレロードは9月第1週の開催で大町市と調整中(写真は昨年のインカレロード )インカレロードは9月第1週の開催で大町市と調整中(写真は昨年のインカレロード ) photo:Satoru Kato

一方、日本学生自転車競技連盟(学連)は、4月18日付でインカレの日程を変更する方向で開催地と調整中と発表した。

今年のインカレは8月21日から23日に長野県松本市の美鈴湖自転車競技場でトラック競技、8月30日に長野県大町市でロードレースの開催が予定されていた。しかし先日UCI(国際自転車競技連合)が指定した各国選手権の日程がトラック競技の日程と重なることから、ロードレースの全日本選手権と重なる可能性を考慮し、トラック競技とロードレースをそれぞれ1週間ずつ延期する方向で開催地と調整中としている。(学連公式サイト:https://jicf.info

ロードレースの全日本選手権については、日本自転車競技連盟から延期の発表が出されたが、新たな日程についてはUCIと協議の上決定するとしている。

text:Satoru Kato

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