ツール・ド・台湾の第3ステージ156.5kmのレースが行われ、ふたつの山岳を越えての集団スプリント勝負をニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)が制した。日本勢ではチーム右京のロビー・ハッカーが13位、宇都宮ブリッツェンの鈴木龍が18位。総合3位につけていたNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスの中根英登は4位に後退した。


台湾新幹線の新竹(シンチュウ)駅前でのスタートセレモニー台湾新幹線の新竹(シンチュウ)駅前でのスタートセレモニー photo:Satoru Kato
スタート前、水谷監督と作戦会議中のNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスのメンバースタート前、水谷監督と作戦会議中のNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスのメンバー photo:Satoru Kato第3ステージの4賞ジャージ第3ステージの4賞ジャージ photo:Satoru Kato

ツール・ド・台湾3日目は、台湾北部西海岸の街・新竹市をスタートして台中市にフィニッシュするステージ。およそ中間地点に1級山岳が設定され、残り20km付近に2級山岳が設定される。山岳賞ポイントがかかるふたつを除けばアップダウンは少なめ。下った後、フィニッシュまでの距離があるため、逃げ切りが難しいコースとされる。

前日同様、この日も朝から寒さを感じる1日。フィニッシュの台中市に近づくにつれ晴れ間が広がり気温が上がったものの、暑いというほどではない。

前半は寒さを感じる曇り空の下レースが進行前半は寒さを感じる曇り空の下レースが進行 photo:Satoru Kato
40km過ぎに容認された4名の逃げ集団40km過ぎに容認された4名の逃げ集団 photo:Satoru Katoベンジャミ・プラデス(チーム右京)を含む6名の追走集団ベンジャミ・プラデス(チーム右京)を含む6名の追走集団 photo:Satoru Kato

台湾新幹線の新武駅前をスタートし、一路南下。リアルスタート直後からアタック合戦が始まっていくが、逃げがなかなか容認されない。ようやく4名の逃げが容認されたのは39kmのスプリントポイントを過ぎてからだった。メンバーは、マーカス・キュレイ(オーストラリア、TSC)、ジェームズ・オラム(ニュージーラーンド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー)、サミュエル・ボルカーズ(オーストラリア、メミル・プロサイクリング)、エイデン・トゥーベイ(オーストラリア、チームブリッジレーン)。その後、ベンジャミ・プラデス(チーム右京)、ドリュー・モレ(トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム)らを含む6名の追走集団が形成される。

コース両側から賑やかな応援を受けて進む集団コース両側から賑やかな応援を受けて進む集団 photo:Satoru Kato
1級山岳の頂上を通過するメイン集団1級山岳の頂上を通過するメイン集団 photo:Satoru Kato
88km地点の1級山岳はオラムを先頭に4名が通過。1分ほどの差で追走集団が通過し、さらに2分差でメイン集団が山頂をクリアしていく。そこからの長い下りで、追走集団が先行する4名に追いつき、10名の先頭集団となる。一方メイン集団は、各チームが協調して先頭集団を追走。差を2分以内に詰めていく。

集団牽引する石上優大(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)集団牽引する石上優大(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) photo:Satoru Kato
集団中ほどで起きた落車に宇都宮ブリッツェンが巻き込まれる集団中ほどで起きた落車に宇都宮ブリッツェンが巻き込まれる photo:Satoru Kato残り20km 6名まで減った先頭集団残り20km 6名まで減った先頭集団 photo:Satoru Kato

137km地点の2級山岳への登りに入ったところで、集団中ほどで落車が発生。これに宇都宮ブリッツェンの増田成幸らが巻き込まれてしまったが、幸いにもスピードが落ちていたため再スタートして集団に復帰する。一方先頭集団は7名となって2級山岳をクリア。その後もう1人遅れて6人となるとメイン集団との差は縮まる一方となり、残り2kmで吸収される。

大集団でのスプリント勝負 中央からニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)が伸びてくる大集団でのスプリント勝負 中央からニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)が伸びてくる photo:Satoru Kato
ニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)が優勝ニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)が優勝 photo:Satoru Kato
最後は大集団でのスプリント勝負となり、ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン)が優勝。ボーナスタイム10秒を得て総合3位に浮上した。これにより第2ステージ3位で総合3位となった中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)は、ホワイトと1秒差の4位に後退した。総合首位はライアン・カバナ(セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム)が維持。終盤はチームメイトを使い果たして自ら集団牽引し、リーダージャージを守った。

日本勢では、チーム右京のロビー・ハッカーが13位、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が18位。ほとんどがメイン集団でフィニッシュしている。

第3ステージを終えての4賞ジャージ第3ステージを終えての4賞ジャージ photo:Satoru Kato
ツール・ド・台湾 第3ステージ 結果(156.5km)
1位 ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) 3時間40分59秒
2位 エリック・ヤン(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) +0秒
3位 ハウメ・スレダ・モレイ(スペイン、ブルゴスBH)
4位 エミル・アンデルソン(スウェーデン、メミルプロサイクリング)
5位 ジョージオス・ブグラス(GRE、SSOISミオジー・サイクリングチーム)
6位 ヨセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ INC.TSGサイクリング)
個人総合時間順位(第3ステージ終了時)
1位 ライアン・カバナ(オーストラリア、セントジョージ・プロサイクリングチーム) 8時間9分14秒
2位 フェン・チュン・カイ(台湾、チャイニーズタイペイ) +11秒
3位 ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) +12秒
4位 中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +13秒
5位 ハウメ・スレダ・モレイ(スペイン、ブルゴスBH) +15秒
6位 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、チームブリッジレーン) +17秒
ポイント賞(第3ステージ終了時)
1位 ハウメ・スレダ・モレイ(スペイン、ブルゴスBH) 30p
2位 エリック・ヤン(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) 29p
3位 ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) 24p
山岳賞(第3ステージ終了時)
1位 ロマン・マイキン(カンボジア・サイクリングアカデミー) 20p
2位 ジェームズ・オラム(ブルゴスBH) 17p
3位 マーカス・クレイ(トレンガヌ INC.TSGサイクリング) 16p
チーム総合成績(第1ステージ終了時)
1位 メミル・プロサイクリング 24時間28分48秒
2位 リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム +0秒
3位 ブルゴスBH
text&photo:Satoru Kato

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