ツール・ド・ランカウイ最終日翌日に初開催されたワンデーレースで、有力勢が軒並み入った大集団が逃げ切り。ジョアン・ルボン(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)が勝利し、伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が6位と7位。中根英登(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)と増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は11位と12位に入った。



有力チームの有力選手が軒並み入った29名のエスケープグループ有力チームの有力選手が軒並み入った29名のエスケープグループ (c)Nobumichi KOMORI
8日間続いたツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)終了後翌日に催されたワンデーレースが「マレーシア・インターナショナル・クラシックレース(UCI1.1)」。今年で25周年を迎えたメインレースを記念して追加された新大会で、全選手がそのまま参加するため、開幕前日の顔見せクリテリウムから数えればランカウイ第10ステージとも形容できる。

コースはランカウイ島を舞台にした前日第8ステージを逆回りするもので、南岸の海岸線を30kmほど追加し、最後は前日同様に約9kmの小周回を6周回するトータル159kmで、周回コースには急勾配の登坂も含まれる。この日は序盤からアクティブな展開となり、結果的に29名という大きなグループが逃げる状況となった。

UCIポイント獲得を狙う増田成幸(宇都宮ブリッツェン)UCIポイント獲得を狙う増田成幸(宇都宮ブリッツェン) (c)Nobumichi KOMORI
このエスケープにはランカウイを総合6位で終えた中根英登(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)や伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)、最終合流便となった増田成幸と鈴木龍(共に宇都宮ブリッツェン)と日本人選手4名が乗ったほか、唯一のワールドチームであるNTTプロサイクリングは前日に逃げ切りを逃したU23世界王者サムエーレ・バティステッラ(イタリア)やマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ)など3名を乗せることに成功。15チームの有力選手が軒並み入ったことでメイン集団はペースダウンし、残り60km地点までに全員がレースから除外される状況となった。

後半戦に入るとクリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チームサプラサイクリング)が単独で飛び出したが、決定的なリードを得るには至らない。誰もがヴァルシャイドをマークする隙を突いてジョアン・ルボン(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)が飛び出すと、同時に集団内の動きの中でヴァルシャイドが他選手と接触し落車してしまう。大混乱に陥る選手たちを尻目に、ルボンとジェッセ・エワート(オーストラリア、チームサプラサイクリング)、そして単独追走したルカ・ドゥロシ(フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)がそれぞれフィニッシュまで逃げ切った。

共に逃げたエワートを下したジョアン・ルボン(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)共に逃げたエワートを下したジョアン・ルボン(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト) (c)Nobumichi KOMORI
伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が横並びでフィニッシュ。後方に増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と中根英登(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)の姿も伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が横並びでフィニッシュ。後方に増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と中根英登(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)の姿も (c)Nobumichi KOMORI
伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)がアジア選手ランキング2位、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が同3位となった伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)がアジア選手ランキング2位、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が同3位となった (c)Nobumichi KOMORI
流し先行からスプリントしたルボンが2017年8月以来となる勝利を掴み、4位集団内でスプリントした伊藤と鈴木がそれぞれ6位&7位。直接的に五輪出場枠を争っている中根と増田はそれぞれ11位&12位に入り、UCIポイント15点と10点を獲得した。2月3日付の選考ランキングで5位につけていた伊藤も40点を稼いでおり、代表争いは激化の一途を辿っている。

以下はNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスの水谷監督と、宇都宮ブリッツェンの清水監督のコメントを紹介する。

水谷監督(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)のコメント

今日は惜しくもルカが3位。しかし、このワンディレースで3位というのは良い成績であり、自分たちも嬉しく思っている。レース展開は自分の思ったとおりのものだった。集団がスタートから1時間以内に分裂し、選手たちには「積極的に最初から前にいないと取り残されて手遅れになる」と話していたが、その結果、29人の集団のなかに3選手を送ることができ、他のチームを見ても3選手残っていたチームは少なかった。

周回コースに入ると、29人の逃げが分裂し、小集団のスプリントの展開を想定したが、みんな疲れていたので、そのような展開にはならず、常に集団でレースは進んでいった。NTTもスプリントのために動いていたが、リッカルドがラスト1周の山岳で遅れてしまっていたため、自分たちでなんとかするには、ラスト1kmでアタックするようにと選手たちに伝えた。そしてルカがアタック。タイミング的に少し出遅れてしまった印象はあるが、ルカはしっかりと動き、先頭にはあと少しで追いつくことはできなかったが、3位でUCIポイントも70点と大きく稼いだ。英登も11位でUCIポイントを獲得し、今日のレース内容に満足している。

10日間にわたるレースが無事に終わり、ホッとしている。英登の総合6位、素晴らしい区間優勝、リカルドのクアラルンプールでの2位、今日のルカの3位と全体な成績としても誇るべき成績を残すことができた。これからもこの調子で頑張りたいと思うので、皆様の変わらぬ応援をお願いしたい。

清水監督(宇都宮ブリッツェン)のコメント

「今日は、レース前からある程度予想していた大人数がゴソッといくという流れに一瞬乗り遅れかけたのですが、チームでしっかりと修正して増田選手と鈴木龍選手を送り込んで、最後までいいレースをしてくれたと思います。最後の部分はもう少し積極的にいっても良かったのかなという思いはありますが、増田選手も鈴木龍選手も昨日までのツール・ド・ランカウイの中でコンディションを落としている厳しい状況の中でよく戦ってくれたと思います。最低限のUCIポイントは取れたと思いますが、この後もアジアツアーのレースは続きますので、このレースをしっかりと経験値に変えて次のレースに挑みたいと思います。
10日間、応援ありがとうございました!」

上記コメントは各チームのレポートより。
マレーシア・インターナショナル・クラシックレース2020結果
1位ジョアン・ルボン(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)3:37:03
2位ジェッセ・エワート(オーストラリア、チームサプラサイクリング)
3位ルカ・ドゥロシ(フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)0:05
4位マトヴェイ・ニキティン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
5位クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チームサプラサイクリング)
6位伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
7位鈴木龍(日本、宇都宮ブリッツェン)
8位ドリュー・モレー(オーストラリア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム)
9位シリル・ゴティエ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)
10位アレックス・ホーエン(アメリカ、ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング)
11位中根英登(日本、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)
12位増田成幸(日本、宇都宮ブリッツェン)
text:So.Isobe
photo:Nobumichi KOMORI
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