休息日前日のブエルタ・ア・サンフアン第4ステージは今大会3度目の大集団スプリントで決着。完璧に機能したリードアウトトレインに導かれたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)が大会2勝目を飾った。
ステージ中盤の山岳地帯に分け入る (c)CorVos
アルゼンチンを舞台に開催中のブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)は折り返しの4日目。サンフアン州北東の街サン・ホセ・デ・ハチャルを出発し、南北に伸びる標高1500m級の山脈を超えたあとは、反対側のフィニッシュ地点サン・アグスティンまで一気に駆け下りる。
標高差600mの登りには連続して3級、1級、1級とKOMポイントが用意されているものの、最後のKOM(標高1510m)からフィニッシュ地点までは90kmも残されているため、スプリンターにとっては朗報だ。
この日は序盤にマッティア・バイス(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)やロビン・カーペンター(アメリカ、ラリーサイクリング)を含む8名が逃げたものの、大きなリードを稼げないまま登りの序盤で引き戻される。大きな山岳ポイントが懸るKOMポイントでは山岳リーダーのニコラス・パレデス(コロンビア、チームメデジン)が先行し、ジャージを守ることに成功している。
残り50kmを切るとペイオ・ゴイコエチェア(フンダシオン・エウスカディ)がアタックし、ここに序盤にも逃げたカーペンターが加わる。そっくりなオレンジ色のジャージに身を包んだ二人が勢いよく逃げ続けた。
ステージ勝利を目指すルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・スタートアップネイション) (c)CorVos
スコールに見舞われる中、スプリントに向けてスピードを上げる (c)CorVos
最終盤に入ってゴイコエチェアを切り離したカーペンターも残り2.7kmで捕まり、UAEチームエミレーツを先頭にした大集団によるスプリント勝負が幕開ける。ドゥクーニンク・クイックステップやボーラ・ハンスグローエ、コフィディスといったスプリンターチームも先頭をうかがったものの、この日UAEチームエミレーツは主導権を最後まで崩さなかった。
最後の右コーナーによって集団は縦に伸び、フアン・モラノ(コロンビア)、マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)と完璧に機能したUAEトレインがフェルナンド・ガビリア(コロンビア)を発射する。絶好の位置からスプリントしたガビリアは、ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・スタートアップネイション)やアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)から1車身以上のリードを保ったままフィニッシュラインを越えた。
ステージ2勝目を挙げたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) (c)CorVos
「スプリントではモラノとマックスが完璧なタイミングで僕をスプリントさせてくれた。その後僕は仕上げをするだけで良かったんだ。自分のコンディションにもすごく満足しているし、後半戦が楽しみだよ」と、昨年のジロ・デ・イタリアで負った膝の故障から完全復調をアピールしたガビリアは言う。「レース的にはカテゴリー山岳のせいで不安定だったけれど、チームが完璧にコントロールしてくれた。それに関してもスーパーハッピーさ」と加えている。
総合リーダーのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)は危なげなく集団内でフィニッシュ。翌日は休息日が設定されており、レース主催者による一般サイクリスト参加型のイベント「サガンフォンド」が開催される。

アルゼンチンを舞台に開催中のブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)は折り返しの4日目。サンフアン州北東の街サン・ホセ・デ・ハチャルを出発し、南北に伸びる標高1500m級の山脈を超えたあとは、反対側のフィニッシュ地点サン・アグスティンまで一気に駆け下りる。
標高差600mの登りには連続して3級、1級、1級とKOMポイントが用意されているものの、最後のKOM(標高1510m)からフィニッシュ地点までは90kmも残されているため、スプリンターにとっては朗報だ。
この日は序盤にマッティア・バイス(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)やロビン・カーペンター(アメリカ、ラリーサイクリング)を含む8名が逃げたものの、大きなリードを稼げないまま登りの序盤で引き戻される。大きな山岳ポイントが懸るKOMポイントでは山岳リーダーのニコラス・パレデス(コロンビア、チームメデジン)が先行し、ジャージを守ることに成功している。
残り50kmを切るとペイオ・ゴイコエチェア(フンダシオン・エウスカディ)がアタックし、ここに序盤にも逃げたカーペンターが加わる。そっくりなオレンジ色のジャージに身を包んだ二人が勢いよく逃げ続けた。


最終盤に入ってゴイコエチェアを切り離したカーペンターも残り2.7kmで捕まり、UAEチームエミレーツを先頭にした大集団によるスプリント勝負が幕開ける。ドゥクーニンク・クイックステップやボーラ・ハンスグローエ、コフィディスといったスプリンターチームも先頭をうかがったものの、この日UAEチームエミレーツは主導権を最後まで崩さなかった。
最後の右コーナーによって集団は縦に伸び、フアン・モラノ(コロンビア)、マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)と完璧に機能したUAEトレインがフェルナンド・ガビリア(コロンビア)を発射する。絶好の位置からスプリントしたガビリアは、ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・スタートアップネイション)やアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)から1車身以上のリードを保ったままフィニッシュラインを越えた。

「スプリントではモラノとマックスが完璧なタイミングで僕をスプリントさせてくれた。その後僕は仕上げをするだけで良かったんだ。自分のコンディションにもすごく満足しているし、後半戦が楽しみだよ」と、昨年のジロ・デ・イタリアで負った膝の故障から完全復調をアピールしたガビリアは言う。「レース的にはカテゴリー山岳のせいで不安定だったけれど、チームが完璧にコントロールしてくれた。それに関してもスーパーハッピーさ」と加えている。
総合リーダーのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)は危なげなく集団内でフィニッシュ。翌日は休息日が設定されており、レース主催者による一般サイクリスト参加型のイベント「サガンフォンド」が開催される。
ブエルタ・ア・サンフアン2020 第3ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 4:08:03 |
2位 | ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・スタートアップネイション) | |
3位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
4位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ピート・アレハールト(ベルギー、コフィディス) | |
6位 | ベルト・ファンレルベルフ(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
7位 | マルコ・ベンファット(イタリア、バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
8位 | マヌエル・ベレッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | |
9位 | ハビエル・ナランヨ(アルゼンチン、アグルパシオン・ヴィルヘン・デ・ファティマ) | |
10位 | マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、UAEチームエミレーツ) |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 11:42:38 |
2位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イタリアナショナルチーム) | 0:33 |
3位 | オスカル・セビリャ(スペイン、チームメデジン) | 1:09 |
4位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | 1:26 |
5位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 1:27 |
6位 | マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 1:28 |
7位 | レクサンドル・エフトゥシェンコ(ロシア、ロシアナショナルチーム) | 1:29 |
8位 | コリン・ジョイス(アメリカ、ラリーサイクリング) | 1:41 |
9位 | マッテオ・ファッブロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 1:43 |
10位 | ギャビン・マニオン(アメリカ、ラリーサイクリング) | 1:44 |
その他の特別賞
山岳賞 | ニコラス・パレデス(コロンビア、チームメデジン) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
チーム総合成績 | ドゥクーニンク・クイックステップ |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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