2020/01/04(土) - 15:20
トライスポーツが取り扱いを開始した4iiii（フォーアイ）より、メインプロダクトとなるクランク型パワーメーターをピックアップ。過去にはボーラ・ハンスグローエも使用していたデュアルサイド計測の「PRECISION PRO」を紹介しよう。
4iiii PRECISION PRO（シマノDURA-ACE/ULTEGRA/105） photo:Yuto.Murata
2010年に設立されたカナダの新興ブランド、4iiii（フォーアイ）。今秋からトライスポーツが取り扱いを開始しており、国内販売店を通して購入が可能になっている。メインとなる製品はクランクアーム搭載型のパワーメーター。過去にはワールドチームのクイックステップやボーラ・ハンスグローエも使用していた実績をもち、見慣れないブランドだけに気になっていた人もいたことだろう。
また、ワールドツアーチームへ昇格を果たしたイスラエル・スタートアップネーション（旧イスラエルサイクリングアカデミー）とのパートナーシップ締結も発表されており、チームは来季から4iiiiのパワーメーターと心拍モニターを使用していくという。
左右のクランクがセットになった両側計測のPRECISION PRO
右クランクはアーム下に三角形の小さなボディが配置されたルックス 
左クランクはアームの裏側にセンサー類を装備
右クランクはバッテリーキャップが3本のボルトで固定されている 
左クランクは工具いらずでバッテリー交換が可能だ
そんな4iiiiが展開するデュアルサイド計測のパワーメーターが「PRECISION PRO」だ。シマノのクランクセットをベースとし、左右のアームに小型のセンサーが取り付けられたスマートなデザインに仕上がる。シマノDURA-ACE/ULTEGRA/105の3種類がラインアップすることも特徴で、最も安価なシマノ105仕様では両側計測にも関わらず8万円台から手に入るリーズナブルな価格設定も見逃せない。
シマノクランクを使っているとあってサイズ展開も豊富に揃う。クランク長は165/170/172.5/175mmの4種類、チェーンリングも50/34、52/36、53/39の3種類であらゆるユーザーのニーズを満たしてくれるだろう。バイクへのインストールも通常のクランク取り付け作業と同じで、特別な工具等も必要ない。
PRECISION PRO・DURA-ACE重量 645g（170mm）
PRECISION PRO・ULTEGRA重量 715g（172.5mm） 
PRECISION PRO・105重量 780g（172.5mm）
フレームクリアランスチェッカーを貼り付け単4電池をスライドできれば装着可能だ
4iiiiが強みとしている高精度なひずみゲージをアームに搭載しており、クランクにかかるパワーを3次元的に測定し出力を導き出す。より正確なデータをユーザーに提供するべく日々開発が続けられており、アメリカのコロラド大学ボルダー校によるテストの結果、測定誤差は±1.06％と非常に高精度な値をマーク。こうした第三者機関との連携によってその性能の高さを実証している。
サイズも非常に小型でパワーメーター部分だけの重量はわずか25gほど。スパイダーアーム型やスピンドル内蔵型、ペダル型パワーメーターに対して重量的なアドバンテージも持っている。バッテリーは入手性も高いコイン形の「CR2032」で、交換時は外側に露出したバッテリーカバーを外すだけと作業も簡単だ。バッテリー稼働時間は100時間超で、IPX7/IPX5の防水性能を有しているため雨天でのライドも心配ない。
パワーメーター自体が小型で純正クランクのルックスを損なわない
ガーミンともスムーズにペアリングできた、パワーに関する各種データを測定できる 
バイクによってはチェーンステーとセンサーが接触する恐れもあるため、装着可能か事前にチェッカーで確かめよう
また、ケイデンスセンサーも内蔵されているため別途でマグネットなどを取り付ける手間なく測定が可能。ANT+とBluetoothに対応しており、測定したデータ数値は無線通信でペアリングした各種デバイスで表示させることができる。スマートフォンの専用アプリも用意され、バッテリー残量の確認やキャリブレーション、ファームウェアのアップデート等の操作が行える。
クランクの回転を感知すると自動で電源がオンになり通信が可能に。キャリブレーション時はクランクを12時6時の方向に合わせよう。自転車の保管場所とライド時の温度差が大きい場合は、走行環境で数分置いてからキャリブレーションを行うとより正確なデータが検出できる。
Bluetooth接続でアプリとペアリング、PRECISION PROの場合両側のパワーメーターが検出される 
左右のバッテリー残量などパワーメーターの状態をアプリ上で確認 
ファームウェアのアップデートもアプリを介して行う
パワーメーターのゼロオフセット時はクランクの向きを12時6時の方向に合わせる 
サイクルコンピューターのように使えるワークアウト画面 
ワークアウトのライドデータはアプリ上で管理可能だ
購入時には左クランクとチェーンステーとのクリアランスが十分に確保できているかに要注意。トライスポーツのサイトから”フレームクリアランスチェッカー”を印刷してクランクに貼り付け、所定の位置に単4電池をスライドできるスペースが空いているか確認してみよう。
価格はDURA-ACEクランクが138,000円（税抜）、ULTEGRAクランクが106,000円（税抜）、105クランクが86,000円（税抜）だ。より安価にパワー測定を始めてみたいという人向けに左クランクのみも展開する。加えて、手持ちのクランクセットをパワーメーター化できるサービスも用意されており、こちらはシマノ以外の製品も対応している（詳細はこちら）。
左右のクランクにセンサーを搭載した両側計測モデルだ
4iiii PRECISION PRO（パワーメーター付きクランクセット）
動作温度：摂氏0～50℃
保管温度：摂氏-20～50℃
電池タイプ：CR2032リチウムイオンコイン型電池
バッテリー寿命：100+時間
防水規格：IPX7、IPX5
パワー範囲：0～4000W
ケイデンス範囲：30～150RPM
通信プロトコル：ANT+、Bluetooth
シマノ DURA-ACE R9100
クランク長：165、170、172.5、175mm
チェーンリング：50/34、52/36、53/39
価格：138,000円（税抜）
シマノ ULTEGRA R8000
クランク長：165、170、172.5、175mm
チェーンリング：50/34、52/36、53/39
価格：106,000円（税抜）
シマノ 105 R7000
クランク長：165、170、172.5、175mm
チェーンリング：50/34、52/36、53/39
価格：86,000円（税抜）
4iiii PRECISION PRO（シマノDURA-ACE/ULTEGRA/105） photo:Yuto.Murata2010年に設立されたカナダの新興ブランド、4iiii（フォーアイ）。今秋からトライスポーツが取り扱いを開始しており、国内販売店を通して購入が可能になっている。メインとなる製品はクランクアーム搭載型のパワーメーター。過去にはワールドチームのクイックステップやボーラ・ハンスグローエも使用していた実績をもち、見慣れないブランドだけに気になっていた人もいたことだろう。
また、ワールドツアーチームへ昇格を果たしたイスラエル・スタートアップネーション（旧イスラエルサイクリングアカデミー）とのパートナーシップ締結も発表されており、チームは来季から4iiiiのパワーメーターと心拍モニターを使用していくという。
左右のクランクがセットになった両側計測のPRECISION PRO 右クランクはアーム下に三角形の小さなボディが配置されたルックス 左クランクはアームの裏側にセンサー類を装備 右クランクはバッテリーキャップが3本のボルトで固定されている 左クランクは工具いらずでバッテリー交換が可能だ そんな4iiiiが展開するデュアルサイド計測のパワーメーターが「PRECISION PRO」だ。シマノのクランクセットをベースとし、左右のアームに小型のセンサーが取り付けられたスマートなデザインに仕上がる。シマノDURA-ACE/ULTEGRA/105の3種類がラインアップすることも特徴で、最も安価なシマノ105仕様では両側計測にも関わらず8万円台から手に入るリーズナブルな価格設定も見逃せない。
シマノクランクを使っているとあってサイズ展開も豊富に揃う。クランク長は165/170/172.5/175mmの4種類、チェーンリングも50/34、52/36、53/39の3種類であらゆるユーザーのニーズを満たしてくれるだろう。バイクへのインストールも通常のクランク取り付け作業と同じで、特別な工具等も必要ない。
PRECISION PRO・DURA-ACE重量 645g（170mm） PRECISION PRO・ULTEGRA重量 715g（172.5mm） PRECISION PRO・105重量 780g（172.5mm） フレームクリアランスチェッカーを貼り付け単4電池をスライドできれば装着可能だ 4iiiiが強みとしている高精度なひずみゲージをアームに搭載しており、クランクにかかるパワーを3次元的に測定し出力を導き出す。より正確なデータをユーザーに提供するべく日々開発が続けられており、アメリカのコロラド大学ボルダー校によるテストの結果、測定誤差は±1.06％と非常に高精度な値をマーク。こうした第三者機関との連携によってその性能の高さを実証している。
サイズも非常に小型でパワーメーター部分だけの重量はわずか25gほど。スパイダーアーム型やスピンドル内蔵型、ペダル型パワーメーターに対して重量的なアドバンテージも持っている。バッテリーは入手性も高いコイン形の「CR2032」で、交換時は外側に露出したバッテリーカバーを外すだけと作業も簡単だ。バッテリー稼働時間は100時間超で、IPX7/IPX5の防水性能を有しているため雨天でのライドも心配ない。
パワーメーター自体が小型で純正クランクのルックスを損なわない ガーミンともスムーズにペアリングできた、パワーに関する各種データを測定できる バイクによってはチェーンステーとセンサーが接触する恐れもあるため、装着可能か事前にチェッカーで確かめよう また、ケイデンスセンサーも内蔵されているため別途でマグネットなどを取り付ける手間なく測定が可能。ANT+とBluetoothに対応しており、測定したデータ数値は無線通信でペアリングした各種デバイスで表示させることができる。スマートフォンの専用アプリも用意され、バッテリー残量の確認やキャリブレーション、ファームウェアのアップデート等の操作が行える。
クランクの回転を感知すると自動で電源がオンになり通信が可能に。キャリブレーション時はクランクを12時6時の方向に合わせよう。自転車の保管場所とライド時の温度差が大きい場合は、走行環境で数分置いてからキャリブレーションを行うとより正確なデータが検出できる。
Bluetooth接続でアプリとペアリング、PRECISION PROの場合両側のパワーメーターが検出される 左右のバッテリー残量などパワーメーターの状態をアプリ上で確認 ファームウェアのアップデートもアプリを介して行う パワーメーターのゼロオフセット時はクランクの向きを12時6時の方向に合わせる サイクルコンピューターのように使えるワークアウト画面 ワークアウトのライドデータはアプリ上で管理可能だ 購入時には左クランクとチェーンステーとのクリアランスが十分に確保できているかに要注意。トライスポーツのサイトから”フレームクリアランスチェッカー”を印刷してクランクに貼り付け、所定の位置に単4電池をスライドできるスペースが空いているか確認してみよう。
価格はDURA-ACEクランクが138,000円（税抜）、ULTEGRAクランクが106,000円（税抜）、105クランクが86,000円（税抜）だ。より安価にパワー測定を始めてみたいという人向けに左クランクのみも展開する。加えて、手持ちのクランクセットをパワーメーター化できるサービスも用意されており、こちらはシマノ以外の製品も対応している（詳細はこちら）。
左右のクランクにセンサーを搭載した両側計測モデルだ 4iiii PRECISION PRO（パワーメーター付きクランクセット）
動作温度：摂氏0～50℃
保管温度：摂氏-20～50℃
電池タイプ：CR2032リチウムイオンコイン型電池
バッテリー寿命：100+時間
防水規格：IPX7、IPX5
パワー範囲：0～4000W
ケイデンス範囲：30～150RPM
通信プロトコル：ANT+、Bluetooth
シマノ DURA-ACE R9100
クランク長：165、170、172.5、175mm
チェーンリング：50/34、52/36、53/39
価格：138,000円（税抜）
シマノ ULTEGRA R8000
クランク長：165、170、172.5、175mm
チェーンリング：50/34、52/36、53/39
価格：106,000円（税抜）
シマノ 105 R7000
クランク長：165、170、172.5、175mm
チェーンリング：50/34、52/36、53/39
価格：86,000円（税抜）
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