イタリアの老舗バイクブランドであるコルナゴより、グラベルロード「G3X」が登場した。V3シリーズに似たシルエットを備えながら、安定した走りを実現するジオメトリーや最大42mmというワイドタイヤを飲み込むタイヤクリアランスなどダートライド用に開発された1台だ。



コルナゴ G3X(G3BK)コルナゴ G3X(G3BK) (c)アキボウ
コルナゴと言えば伝統的なラグ製法を継承するCシリーズや、新世代のV3シリーズ、エアロロードのCONCEPTなどロードバイクを中心とするブランド。オフロードのジャンルはシクロクロスバイクのPRESTIGEを用意していたが、シビアなレースで勝ちを狙うためのモデルだった。今回、アドベンチャー要素もありレース要素もあるグラベルというジャンルに、数々の名車を生み出してきたイタリア御三家の一角が満を持して踏み込む。

コルナゴが現在のグラベルスタンダードに合わせたバイクの名前は「G3X」。ルックスが2020モデルとしてデビューしたV3シリーズに似ている通り、フレーム剛性などは最新ロードバイクと共通する部分が多く優れた走行性能を実現しており、エンデュランスロードとしても性能を発揮してくれるという。

コルナゴ初のグラベルロードG3Xコルナゴ初のグラベルロードG3X (c)アキボウケーブルはダウンチューブから内蔵されるケーブルはダウンチューブから内蔵される (c)アキボウ

チェーンステーにはラバーパッドが備えられているチェーンステーにはラバーパッドが備えられている (c)アキボウダウンチューブの裏側にはラバーパッドとボトルケージを搭載できるアイレットが設けられているダウンチューブの裏側にはラバーパッドとボトルケージを搭載できるアイレットが設けられている (c)アキボウ


G3XはチェーンステーとトップチューブをV3-RSよりも長めの設計とすることで、ロングホイールベースを獲得。BBドロップも大きくするとともに、悪路でも安心して走ることのできる安定性を実現している。タイヤクリアランスは最大42mmまで対応しているため、現在のスタンダードとも言えるグラベル用タイヤを装着することも可能だ。

ダウンチューブとチェーンステーにはラバーパッドが備えられており、タイヤが跳ね上げた石や暴れるチェーンでフレームを傷つける心配は少ない。また、通常のボトル台座に加え、トップチューブとダウンチューブ裏側にはボルトオンのストレージ用アイレットが設けられていることもポイント。グラベルレースバイク、アドベンチャーバイクどちらの用途にもG3Xは活躍してくれそうだ。

タイヤクリアランスは最大42mm、シートポストはD型シェイプとされているタイヤクリアランスは最大42mm、シートポストはD型シェイプとされている (c)アキボウブレーキは前後ともに160mmローターが備えられているブレーキは前後ともに160mmローターが備えられている (c)アキボウ


販売はシマノのグラベルバイク用コンポーネント「GRX」を搭載した完成車で行われる。グレードはULTEGRAと同等の機械式RX810。ギアは前48-31T、後ろは11-34Tという構成だ。ブレーキローターは前後ともに160mm。タイヤはピレリのCinturato GRAVEL Hだ。価格は630,000円(税抜)。

コルナゴ G3X(G3GR)コルナゴ G3X(G3GR) (c)アキボウ


コルナゴ G3X
フレーム:G3X Carbon Monocoque
フォーク:G3X Carbon Monocoque
ハンドルバー:GRAVEL100 RHM handlebar BOB finish, anodized, Aluminum 6061
ステム:DEDA ZERO1
ホイールセット:WHEEL, WH-RS370-TL-FR12, OLD:100/142MM, F/R:12MM E-THRU
タイヤ:ピレリ Cinturato GRAVEL H 40-622
クランクセット:DFRONT CHAINWHEEL, FC-RX810-2,48-31T
ブレーキ:GRX, ST-RX810, BR-RX810 FOR 160MM ROTOR, METAL PAD
ブレーキローター:SM-RT70,S160MM
ディレイラー:FD-RX810, GRX, FOR REAR 11-SPEED
カセットスプロケット:CS-R8000, ULTEGRA, 11-SPD, 11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T
サイズ:460S、490S、520S、550S、580S
カラー:G3BK、G3GR
価格:630,000円(税抜)

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