Jプロツアー第21戦となる「維新やまぐちタイムトライアル」が開催され、チームブリヂストンサイクリングがチームタイムトライアルを制して優勝。総合1位のマトリックスパワータグとのポイント差を縮め、翌日の最終戦での逆転優勝に望みを繋げた。


椹野川の河口にかかる周防大橋をバックに走るリオモ・ベルマーレ・レーシングチーム椹野川の河口にかかる周防大橋をバックに走るリオモ・ベルマーレ・レーシングチーム photo:Satoru Katoスタートのカウントダウンを聞く東京ヴェントススタートのカウントダウンを聞く東京ヴェントス photo:Satoru Kato

Jプロツアー最終ラウンドの「山口ラウンド」がスタート。初日は山口市での第21戦「維新やまぐちタイムトライアル」が開催された。コースは山口市にある「山口きらら博記念公園」内の道路を使用した1周2.6km。ほぼフラットなコース設定だが、直線が短く、コーナーが連続する区間もあり、クリテリウムのようなストップ&ゴーを要求される。

朝から青空が広がった暑い1日。空の色は秋を感じさせる。朝から青空が広がった暑い1日。空の色は秋を感じさせる。 photo:Satoru Kato
大会直前に通過した台風が湿った空気を置いていったこともあり、夏のような暑さの1日。山口市での最高気温は30℃近くまで上昇したが、青空の色は秋を感じさせる。


チームブリヂストンサイクリングが優勝 首位マトリックスパワータグに肉薄

3位 シマノレーシング 16分23秒763位 シマノレーシング 16分23秒76 photo:Satoru Kato
Jプロツアーのチームタイムトライアルは5周13km。スタート順序盤に走った東京ヴェントスが16分36秒を出して暫定トップに立つ。タイムを更新するチームが出ないままスタート順終盤に入ると、シマノレーシングが16分23秒をマークして東京ヴェントスを上回る。

全員がTTバイクでスタートしたチームブリヂストンサイクリングが優勝全員がTTバイクでスタートしたチームブリヂストンサイクリングが優勝 photo:Satoru Kato
宇都宮ブリッツェンがまさかの崩壊宇都宮ブリッツェンがまさかの崩壊 photo:Satoru Kato最終スタートのマトリックスパワータグを前に、7月のチームタイムトライアルチャンピオンシップで優勝したチームブリヂストンサイクリング(以下ブリヂストン)と、宇都宮ブリッツェンがスタート。整った隊列を維持してハイペースで周回するブリヂストンに対し、宇都宮ブリッツェンは後半に入ると崩壊。最低人数の3人も維持出来ない状態となり、まさかの最下位となる。対して最後までハイペースを維持したブリヂストンは16分を切るトップタイムを出す。


2位 マトリックスパワータグ 16分5秒682位 マトリックスパワータグ 16分5秒68 photo:Satoru Kato
チームランキング1位のマトリックスパワータグは、佐野淳哉が長く牽引するもブリヂストンのペースを上回ることが出来ないままフィニッシュ。15秒差をつけられ2位に終わった。この結果、チームランキング2位のブリヂストンがマトリックスパワータグとの差を縮め、翌日の最終戦での逆転優勝に望みをつなげた。

チームブリヂストンサイクリング・窪木一茂 コメント
「前夜にチームで入念なミーティングをして、交代する場所などを細かく決めた。その作戦通りにレースを進めることが出来て、優勝することが出来た。チームランキングがここまで接戦になると思わなかったので、明日のレースは楽しみながら逆転優勝出来るように頑張りたい」

表彰式表彰式 photo:Satoru Kato
Jプロツアー 結果(チームタイムトライアル13km)
1位 チームブリヂストンサイクリング(窪木、孫崎、徳田、橋本、沢田、今村) 15分50秒60
2位 マトリックスパワータグ(ホセ、佐野、アイラン、小森、安原、オールイス) +15秒
3位 シマノレーシング(入部、木村、湊、中井、横山、小山) +33秒
4位 東京ヴェントス(高木、伊藤、野宮、藤田、長田) +46秒
5位 ヴィクトワール広島(藤岡、馬渡、白川、谷、中川) +1分4秒
6位 リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム(岩瀬、岸、中川、宮澤、米谷) +1分7秒


女子は唐見実世子、E1は比護任が優勝

個人タイムトライアルのスタート台個人タイムトライアルのスタート台 photo:Satoru Kato
女子優勝 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)女子優勝 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Satoru KatoE1優勝 比護任(イナーメ信濃山形-EFT)E1優勝 比護任(イナーメ信濃山形-EFT) photo:Satoru Kato

個人タイムトライアルで行われた女子のFクラスタは、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝。同じく個人タイムトライアルで行われたE1は比護任(イナーメ信濃山形-EFT)が優勝した。


text&photo:Satoru Kato

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