ツールのプロバイク特集第8弾は、ギヨーム・マルタン(フランス)が総合12位に入る健闘を見せたワンティ・グループゴベール。エアロロードとして進化を遂げたキューブ LITENIG C:68Xや、タイムトライアル用のAERIUMを紹介しよう。



新型のLITENING C:68Xがツール・ド・フランスを駆け抜けた新型のLITENING C:68Xがツール・ド・フランスを駆け抜けた photo:Makoto.AYANO
「DESIGNED , ENGINEERED IN BAVARIA / GERMANY」と書かれる「DESIGNED , ENGINEERED IN BAVARIA / GERMANY」と書かれる photo:Makoto.AYANOフラットなハンドル上面に滑り止めを貼っている。サイクルコンピューターはステージズフラットなハンドル上面に滑り止めを貼っている。サイクルコンピューターはステージズ photo:Makoto.AYANO

ギヨーム・マルタン(フランス)の足下にはツール・ド・フランス限定モデルのルックKEOペダルが装着されていたギヨーム・マルタン(フランス)の足下にはツール・ド・フランス限定モデルのルックKEOペダルが装着されていた photo:Makoto.AYANOワンティ・グループゴベールはフルクラムのSPEEDシリーズを使用するワンティ・グループゴベールはフルクラムのSPEEDシリーズを使用する photo:Makoto.AYANO


ベルギーのプロコンチネンタルチーム、ワンティ・グループゴベールが使用するバイクは、ジャーマンブランドのキューブ。ツール・ド・フランス前に開催された各国のナショナルチャンピオンシップから使用され始めた新型エアロロード「LITENING C:68X」が、本格的にお披露目されたことが今年のツールでのトピック。

LITENINGといえばこれまで山岳向けオールラウンドバイクだったが、新型ではエアロダイナミクスを追求した形状に。フレーム形状はもちろん、ステム一体型ハンドルによるワイヤー類の完全内装化を実現することで、エアロダイナミクスを煮詰めている1台となっている。

オールラウンダーのLITENINGもこれまで通り用意されており、エアロロードの新型はLITENING C:68Xというモデル名とすることで、別の自転車としてラインアップするようだ。今大会ではワンティ・グループゴベールの選手たちはコースプロフィールによって2種類のLITENINGを使い分けていた。タイムトライアルではAERIUM TTを使用。

従来型のLITENINGも健在だ従来型のLITENINGも健在だ photo:Makoto.AYANO
コンポーネントはシマノ DURA-ACE R9170。ワンティ・グループゴベールはディスクブレーキで統一するチームで、登坂用のLITENINGもディスクブレーキが搭載されている。パワーメーターはステージズを使用しており、サイクルコンピューターも同社製品だ。

ホイールはフルクラムのSPEED 40T、55Tで、フレームカラーに合わせて前輪は蛍光イエロー、リアは白色とする組み合わせ。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品COMPETITION PRO LTDだ。タイムトライアルマシンは前輪をフルクラム SPEED 55T DBで統一するが、後輪はフルクラムロゴがあしらわれたラインアップ外ディスクと、ロゴが隠されたジップのSUPER-9 DISCを使用していたようだ。

サドルはサンマルコ。ペダルはルックで、エースを務め総合12位と大健闘を見せたギヨーム・マルタン(フランス)の足下はツール・ド・フランス限定モデルとされていた。

ワンティ・グループゴベールが使用するタイムトライアルバイクの「AERIUM TT」ワンティ・グループゴベールが使用するタイムトライアルバイクの「AERIUM TT」 photo:Makoto.AYANO
photo:Makoto.AYANO
text:Gakuto Fujiwara
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