休息日前の1級山岳登坂バトル。ステージ2勝目を飾ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、遅れを取り戻したティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、遅れながらも首位を守ったジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)らのコメントを紹介します。



ステージ優勝 サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)

今大会ステージ2勝目を飾ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)今大会ステージ2勝目を飾ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:Luca Bettini
今日はスタートからフィニッシュまでずっと全開走行だった。とても厳しいステージだったけど、アグレッシブな走りが実を結んだ。このステージ2勝目を誇りに思う。ステージ優勝のチャンスがあると思っていたステージで、しっかりと勝利をつかむことができた。集団に捕まるんじゃないかと心配したよ。サイモン・ゲシュケという良き伴侶を得て下りをうまくこなすことができた。彼は素晴らしい走りをしたけど、逃げ切るためには麓からアタックするしかなかった。逃げ切る確証がなかったので、早めに動いてタイム差をキープしながら登りたかった。

このツールではアダムの総合サポートとステージ優勝が目標だった。アダムは昨日タイムを失ってしまうけど、必ず復活するので問題ない。ステージ2勝を果たした今、これからはチームのための働きに徹したい。

ステージ2位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)

ミケル・ランダを従えて1級山岳フォア・プラットダルビを独走で駆け上がるティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)ミケル・ランダを従えて1級山岳フォア・プラットダルビを独走で駆け上がるティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) photo:Makoto.AYANO
自分向きの天候の、美しいステージだった。終盤に勾配が緩むことを把握していたので急勾配区間で目一杯追い込んだよ。それほどリスクを負うこともなく総合ライバルたちからタイムを奪うことに成功。全てが作戦通りだった。常に傍にいてくれたダヴィ・ゴデュは今日も素晴らしい働きぶりだった。ルディ・モラールとセバスティアン・ライヒェンバッハと合わせて、攻撃力のあるチームを編成している。調子が良ければアタックすべきなんだ。もっと厳しいステージが待っているので、これからも攻撃を続けたい。

ステージ3位 ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)

敢闘賞はミケル・ランダ(スペイン、モビスター)敢闘賞はミケル・ランダ(スペイン、モビスター) photo:Makoto.AYANO
トゥールマレーでがステージ優勝争いに絡むことができずに残念な結果に終わった。そして今日はサイモン・イェーツの強さに敵わずに、またステージ優勝を逃してしまった。序盤からメンバー3名を逃げに送り込む走りを見せたモビスターの走りは素晴らしかったよ。これまでグランツールでは何度も落車でチャンスを失ってきた。まだアルプスの標高2,000mオーバーのステージが3つ残っているので、総合表彰台の可能性はもちろんある。

マイヨジョーヌ ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)

マイヨジョーヌを守り安堵の表情を浮かべたジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)マイヨジョーヌを守り安堵の表情を浮かべたジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:Makoto.AYANO
ハードな1日になることも、タイムを失うことになることも分かっていた。でも総合リードを守り切るために全力を尽くし、マイヨジョーヌを守ることができてよかった。チームもマイヨジョーヌを守るために全力でレースをコントロールしてくれた。

マイヨジョーヌを着て迎える休息日。夢のような日々がまだ続く。そして、もっと厳しい日々もまだまだ続く。総合争いの観点から言うと、来週の走りが全てを決める。個人的には今日までに起こったことに大満足している。今はとにかくこの瞬間を楽しみたい。

総合2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)

クライスヴァイクとバルベルデを従えて1級山岳フォア・プラットダルビのフィニッシュに向かうゲラント・トーマス(チームイネオス)クライスヴァイクとバルベルデを従えて1級山岳フォア・プラットダルビのフィニッシュに向かうゲラント・トーマス(チームイネオス) photo:Makoto.AYANO
ペースを保って追いかけると言う点では昨日と同じ展開だったけど、実際は昨日よりもずっと調子が良かった。そしてワウト(プールス)が素晴らしい働きをしてくれた。アラフィリップに追いついてから、彼の前を引く必要がなかったので、彼にしばらく前を引かせてからアタック。最高と最悪の間の結果になったけど、脚の反応の良さは好材料だった。

今年はまだ多くの選手がマイヨジョーヌの圏内にいる。ここからはメンタルの戦いだ。誰もがそのことを感じていると思う。疲労を抑え込み、苦痛に耐え、深くまで追い込まないといけない。昨年の経験を生かしながら走りたい。

総合3位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)

ゲラント・トーマスに続くステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)ゲラント・トーマスに続くステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) photo:Makoto.AYANO
とても速いステージだった。ティボー・ピノのアタックには反応できず。彼のアタックは速すぎる。ゲラント・トーマスとともにペースを刻んで走り、残り数キロでジュリアン・アラフィリップを吸収。そこからはただ、タイムロスを少なくするために頭を下げて踏んでいくだけだった。

良い日もあれば悪い日もある。今日はそこまで悪い1日ではなかった。ダメージを可能な限り少なくすること。それが今日の自分だった。現状ピノは手が付けられないほど強い。彼以外の選手がそれぞれ出来る限りの走りに徹している状態だ。

総合5位 エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)

マイヨブランを守ったエガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)マイヨブランを守ったエガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) photo:Makoto.AYANO
最後の2つの登りをハードなペースでこなし、最後の数キロは全開だった。その前の時点で、G(トーマス)に『今日は自分のレースをしてくれ』と言われた。チームイネオスとして2枚のカードを持ち続けた方がいいと。ピノや他のライバルたちのアタックに反応して付いていくことができれば、彼らの動きを封じることができる。

タイムトライアルで自分がタイムを失って、昨日はGがタイムを失って、そして今日はタイム差が縮まったけど、チームの役割は変わらない。良い連携は取れているし、お互いに正直に意見を交わしている。もし自分が全開でアタックする時にはもちろん彼に伝えるよ。これは個人のレースではなくチームのレース。チームイネオスとしてツールの総合優勝を今後も目指す。

総合6位 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)

エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos
今日も感触は良く、脚の具合もパーフェクトという"強い1日"だった。最後の登りに向かうルートはトリッキーなコースだったけれど、チームメイトがパーフェクトに守り抜いてくれた。マイヨジョーヌグループに入ってピノがアタックした時は一度限界に達してしまったけれど、すぐに彼を追いかけることもできた。でもピノが何回もアタックを連発していたのを見て、"今の自分には彼は強すぎる"と感じた。そこからはマイペースに切り替えて登ることにした。

僕の目の前では追い込みすぎたキンタナが落ちてきた。彼を捕まえることができたし、僕の方が力を残しているように感じた。フィニッシュまでマイペースを保ち続けられたことはパーフェクト。ステージの結果も総合成績にも満足しているよ。最終週は総合をもっと決定的な差が付くことになるけれど、僕が思うにここ数年と比べて誰にもチャンスがあると思っている。レース全体を支配できるチームが今年は不在だからだ。現段階ではピノがもっとも強く、彼のチームもかなり強力だ。彼が一番の優勝候補に思えるけれど、僕らにとっても重要な週であることは間違いない。

31分以上遅れたエンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ)

グランツールではすごく良い日もあれば苦しむ日もある。今日は後者だった。今大切なことは、初めて参戦するツール・ド・フランスのその時一瞬から学び、明日の休息日にできるだけリカバリーすること。そして戦い続けることもまた大切だ。

text:Kei.Tsuji

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