スロベニア3日目にディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が逃げ切り勝利。序盤のアタック合戦に加わった新城幸也(バーレーン・メリダ)は「レースに身体が対応できている感触を得た」と語っている。



出走サインを行う新城幸也(バーレーン・メリダ)出走サインを行う新城幸也(バーレーン・メリダ) (c)Miwa IIJIMA/CorVos
ジャレツの街からサヴィニャ渓谷沿いにイドリヤを目指す、169.8kmで争われたツアー・オブ・スロベニア(UCI2.HC)第3ステージ。後半に4級、3級、2級と詰め込まれたカテゴリー山岳がポイントで、この日もクライマーやパンチャー勢によるアタック合戦が 繰り広げられることとなった。

残り50kmを切るとメイン集団内でアタック合戦が始まり、ペースが上がる中残り25kmで逃げグループをキャッチ。アタックと吸収を繰り返す中で前日5位に終わったディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)とアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)が抜け出す形となった。

序盤のアタック合戦に加わり、逃げを試みる新城幸也(バーレーン・メリダ)序盤のアタック合戦に加わり、逃げを試みる新城幸也(バーレーン・メリダ) (c)Miwa IIJIMA/CorVos
美しいスロベニアの田舎町を進む美しいスロベニアの田舎町を進む (c)Miwa IIJIMA/CorVos
ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)らの追撃は僅かに届かず、残り2.1km地点でウラソフを振り切り単独走に持ち込んだウリッシが独走でフィニッシュ。6月前半のGPルガーノに続く今季2勝目を挙げた。

独走でフィニッシュするディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)独走でフィニッシュするディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) (c)Miwa IIJIMA/CorVos
序盤のアタック合戦に加わり、中盤の牽引役を担った新城幸也(バーレーン・メリダ)は15分16秒遅れの115位でフィニッシュ。以下のコメントを残している。

「スタートから約1時間アタック合戦で、あっという間に消化した。何度か逃げに滑り込もうとしたけど、逃げに入る事は出来なかった。しかし、そのおかげでレースに身体が対応出来てる感触も得ることが出来た。勝負所の後半、山岳賞3連チャンの登り始めに道が細くなるので、チームとしてペースアップして集団を振るいにかけることになり、そのまま今日もグルペットで残り50kmを走りきった。明日はこれまで以上にのきついステージで、登りの距離がそれぞれ長い。逃げに乗りたいが、今日のように長いアタック合戦になりそうですが、明日も頑張ってきます」(新城)。
ツアー・オブ・スロベニア2019第2ステージ結果
1位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) 3h58'01"
2位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) +12"
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM) +17"
4位 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)
5位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
個人総合成績
1位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) 11h38'41"
2位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) +19"
3位 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) +26"
4位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)
5位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエルサイクリングアカデミー) +30"
text:So.Isobe
photo:Miwa IIJIMA/CorVos