シマノのミドルグレードロードコンポーネント「TIAGRA」にも、油圧ディスクブレーキパーツが追加ラインアップ。手の小さい人でも扱いやすいショートリーチレバーも展開される。よりコンパクトな歯数に設定された48/34Tのクランクセットも販売される。発売時期は2019年7月予定だ。




シマノ ST-4720(左)、ST-4725(右)シマノ ST-4720(左)、ST-4725(右) (c)シマノ
ワイヤー式に比べよりコントローラブル、軽い力でブレーキ操作ができる他、雨天でも安定した制動力を発揮するなど多くのメリットを持ち、昨今大きな広がりを見せている油圧ディスクブレーキシステム。シマノでもDURA-ACE、ULTEGRA、シマノ105と上位3グレードまで波及してきたが、今回ついにミドルグレードの「TIAGRA」でも登場することとなった。

特にバイク操作に不慣れな初心者ほど油圧ディスクブレーキの恩恵は大きく、エントリーユーザーに広く愛用されているTIAGRAまでそのシステムが降りてきたことは、大いに歓迎すべきアップデートだろう。10速用機械式変速のSTIレバー「ST-4720」とブレーキキャリパーの「BR-4770」は、ともに上位モデル譲りのデザインが採用されつつ、グループセットに合わせたアイスグレーのカラーリングとしている。

BR-4770-FBR-4770-F (c)シマノBR-4770-RBR-4770-R (c)シマノ

HB-RS470HB-RS470 (c)シマノFH-RS470FH-RS470 (c)シマノ

手の小さな人向けのオプションパーツとなるショートリーチレバー「ST-4725」も同時に展開。外側に張り出したレバー形状と手前に4mm近づいたレバー距離によって握り込みやすさが向上。手の小さな人でも安心してシフト/ブレーキ操作ができるエルゴノミックなデザインを実現している。

またクランクセットの「FC-4700」には、よりコンパクトな48/34Tの歯数構成が追加された。激坂になるとギアが足りなくなる、より軽いギアを回したいというライダーにピッタリ。もしくはグラベルライド等オフロード走行を楽しみたいというセッティングにも大いに活用できるだろう。

ディスクブレーキモデルのハブも前後揃ってTIAGRAグレードから追加登場。それぞれ32Hと28Hの2タイプがラインアップする。フロントは100×12mm、リアは142×12mmのスルーアクスル対応だ。
シマノ TIAGRA 追加パーツ
モデル名 対応スピード セット内容 価格(税抜)
デュアルコントロールレバー
ST-4720 2 X 10 左右セット、シフトケーブル・ホース・オイル付属 ¥36,624
リア:10 右レバーのみ ¥15,433
フロント:2 左レバーのみ ¥15,433
ST-4725 2 X 10 左右セット、シフトケーブル・ホース・オイル付属 ¥37,169
リア:10 右レバーのみ ¥15,704
フロント:2 左レバーのみ ¥15,704
ディスクブレーキ
BR-4770 ハイドローリック、対向2ピストン、フロント用 ¥5,781
ハイドローリック、対向2ピストン、リア用 ¥5,234
クランクセット
FC-4700 10 歯数構成:48/34T クランク長:165/170/172.5/175mm ¥12,038
ハブ
HB-RS470 32H/28H 100×12mm ¥2,455
FH-RS470 11S/10S 32H/28H 142×12mm ¥4,621
リンク