ブリュッセル自由大学のキャンパスを駆け巡るDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第7戦で、マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がシリーズランキング首位に立つ独走勝利。元世界王者ラース・ボーム(オランダ、ルームポット・シャルル)は18位、竹之内悠(東洋フレーム)は22位。



滑りやすいキャンバーに手を焼くマイケル・ヴァントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)滑りやすいキャンバーに手を焼くマイケル・ヴァントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) (c)CorVos2年ぶりのシクロクロスレースを走る元世界王者ラース・ボーム(オランダ、ルームポット・シャルル)2年ぶりのシクロクロスレースを走る元世界王者ラース・ボーム(オランダ、ルームポット・シャルル) (c)CorVos

スリッピーなキャンバー区間を走るマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)スリッピーなキャンバー区間を走るマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
今シーズンのDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーも残すところあと2戦。1月最初の日曜日に開催されたシリーズ第7戦の舞台は、初の舞台となるブリュッセル自由大学だ。

その名の通りベルギーの首都ブリュッセルにあるブリュッセル自由大学は、1834年に設立された歴史ある名門校。コースはキャンパス内の森や芝生区間、舗装路を縫うように繋ぎ、嫌らしいキャンバー区間や登り返し、シングルトラックなどが組み込まれる近郊都市型レースだ。

この日世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)やクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)らはフランス、ノルマンディーで開催されたレースを選んだため未出走。3年連続アルカンシエルを許しているライバルの不在も手伝って、この日もまたマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)の一人舞台が展開されることとなった。

担ぎ上げ区間を進むマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)担ぎ上げ区間を進むマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos混戦から抜け出し2番手を走るトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)混戦から抜け出し2番手を走るトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) (c)CorVos3番手を走るマイケル・ヴァントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)3番手を走るマイケル・ヴァントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) (c)CorVos


まずファンデルポールはホールショットで主導権を握り、1周目から後続との距離を開いていく。「昨日もレースがあったことに加え、テクニカルなコースに1周目は苦戦してしまった」と語るファンデルポールだったが、それでもその他選手との差は歴然としていた。

テクニカルコースを滑るように走るファンデルポールは、レース中盤で45秒のリードを築くことに成功する。その後方ではトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)がマイケル・ヴァントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)を抑えて単独2番手に浮上した。

ファンデルポールは2位アールツとの差を保ったまま独走勝利。フィニッシュタイムで争われるシリーズランキングの首位に浮上した欧州王者は「疲れが残っていたので厳しいレースだった。勝てて嬉しいけどコンディションのピークを超えてしまった。それでも来週のオランダ選手権を獲るには十分だ」と自信を漂わせている。

圧勝したマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)圧勝したマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
学士帽を受け取った表彰台メンバー学士帽を受け取った表彰台メンバー (c)CorVos
この日はロットNLユンボからルームポット・シャルルに移籍した元CX世界王者ラース・ボーム(オランダ)が2年ぶりとなるレースに参加し、マイナス2ラップの18位でレースを終了。「スタートは良かったもののペースについていけなかった。それでも十分楽しめたし満足だよ」と語るボームは今後、1月中に3レースを追加で走る予定だという。

また、欧州遠征後半戦に挑んでいる竹之内悠(東洋フレーム)はマイナス4ラップの22位。U23に出場した梶鉄輝はマイナス2ラップの33位でレースを終えている。

男子エリート結果
1位 マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) 1:03:33
2位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) 1:04:18
3位 マイケル・ヴァントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) 1:04:31
4位 ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) 1:04:40
5位 エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) 1:04:53
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) 1:05:04
7位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) 1:05:24
8位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) 1:06:07
9位 ジョエーレ・ベルトリーニ(イタリア、セッレイタリア・グエルチョッティ) 1:06:47
10位 ミカエル・ボロシュ(チェコ、Creafin Tüv Sud) 1:06:51
22位 竹之内悠(東洋フレーム) -4Laps
男子U23結果
1位 ランダー・ロークス(ベルギー、Creafin Tüv Sud) 52:25
2位 トーン・ヴァンデボッシュ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) 53:01
3位 マイク・ファンデルヘイデン(オランダ) 53:02
33位 梶鉄輝 -2Laps
text:So.Isobe
photo:CorVos

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