モータースポーツ界で名を馳せるタイヤメーカー、ピレリがラインアップするロードタイヤ「P ZERO VELO」シリーズにチューブラーモデルが登場。ミッチェルトン・スコットが今夏よりレース投入しているハイパフォーマンスレーシングタイヤだ。



ピレリ P ZERO VELO TUBピレリ P ZERO VELO TUB (c)カワシマサイクルサプライ
140年以上の歴史を持つイタリアの老舗タイヤブランド、ピレリ。F1を始めとするモータースポーツファンにはお馴染みのメーカーだが、昨年ロード用レーシングタイヤ「P ZERO VELO」シリーズを引っさげ自転車業界にも参入を果たしている。さらに今夏からはUCIワールドチームのミッチェルトン・スコットにもサポートを開始。サイモン・イェーツのブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝や、マッテオ・トレンティンのヨーロッパ選手権優勝などもピレリタイヤによって成し遂げられた。

今回そんなミッチェルトン・スコット供給用に作られたP ZERO VELOのチューブラーモデルがついに市販化となった。クリンチャータイプはノーマルモデル、ウェットグリップと耐パンク性能を高めた「4S」モデル、軽量化とスピードを追求した「TT」モデルという3種類展開だったが、チューブラーは各性能のバランスを重視したオールラウンドタイプの1種類のみがラインアップする。

チューブラー用にトレッドパターンも再調整。バランスの良いオールラウンドな性能を持つチューブラー用にトレッドパターンも再調整。バランスの良いオールラウンドな性能を持つ (c)カワシマサイクルサプライ
F1シーンでもソフトタイヤの代名詞として使用される”YELLOW SOFT"コンパウンドに、同社が特許を持つ最先端テクノロジー「SmartNET Silica」を投入。独自の細長い棒状のシリカ粒子を配合することでコンパウンドの性能を高め、転がり抵抗を削減しつつも優れたグリップ力を確保する。

またモーターバイク用タイヤのテクノロジーを応用した稲妻状のトレッドパターン「Functional Groove Design」はチューブラー用に再調整を加えた。タイヤ表面の溝がコーナリング時に機能するよう研究し、高いグリップを発揮するよう最適化されている。

先行してミッチェルトン・スコットに供給されたチューブラーモデルのP ZERO VELO先行してミッチェルトン・スコットに供給されたチューブラーモデルのP ZERO VELO photo:Makoto.AYANO
きめ細かな320tpiのコアスパンケーシングによって、しなやかな乗り心地と優れた路面追従性も実現。レーシングタイヤとして十分な軽さに仕上げつつ、トレッド下にはアンチパンクベルトも内蔵することで耐久性にも十分配慮されている。レーシングチューブラータイヤには欠かせないラテックスチューブも、重量の削減と優れた転がり性能に寄与している。

タイヤサイズは28”x25mmと28”x28mmの2種類で展開。バルブ高が48mmのため、ディープリムホイールに合わせる際は注意してほしい。価格は15,000円(税抜)で、取り扱いはカワシマサイクルサプライ。



ピレリ P ZERO VELO TUB
サイズ:28”x25mm、28mm
ケーシング:コアスパン320tpi/アラミド強化ケーシング
コンパウンド:スマートネットシリカ+イエローコンパウンド
チューブ:ラテックス
バルブ高:48mm
重量:275g(25mm)、305g(28mm)
価格:15,000円(税抜)

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