ベルギーのロードバイクブランド、エディ・メルクスから新作のカーボングラベルロード「wallers73」が登場。最大40mmまでのワイドタイヤに対応し、オン/オフロード問わずマルチパーパスな楽しみ方が出来るニューモデルを紹介しよう。



エディ・メルクス wallers73エディ・メルクス wallers73 (c)フカヤ
ベルギーのサイクルブランド、エディ・メルクス。現役通算525勝という成績を残し、伝説的なロード選手として語り継がれるエディ・メルクス氏の名前を冠したレーシングブランドである。2018年モデルまでアルミグラベルロードのstrasbourg71(ストラスブール71)がラインアップしていたが、そこに取って代わり新作のカーボングラベルロード「wallers73(ワレルス73)」が登場している。

毎年春にフランス北部で行われるクラシックレース、パリ~ルーベ。荒れた石畳を走る北の地獄の異名を持つ過酷なレースである。中でもレース終盤に登場するアーレンベルグは5つ星の難易度を誇り、レースにいくつもの波乱を呼び込んできた。モデル名となっている”wallers”はそのアーレンベルグを含む地域一帯の森の名前から取ったものだ。

そして”73”はメルクス氏が最後にパリ~ルーベを制した1973年を表している。138人中の出走者のうち、完走はわずか35人という過酷なレースの中、メルクスは最後の完走者に36分の差をつけて優勝した。そんな輝かしいパリ~ルーベの記憶をモデル名に記したのがwallers73という訳だ。

トップチューブは途中から扁平した形状に変化していくトップチューブは途中から扁平した形状に変化していく トップチューブからシートステーにかけて繋がりのある形状となっているトップチューブからシートステーにかけて繋がりのある形状となっている


タイヤクリアランスは40mmまで対応するタイヤクリアランスは40mmまで対応する ボトルケージ穴は4つ配置されており、自由度が高いボトルケージ穴は4つ配置されており、自由度が高い


カーボンモノコック製のフレームは各所に快適性を高める設計を施す。トップチューブやシートステーは横方向に扁平させることで振動吸収性を高めるようデザイン。ダウンチューブも快適性と強度をバランスするよう考えられた、断面形状が変化するチュービングが用いられている。加えてチェーンステーを下げることで低重心化を図っており、悪路の走破性を意識したフレーム形状となっている。

タイヤクリアランスは40mmというワイドタイヤに対応。ワイドロードタイヤやブロックタイヤをアセンブルすることで、オンオフ問わない長距離ツーリングなどもこなす事ができるだろう。バイクパッキングを施してアドベンチャーライドに行くような乗り方も楽しめるはず。

シートステーは下側に向かってオフセットされており、低重心化を促進シートステーは下側に向かってオフセットされており、低重心化を促進 シートステーの内側にダボが設置され、フェンダーなどの取り付けが可能になっているシートステーの内側にダボが設置され、フェンダーなどの取り付けが可能になっている


ディスクブレーキにより優れたストッピングパワーを発揮ディスクブレーキにより優れたストッピングパワーを発揮 扁平したダウンチューブが繋がるボトムブラケットはBB86に対応扁平したダウンチューブが繋がるボトムブラケットはBB86に対応


またディスクブレーキを採用しオフロードでの安定したストッピングパワーを実現。エンド剛性を高める12mmスルーアクスルとともに、荒れ道でも高いコントロール性を発揮するだろう。その他、インターナルケーブルルーティングや上下異径ヘッドセット、プレスフィットBB86などのスペックを備えている。

フレームセットで販売され、サイズはXS、S、Mの3種類をラインアップ。カラーはシックなアンスラサイトグレー/ブラックのみとなる。価格は275,000円(税抜)で、取り扱いはフカヤだ。



エディ・メルクス wallers73 フレームセット
フレーム:カーボンモノコック
フォーク:カーボンモノコック(カーボンコラム)
合計重量:1,340g(フレーム950g、フォーク390g)
サイズ:XS、S、M
カラー:アンスラサイトグレー/ブラック
価格:275,000円(税抜)