盗難を検知し、バイクの現在地を発信してくれる新サービス「AlterLock」が開始されている。万が一、ワイヤーなどの鍵が破壊され持ち去られるという不運に見舞われても、直ぐに気がつくことができる上、場所まで把握することができるという新しいサービスだ。


AlterLockはボトルケージ台座に装着して使用する盗難防止アラーム+追跡用GPS搭載デバイスAlterLockはボトルケージ台座に装着して使用する盗難防止アラーム+追跡用GPS搭載デバイス (c)AlterLock
自転車用ロックの堅牢性と軽量性はトレードオフの関係にあり、どちらか一方を求めようとすると片方の優位性は損なわれてしまうものが多い。ユーザーは使用するシチュエーションを想像しながら、自分自身でバランスの取れたものを選ぶ必要がある。堅牢性よりも携行性が良いものを選んでしまうということも少なくないはずだ。

しかし堅牢性を妥協してしまうと計画的に行われる盗難には為す術もなく、自転車は持ち去られてしまう。時には駐輪場のフェンスをカットし、自転車を奪うという信じられないことも起こる。屋外で安心して駐輪できる場所というのは非常に限られている。盗難を予防する試みは必須であるが、心を穏やかに保つためには、盗まれた後のバックアッププランというのも考えておく必要があるのではないだろうか。

今回紹介するAlterLockはそのバックアッププランに最適なサービスだ。専用デバイスとスマホをペアリングしておくことで、自転車オーナーがバイクの側から離れると、デバイスが振動や移動を検知すると盗難と判断し、その場でアラーム音を鳴らすと共に、スマホに通知を行ってくれるというもの。現場では警告音を発する上、知らせを受けたオーナーが直ぐに現場に急行することができるため、盗難やイタズラの危険を少なくしてくれるはずだ。

スマホアプリのイメージ図スマホアプリのイメージ図 (c)AlterLockSigfoxの対応エリアSigfoxの対応エリア (c)AlterLock


水際作戦を展開していても盗難される時はされてしまう。これまでは盗まれたら手も足も出ず、盗難届を警察に出して発見されるのを待つだけであった。AlterLockが行った調査では、盗難届を出しても発見されないことを非常に不安に感じているサイクリストが約60%もいるという。実際に持ち去られてしまった自転車の所在は自分の生活圏や想像を超える場所にあるかもしれず、見つけることは非常に困難だ。

AlterLockはこの点もカバーすることが最大の特徴である。専用デバイスにGPSも組み込むことで、位置情報を発信することが可能に。遠距離通信が行える通信規格を採用しているため、バイクが盗難された後でも位置情報はAlterLockのサービスに送信され続け、ユーザーはその情報を手にすることができる。バッテリーは最大で1.5ヶ月動作し長期間に渡って自転車を追跡するため、発見できる可能性はこれまで以上に高い。

行きずりの犯行の場合は犯人の気が済めば放置されている可能性が高く、ユーザー自身が見つける事ができるだろう。もし、堅牢性の高いロックを破壊する計画性がある犯行の場合でも、位置情報をもとに警察に相談すれば、自転車を取り戻せるはずだ。


AlterLockが採用している遠距離通信規格はSigfoxというもの。我々が使用している携帯電話などの通信網とは似て非なるもののため、利用範囲が今は限られている事に注意が必要だ。現在(2018年11月)は首都圏や都市部を中心としたサービス提供だが、2020年には全国カバーとなる予定。サイクリングイベントでは臨時基地局を設置する計画もあるという。

専用デバイスはボトルケージ台座に取り付ける設計で、スポーツバイクの洗練されたフォルムを崩さないようにデザインしているという。もちろんAlterLockを装着した上からボトルケージを取り付けることは可能。重量は約60g。充電はMicro-BというUSB形式を採用している。デバイス自体の価格は8,900円、サービスの利用料は年額3,900円もしくは月額390円(いずれも税込)。


AlterLock デバイス仕様
サイズ:長さ150mm x 幅47mm x 厚さ8mm
重量:約60g
バッテリー:リチウムポリマー
充電端子:USB (Micro-B)
稼働時間:最大1.5ヶ月※ 利用状況により異なる
通信方式:Bluetooth Low Energy / Sigfox
防水/防塵:IP66
付属品:取付用ボルト2本

AlterLock 価格
デバイス価格:8,900円(税込)
サービス利用料:年額3900円もしくは月額390円(いずれも税込)