前日のチームタイムトライアルに続き、翌9月2日に行われたJプロツアー第17戦「第8回JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ」。雨天の中、TT全日本王者として貫禄の走りを見せつけた窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が、2位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)に1秒差で優勝した。



Jプロツアー(JPT)窪木一茂が貫禄の優勝で今期4勝目

優勝は窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)優勝は窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) (c)JBCF
前日のチームタイムトライアルに引き続き渡良瀬遊水地で開催されたタイムトライアルチャンピオンシップ。P1クラスタは谷中湖北ブロックの外周道路を使用した1周5.3kmを3周する15.9kmで行われた。

例年、刻々と変わる風や雨の影響を受けるこのレース。今年は午前中から雨予報であったが、上空の雲は雨を降らせないまま13時30分に第1走者がスタートしていく。序盤から宇都宮ブリッツェンの選手達が好タイムを連発し、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が19分43秒8で暫定トップに立つと小野寺玲や岡篤志も続き、一時はトップ5を宇都宮ブリッツェンが独占する状況となった。

復活を印象付ける走りを見せた増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は2位復活を印象付ける走りを見せた増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は2位 (c)JBCF昨年優勝の佐野淳哉(マトリックスパワータグ)は全身に水滴を浴びながらの3位昨年優勝の佐野淳哉(マトリックスパワータグ)は全身に水滴を浴びながらの3位 (c)JBCF
20分26秒9で4位に入った小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)20分26秒9で4位に入った小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) (c)JBCF久々に光る走りを見せた才田直人(リオモ・ベルマーレレーシングチーム)が6位久々に光る走りを見せた才田直人(リオモ・ベルマーレレーシングチーム)が6位 (c)JBCF

この状況が変わり始めたのは最終組。天候が急変して一時的に強い雨が降り、路面は完全なウエット状態へと変化。水しぶきを上げながら走った才田直人(リオモ・ベルマーレレーシングチーム)が20分30秒7で暫定4位に食い込み、さらに昨年優勝の佐野淳哉(マトリックスパワータグ)が20分24秒で暫定2位のタイムを出し、宇都宮ブリッツェンの牙城に割り込む。

そして最終走者の窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)がスタートすると1周目からトップタイムで通過。最終的に増田を約1秒上回る19分41秒9でゴールし、窪木が今期4勝目を上げた。

Jプロツアー表彰式Jプロツアー表彰式 (c)JBCFJプロツアーリーダーは窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)Jプロツアーリーダーは窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) (c)JBCF
結果 P1クラスタ 15.9km
1位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 19分41秒9
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +1秒
3位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +42秒
4位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +44秒
5位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +45秒
6位 才田直人(リオモ・ベルマーレレーシングチーム) +48秒
Jプロツアーリーダー 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
U23リーダー 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)



Jフェミニンツアー(JFT)

Fクラスタ優勝 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)Fクラスタ優勝 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) (c)JBCF
Fクラスタ表彰式Fクラスタ表彰式 (c)JBCFJフェミニンリーダーは伊藤杏菜(ライブガーデン・ビチステンレ)Jフェミニンリーダーは伊藤杏菜(ライブガーデン・ビチステンレ) (c)JBCF

1周5.3kmで行われたFクラスタは、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が1分前にスタートした前々走者に追い付く走りで優勝。ツアーリーダーの伊藤杏菜(ライブガーデン・ビチステンレ)は2位に入りリーダージャージを維持した。
結果 Fクラスタ 5.3km
1位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 7分40秒5
2位 伊藤杏菜(ライブガーデン・ビチステンレ) +9秒
3位 大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING) +22秒
Jフェミニンリーダー 伊藤杏菜(ライブガーデン・ビチステンレ)



Jエリートツアー(JET)

E1クラスタ優勝 藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト)E1クラスタ優勝 藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト) (c)JBCF
E1クラスタ表彰式E1クラスタ表彰式 (c)JBCFJエリートツアーリーダーは石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)Jエリートツアーリーダーは石井祥平(アーティファクトレーシングチーム) (c)JBCF

E1クラスタはコースを1周する5.3km。藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト)が6分53秒0で優勝。ツアーリーダーは2位に入った石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)が維持している。
結果 E1クラスタ 5.3km
1位 藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト) 6分53秒0
2位 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム) +6秒
3位 中川直樹(SPADE・ACE) +8秒
4位 中村 永(Squadra di LAVORANTE) +10秒
5位 渡邉正光(LinkTOHOKU) +10秒
6位 海老名歩(アーティファクトレーシングチーム) +14秒
Jエリートツアーリーダー 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)

text&photo:全日本実業団自転車競技連盟

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