今回紹介するツールプロバイク特集はディメンションデータ。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が駆ったニューカラーなど、エンヴィやクリスキングのパーツで組み上げられたサーヴェロを紹介します。



マーク・カヴェンディッシュ (イギリス)のS5マーク・カヴェンディッシュ (イギリス)のS5 photo:Makoto.Ayano
ツール前に披露されたAero Roadステム。カスタム版のRoad Aero SESハンドルを組み合わせるツール前に披露されたAero Roadステム。カスタム版のRoad Aero SESハンドルを組み合わせる photo:Makoto.Ayanoトップチューブには自身のブランド「cvndsh」のロゴが入るトップチューブには自身のブランド「cvndsh」のロゴが入る photo:Makoto.Ayano

カヴェンデッシュのみチェーンはX11SL-N DLCカヴェンデッシュのみチェーンはX11SL-N DLC photo:Makoto.Ayano昨年ツールのために用意されたグリーンメタリックのS5も使用された昨年ツールのために用意されたグリーンメタリックのS5も使用された photo:Makoto.Ayano

こちらはカヴェンデッシュが山岳ステージで使用したR5こちらはカヴェンデッシュが山岳ステージで使用したR5 photo:Makoto.AyanoR5には9000系デュラエースのチェーンリングとSRM用クランクを取り付けるR5には9000系デュラエースのチェーンリングとSRM用クランクを取り付ける photo:Makoto.Ayano


超級山岳ステージでタイムアウトに終わってしまったものの、マーク・カヴェンディッシュ (イギリス)がニューカラーのS5を使用したことで話題を呼んだディメンションデータ。今年もエアロロードのS5と軽量オールラウンダーのR5をメインに使っており、その全てがリムブレーキだ。

毎年スペシャルカラーが用意されているカヴだが、今年はメタリックグレーからパープルに変化するマジョーラカラーをフロントに、そしてメタリックシルバーをリアにあしらったカラーリング。昨年のツールからお目見えしたグリーンメタリックのS5と同じく、F1マシンのペイントも担当するイギリスの「シルバーストーンペイントテクノロジー」の手による塗装で、重量増はごく僅かに留められているという。なおステージによってはグリーンのS5も使われていた。

カヴェンディッシュはこれまでPROのVibe SprintやジップのSL Sprintなど高剛性ステムを使ってきたが、今年はエンヴィがリリースして間もないAero Roadステムを使用。Road Aero SESハンドルを組み合わせてコックピットのエアロ化を果たしていた。なお、このSESハンドルは製品版には存在しないドロップ部分のアールを小さくしたカスタムモデル。ホイールは同社のSES 4.5もしくはモデルチェンジ版の5.6で、TTを中心にチューブレスタイヤも運用されていた模様。

パヴェステージのために用意されたR3パヴェステージのために用意されたR3 photo:Makoto.Ayano
パヴェ用タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION LTD RBX(28mm)パヴェ用タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION LTD RBX(28mm) photo:Makoto.AyanoボトルケージはエリートのCiussi Gel。パヴェ用の定番カスタムだボトルケージはエリートのCiussi Gel。パヴェ用の定番カスタムだ photo:Makoto.Ayano


また、カヴェンディッシュと言えばスポンサーに関わらずシマノペダルとシマノクランクを使用していたが、今年からクランクセットはローター(noQ)に切り替わっていた。なお山岳ステージで使用していたカヴのR5はこれまで通りシマノクランク+SRMというセッティング。チームスポンサーはスピードプレイだが、現在は他選手にもデュラエースペダルの波が及んでいることが見て取れた。また、チェーンはKMCのX11EL-1(ゴールド)がチームスタンダードだが、カヴェンデッシュのみグリーンカラーのX11SL-N DLCという差があった。

パヴェステージで使用したのはR5よりも快適性に優れるレモンイエローのR3だ。コンチネンタルのパヴェ用タイヤやボトルケージの換装(エリートのCiussi Gel)、厚巻きのバーテープなどが通常ステージとの相違点。

TTステージで使用されたP5。見慣れないディスクホイールがセットされているTTステージで使用されたP5。見慣れないディスクホイールがセットされている photo:Makoto.Ayano
P5のリアディレイラーはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージでチューニング済みP5のリアディレイラーはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージでチューニング済み photo:Makoto.Ayanoローターのカーボンチェーンリングを取り付けたバイクも存在したローターのカーボンチェーンリングを取り付けたバイクも存在した photo:Makoto.Ayano

ホイールはエンヴィのSESシリーズ。4.5もしくは5.6をメインに使ったホイールはエンヴィのSESシリーズ。4.5もしくは5.6をメインに使った photo:Makoto.AyanoTTバイクの前輪はSES 7.8。平坦ステージでも使用される場合があったTTバイクの前輪はSES 7.8。平坦ステージでも使用される場合があった photo:Makoto.Ayano

従来からラインアップされるステム&ハンドルを使用する選手も多い従来からラインアップされるステム&ハンドルを使用する選手も多い photo:Makoto.AyanoボアッソンハーゲンのS5には9000系デュラエースのブレーキキャリパーがセットされていたボアッソンハーゲンのS5には9000系デュラエースのブレーキキャリパーがセットされていた photo:Makoto.Ayano


また、なぜかエドゥアルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)のS5はブレーキキャリパーのみ9000系のデュラエース。カーボン製チェーンリングを装備しているバイクも散見された。

エンヴィにはディスクホイールがラインアップされていないため、TTバイクのリアホイールには無印の製品が投入されていた。テキストリームカーボンに近い模様を持つ製品はどこにも情報が出ていない未確認品。ロゴを消したHEDのJET DISCはスペアバイクにセットされていた。

text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
Amazon.co.jp

At Speed

Ebury Press
¥2,089

カベンディッシュ ミックスグラスジャー 966g

カベンディッシュ&ハーベイ
¥1,901