イタリアの老舗サドルメーカーセッレSMPより新モデル「F30」がリリースされる。SMPのアイデンティティでもある波打つ座面ではなく、フラット気味の座面形状を採用することで、バイクコントロール性を向上させた新型だ。通常モデルとショートノーズモデルの2種類が用意されているため、好みに合わせて選ぶことができる。



セッレSMP F30(ブラック)セッレSMP F30(ブラック) (c)ミズタニ自転車
波打つように大きく湾曲したエルゴノミック座面が特徴的なセッレSMPのサドル。曲線的な座面は臀部を面でフィットし圧力が分散するため、ライド中の痛み発生を防ぐという効果を持つセッレSMPを象徴するテクノロジーだ。そのエルゴノミックデザインをあえて採用しない新型サドル「F30」がリリースされる。

一般的なフラット座面とすることで、サドルのどこにでも座ることができる自由さを獲得。ヒルクライム中にサドル前方に着座位置を移動させ、より強く踏み込みやすいポジションでのライドが可能だ。また、ロードバイクだけではなく、ポジションを細かく変える必要のあるオフロードライドでもバイクコントロールを行いやすくなっており、オフロードバイクでも使用できるサドルとなっている。

伝統のエルゴノミックデザインではないというインパクトはあるが、各所にはセッレSMPが培ってきたテクノロジーが用いられており、セッレSMPのサドルらしさは健在している。例えば下方に屈曲したフロントノーズ。特許取得の設計であるフロントノーズは、サドル前方に着座した場合や低いポジションでの快適性を向上させるもの。加えて、ノーズ先端までホールが設けられているため、高い通気性を確保した。

左が通常版のF30、右がショートノーズモデルのF30C左が通常版のF30、右がショートノーズモデルのF30C (c)ミズタニ自転車
フラットな座面だが、特徴的な前下りのノーズは健在だフラットな座面だが、特徴的な前下りのノーズは健在だ (c)ミズタニ自転車F30CはフラットかつショートノーズというトレンドのサドルシェイプとされているF30Cはフラットかつショートノーズというトレンドのサドルシェイプとされている (c)ミズタニ自転車


もちろんサドル中央部のホールは、痛みやしびれの原因となる局部へのストレスを軽減してくれる効果を持つ。尾骨との接触を防ぐためのスプリットデザインもセッレSMPらしいデザインだ。これらの設計により、F30はセッレSMPらしさはそのままに、サドル上でポジションを大きく動かす事ができるサドルを実現している。

ラインアップは通常モデル「F30」と、近年トレンドとなっているショートノーズの「F30C」という2種類。通常モデルは295mmという長さである一方、F30Cは249mmという短さに設定されている。ノーズが短いことにより前乗りフォームのポジション設定としやすく、高出力を発揮する場面でしっかりと腰を支えてくれるというメリットがある。

ベースはカーボンファイバー混合ナイロン12、レールはAISI304特殊ステンレス鋼。カラーはブラック、ホワイト、レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ライトグリーン、ライトブルー、イエローフローという9種類が用意されている。価格はブラックのみ28,000円、カラーモデルは30,000円、イエローフローは32,000円(すべて税抜)。ブラックとホワイトは既に出荷が開始されており、その他カラーは10月以降に入荷となる予定だという。

セッレSMP F30C(ホワイト)セッレSMP F30C(ホワイト) (c)ミズタニ自転車


セッレSMP F30(共通スペック)
表 皮:レザー(ブラック)、マイクロファイバー(カラー)
ベース:カーボンファイバー混合ナイロン12
レール:AISI304特殊ステンレス鋼
カラー:ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ライトグリーン、ライトブルー、イエローフロー
税抜価格:28,000円(ブラック)、30,000円(カラー)、32,000円(イエローフロー)

セッレSMP F30
サイズ:長さ/295mm、幅/149mm
重 量:295g

セッレSMP F30C
サイズ:長さ/249mm、幅/150mm
重 量:280g


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