8月4日、ポーランドで第75回ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)が開幕。別府史之も出場した7日間のステージレースの初日に、ドイツチャンピオンのパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が高速スプリントバトルを制した。

チームプレゼンテーションに登場した別府史之(トレック・セガフレード)らチームプレゼンテーションに登場した別府史之(トレック・セガフレード)ら photo:Tour de Pologne
ツール・ド・ポローニュ2018第1ステージツール・ド・ポローニュ2018第1ステージ photo:Tour de Pologneツール・ド・ポローニュ2018第1ステージツール・ド・ポローニュ2018第1ステージ photo:Tour de Pologne

ポーランド南部のクラクフで開幕した第75回ツール・ド・ポローニュ。山岳ステージを含む(タイムトライアルは無し)7日間の同国最大のロードレースには、ツールを終えたばかりのミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)をはじめとするビッグネームが揃った。

大会連覇を狙うディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)の前に立ちはだかるのは、ジロ・デ・イタリア以来のUCIワールドツアーレース出場となるサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)やファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ)ら。別府史之(トレック・セガフレード)は5年連続9度目のポローニュ出場となる。

大会初日はかつてポーランドの首都が置かれていたクラクフを発着する133.7kmの丘陵ステージ。逃げのスペシャリストであるアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング)ら4名が逃げ、主にロット・スーダルとクイックステップフロアーズ、ボーラ・ハンスグローエの3チームがメイン集団を取り仕切る。後半にかけてロットNLユンボもここに加わり、残り43km地点でタイム差は1分を切った。

刻々とタイム差が詰まりつつある中、先頭ではステファヌ・ロゼット(フランス、コフィディス)が独走に持ち込んでクラクフの周回コースへ。高速ステージを締めくくるのは合計3周する三角形の4km周回コース。別府史之もジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)のために集団先頭に上がり、残り10km地点でロゼットを吸収した。
ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)を守るチームスカイミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)を守るチームスカイ photo:Tour de Pologne
アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング)を含む逃げグループアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング)を含む逃げグループ photo:Tour de Pologne
最終周回に入ったところでシルヴァン・ディリエ(スイス、アージェードゥーゼール)がスピード感あるアタックを繰り出したが、ボーラ・ハンスグローエの牽引によって残り2km地点で吸収される。人数でミッチェルトン・スコットとボーラ・ハンスグローエを圧倒したクイックステップフロアーズが先頭に立って残り1kmサインを通過した。

クイックステップフロアーズのミケル・モルコフ(デンマーク)とファビオ・サバティーニ(イタリア)が新鋭アルバロホセ・ホッジ(コロンビア)のために台本通りのリードアウト。今シーズン2勝を飾っている21歳ホッジのスプリント開始を待たずして、その番手につけていたドイツチャンピオンが残り250mから一気に仕掛けた。

最高出力1,752Wで抜け出し、16秒間にわたって1,303Wを出力した体重78kgのアッカーマンが先行。すぐさま反応したホッジがそのスリップストリームに滑り込んだが、アッカーマンのスピードはフィニッシュラインまで落ちなかった。ホッジを押さえ込んだドイツチャンピオンジャージのアッカーマンが手を挙げた。
アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)を下したパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)を下したパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Tour de Pologne
チームメイトと勝利を喜ぶパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)チームメイトと勝利を喜ぶパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Tour de Pologne
ツール・ド・ロマンディとクリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ優勝を飾り、6月のドイツ選手権ロードレース制覇、1週間前のプルデンシャル・ライドロンドン・サリー・クラシック優勝という好成績を残してポーランドに乗り込んだアッカーマン。今シーズン5勝目を飾ったジャーマンスプリンターは「アップダウンが連続する予想以上に厳しいコースだったけど、チームは完璧に仕事をこなしてくれた。混沌としたフィナーレで、ホッジが後ろから迫ってくるのが見えていたけど、フィニッシュラインはすぐそこだった」と語る。

クラクフ周回コースの平均スピードを見ると、1周目49.8km/h、2周目52.5km/h、3周目55.9km/h。アッカーマンの残り1kmの平均スピードは65.6km/h。スプリント中の最高スピードは72.4km/hに達している。

総合有力勢は全員が同タイムでフィニッシュ。翌日の第2ステージもスプリンター向きのコースが設定されている。
イエロージャージを手にしたパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)イエロージャージを手にしたパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Tour de Pologne

ツール・ド・ポローニュ2018第1ステージ結果
1位パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)2:59:11
2位アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
3位マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)
4位ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)
5位ダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)
6位マイク・テウニッセン(オランダ、サンウェブ)
7位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
8位クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール)
9位マチェイ・パテルスキー(ポーランド、ポーランドナショナル)
10位パウェル・フランチャク(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)
33位別府史之(日本、トレック・セガフレード)
個人総合成績
1位パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)2:59:01
2位アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)0:00:04
3位マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)0:00:06
4位アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング)0:00:07
5位ミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)0:00:08
6位ステファヌ・ロゼット(フランス、コフィディス)0:00:09
7位ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)0:00:10
8位ダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)
9位マイク・テウニッセン(オランダ、サンウェブ)
10位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
ポイント賞
1位パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)20pts
2位アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)19pts
3位マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)18pts
山岳賞
1位ミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)2pts
チーム総合成績
1位トレック・セガフレード8:57:33
2位ロットNLユンボ
3位CCCスプランディ・ポルコウィチェ
text:Kei Tsuji
photo:Tour de Pologne
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