ジロ・ローザ3日目は2日連続の集団スプリントに持ち込まれ、ジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット)が優勝。終盤の落車で優勝候補のメーガン・グアルニエール(アメリカ、ブールスドルマンス)や與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が巻き込まれた。
ハイファイブでスタートに向かう與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) (c)CorVos
出走サインに登場した世界王者のシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) (c)CorVos
ピエモンテ州のオヴァーダに舞台を移して開催されたジロ・ローザ第3ステージ。16kmほどの周回コースを8周回するフラットステージで、與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)曰く「石畳に細い道。そして直角コーナーな多数。苦手がてんこ盛りでした」なスプリンター向きコースが用意された。
レースは落車が続くナーバスな状況から3名が逃げ、クリスティン・ウィルド(オランダ)の2連勝を狙うウィグル・ハイファイブなどがタイム差をコントロールする状態で進んだ。
ピンク色に飾られた街中を通過する逃げグループ (c)CorVos
マリアローザを着て走るルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) (c)CorVos
終盤に入ってスプリンターチームのがペースアップを行う (c)CorVos
中盤を過ぎて集団の追走が本格化すると、與那嶺自身もペースアップに参加。スプリントに向けてナーバスになった集団中盤では大きな落車が発生し、総合優勝候補のメーガン・グアルニエール(アメリカ、ブールスドルマンス)や與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が巻き込まれる事態に。グアルニエールは再び乗車したものの、メイン集団から1分のビハインドでゴールしている。幸い與那嶺にも怪我はなかったという。
そんな状態を尻目に突き進む集団先頭では、マリアローザのルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)自ら猛烈なペースアップを敢行。元ベルギー王者のジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット)がスプリントを始めると、ウィルドやアレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム)らは太刀打ちできなかった。
スプリントを制したジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット) (c)CorVos
マリアローザを受け取ったリア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) (c)CorVos
マリアローザはこの日もサンウェブのチーム内で動き、スプリントで4位に入ったリア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ)の元へと移った。以下は與那嶺本人によるレースレポートを紹介。
ジロローザ3日目。今日は16kmのループを8周。コースは石畳に細い道。そして直角コーナーな多数。苦手がてんこ盛りでした。
スタート前にくつろぐ與那嶺恵理とクリスティン・ウィルド(オランダ)ら (c)CorVos
チームの作戦は変わらずエリサのフォローとクリスティンのステージ優勝。スタート後から出入り激しく、アタックが続きます。プロトンは伸びたり縮んだり。そのたびにガッシャーンとの落車の音が。自分のコンディションはワールドツアーに順応し始めて良い感じです。
今日も逃げが出来、プロトンは微妙な空気で追ったり追わなかったり。終盤は追走もハイペースになり、コーナーごと、パヴェごとに選手が減っていきます。私はパワーの出入りを少なく、まぁまぁ脚を温存していました。
私も最終回に仕事を依頼されました。先頭にも普通に上がれるコンディション。逃げているチームが強烈にブロックをしてきて、組織立っての追走が難しく、タイム差を詰めながら吸収手前でお仕事終わり。
集団内で距離を消化する與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) (c)Vélofocus/Wiggle High5
かなりプロトンはナーバスに。そして怖いなーと思っていたら、目の前で落車!残り7kmぐらいでしょうか。プロトンのほぼ真ん中で落車でした。
私は突っ込みましたがかろうじて、落車は回避。今回の優勝後方の一人、ボーエルのメーガンも巻き込まれました。位置取り含めて、やはりヨーロッパレースは厳しいとまた実感です。30名ほどの集団でゴールをしました。無念ですがしょうがない。そのまま自分の脚を使ってでも先頭で追走の仕事をしたほうが良かったかな...。クリスティンはほぼアシストがない中、単騎で粘り2位を獲得!本当に勝負強いと感じます。
明日は少し短めの110kmのステージですが、中盤に少し登りが出てきます。集団が割れることが予想されるので、出来る限り上手く前方で展開をします。
今日は転ばずに良かったです。怖かった...。明日も日々丁寧に、無事これ名馬でゴールを目指します。


ピエモンテ州のオヴァーダに舞台を移して開催されたジロ・ローザ第3ステージ。16kmほどの周回コースを8周回するフラットステージで、與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)曰く「石畳に細い道。そして直角コーナーな多数。苦手がてんこ盛りでした」なスプリンター向きコースが用意された。
レースは落車が続くナーバスな状況から3名が逃げ、クリスティン・ウィルド(オランダ)の2連勝を狙うウィグル・ハイファイブなどがタイム差をコントロールする状態で進んだ。



中盤を過ぎて集団の追走が本格化すると、與那嶺自身もペースアップに参加。スプリントに向けてナーバスになった集団中盤では大きな落車が発生し、総合優勝候補のメーガン・グアルニエール(アメリカ、ブールスドルマンス)や與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が巻き込まれる事態に。グアルニエールは再び乗車したものの、メイン集団から1分のビハインドでゴールしている。幸い與那嶺にも怪我はなかったという。
そんな状態を尻目に突き進む集団先頭では、マリアローザのルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)自ら猛烈なペースアップを敢行。元ベルギー王者のジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット)がスプリントを始めると、ウィルドやアレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム)らは太刀打ちできなかった。


マリアローザはこの日もサンウェブのチーム内で動き、スプリントで4位に入ったリア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ)の元へと移った。以下は與那嶺本人によるレースレポートを紹介。
ジロローザ3日目。今日は16kmのループを8周。コースは石畳に細い道。そして直角コーナーな多数。苦手がてんこ盛りでした。

チームの作戦は変わらずエリサのフォローとクリスティンのステージ優勝。スタート後から出入り激しく、アタックが続きます。プロトンは伸びたり縮んだり。そのたびにガッシャーンとの落車の音が。自分のコンディションはワールドツアーに順応し始めて良い感じです。
今日も逃げが出来、プロトンは微妙な空気で追ったり追わなかったり。終盤は追走もハイペースになり、コーナーごと、パヴェごとに選手が減っていきます。私はパワーの出入りを少なく、まぁまぁ脚を温存していました。
私も最終回に仕事を依頼されました。先頭にも普通に上がれるコンディション。逃げているチームが強烈にブロックをしてきて、組織立っての追走が難しく、タイム差を詰めながら吸収手前でお仕事終わり。

かなりプロトンはナーバスに。そして怖いなーと思っていたら、目の前で落車!残り7kmぐらいでしょうか。プロトンのほぼ真ん中で落車でした。
私は突っ込みましたがかろうじて、落車は回避。今回の優勝後方の一人、ボーエルのメーガンも巻き込まれました。位置取り含めて、やはりヨーロッパレースは厳しいとまた実感です。30名ほどの集団でゴールをしました。無念ですがしょうがない。そのまま自分の脚を使ってでも先頭で追走の仕事をしたほうが良かったかな...。クリスティンはほぼアシストがない中、単騎で粘り2位を獲得!本当に勝負強いと感じます。
明日は少し短めの110kmのステージですが、中盤に少し登りが出てきます。集団が割れることが予想されるので、出来る限り上手く前方で展開をします。
今日は転ばずに良かったです。怖かった...。明日も日々丁寧に、無事これ名馬でゴールを目指します。
ステージ結果
1位 | ジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット) | 3h15'47" |
2位 | クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ) | |
3位 | アレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム) | |
4位 | リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) | |
5位 | ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、サイランスプロサイクリング) | |
6位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス) | |
7位 | バーバラ・グアリシ(イタリア、ヴィルトゥサイクリング) | |
8位 | アミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス) | |
9位 | キアラ・コンソンニ(イタリアン、ヴァルカーPBM) | |
10位 | ロッタ・レピスト(フィンランド、サーヴェロ・ビグラ) | |
102位 | 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) | +1'00" |
個人総合成績
1位 | リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) | 5h56'07" |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | +05" |
3位 | エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) | +09" |
4位 | ルス・ウィンダー(アメリカ、サンウェブ) | |
5位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | +10" |
6位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | |
7位 | グレイシー・エルヴィン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
8位 | アミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス) | +17" |
9位 | シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) | +21" |
10位 | クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ) | +25" |
ポイント賞
1位 | クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ) | 27pts |
2位 | ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、サイランスプロサイクリング) | 18pts |
3位 | ジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット) | 15pts |
山岳賞
1位 | シェイラ・グティエレス(スペイン、サイランスプロサイクリング) | 5pts |
2位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) | 4pts |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 3pts |
ヤングライダー賞
1位 | ジュリエット・ラボウ(フランスサンウェブ) | 6h56'37" |
2位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | |
3位 | キアラ・コンソンニ(イタリアン、ヴァルカーPBM) | +54" |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 10h24'25" |
2位 | ミッチェルトン・スコット | +01" |
3位 | ブールス・ドルマンス | +12" |
text:So.Isobe
photo:CorVos,Vélofocus/Wiggle High5
photo:CorVos,Vélofocus/Wiggle High5
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