女子ステージレースの最高峰、ジロ・ローザ(UCIワールドツアー)がイタリアで開幕。初日のチームTTは平均50km/hオーバーで突き進んだサンウェブが優勝。與那嶺恵理が所属するウィグル・ハイファイブは39秒差の7位だった。
ジロ・ローザが開幕。スタート前に紹介を受けるウィグル・ハイファイブ (c)Vélofocus/Wiggle High5
10日間で争われるジロ・ローザが、北イタリアのスイス国境に近いマッジョーレ湖のほとりに位置する街ヴェルバーニアで開幕した。初日のチームタイムトライアルに用意されたコースは湖畔を駆け抜けるオールフラットの15.5kmで、トップチームは平均50km/hオーバーの超高速バトルを繰り広げた。
與那嶺恵理がメンバー入りしたウィグル・ハイファイブは、それまで首位に立っていたモビスターを抜いてトップタイムを叩き出す。しかし続いたワオディールスやキャニオン・スラム、サーヴェロ・ビグラが次々とタイムを更新し、終盤にスタートしたチームTT世界王者のサンウェブは唯一平均スピードを50km/h台に載せる快走で一躍首位に立った。
トップタイムを叩き出したサンウェブ (c)CorVos
サンウェブに僅か1秒届かなかったミッチェルトン・スコット (c)CorVos
最終走者のブールス・ドルマンスはステージ3位 (c)CorVos
サンウェブのメンバーが表彰台に上がる (c)CorVos
マリアローザを獲得したエレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) (c)CorVos
個人TT世界王者のアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)擁するミッチェルトン・スコットも好走したが、サンウェブに対しては僅か1秒届かず暫定2位に。最終走者のブールス・ドルマンスが3位に終わったことでサンウェブの開幕ステージ優勝が決まり、昨年ツール・ド・おきなわ国際レースで優勝しているエレン・ファンダイク(オランダ)がマリアローザを獲得した。以下は與那嶺本人から届いたレポートを紹介。
「初日チームタイムトライアル。耐えて耐えて、上手くまとめることが出来ました。
10日間のステージレースで、初日から総合に影響するチームタイムトライアル。チームは7名でのスタートです。メンバーはトラック世界選手権のパシュートメダリストとアルカンシェル、各国のTTチャンプ...。時速50km/hで進むチームタイムトライアル。武井コーチからは出しきらずに上手く走ろうと言われますが、出し切らないと一瞬で千切れます。前日までの練習では、皆が気持ちよくローテーションを出来るゾーンに中々入らず、メンバーもスタッフも多くのストレスを感じていました。
そしてレース当日。安定のイタリアクオリティのロジスティックにチームは大混乱。ドタバタと準備をして、とにかく無事これ名馬を誓いスタートしました。
7位に入ったウィグル・ハイファイブ。2番目が與那嶺恵理 (c)Vélofocus/Wiggle High5
スタートしてすぐに時速50km/hでの巡航。ドドドドドと牛のように進むチーム。ひたすら我慢。ローテーションも回しながら耐えます。皆が全力を尽くします。が、気づくともう5人しか残っていません。これ、私がドロップすると大変なことになる。なぜならチームタイムトライアルは4人目のゴールタイムが全体に反映されます。耐えて、耐えて。ドロップ出来ない。耐えて。耐えて。そして無事にゴール。
結果は7位39秒差。微妙...。まずは怪我なくスタートが切れたことにホッとしています。
明日は120kmの平坦ステージですが、コースマップを見る限り危険なアップダウンも多そうです。一瞬でも気を抜くと大変なことになります。エリザのフォローを最優先しながら、日々丁寧に、無事これ名馬でゴールを目指します」。

10日間で争われるジロ・ローザが、北イタリアのスイス国境に近いマッジョーレ湖のほとりに位置する街ヴェルバーニアで開幕した。初日のチームタイムトライアルに用意されたコースは湖畔を駆け抜けるオールフラットの15.5kmで、トップチームは平均50km/hオーバーの超高速バトルを繰り広げた。
與那嶺恵理がメンバー入りしたウィグル・ハイファイブは、それまで首位に立っていたモビスターを抜いてトップタイムを叩き出す。しかし続いたワオディールスやキャニオン・スラム、サーヴェロ・ビグラが次々とタイムを更新し、終盤にスタートしたチームTT世界王者のサンウェブは唯一平均スピードを50km/h台に載せる快走で一躍首位に立った。





個人TT世界王者のアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)擁するミッチェルトン・スコットも好走したが、サンウェブに対しては僅か1秒届かず暫定2位に。最終走者のブールス・ドルマンスが3位に終わったことでサンウェブの開幕ステージ優勝が決まり、昨年ツール・ド・おきなわ国際レースで優勝しているエレン・ファンダイク(オランダ)がマリアローザを獲得した。以下は與那嶺本人から届いたレポートを紹介。
「初日チームタイムトライアル。耐えて耐えて、上手くまとめることが出来ました。
10日間のステージレースで、初日から総合に影響するチームタイムトライアル。チームは7名でのスタートです。メンバーはトラック世界選手権のパシュートメダリストとアルカンシェル、各国のTTチャンプ...。時速50km/hで進むチームタイムトライアル。武井コーチからは出しきらずに上手く走ろうと言われますが、出し切らないと一瞬で千切れます。前日までの練習では、皆が気持ちよくローテーションを出来るゾーンに中々入らず、メンバーもスタッフも多くのストレスを感じていました。
そしてレース当日。安定のイタリアクオリティのロジスティックにチームは大混乱。ドタバタと準備をして、とにかく無事これ名馬を誓いスタートしました。

スタートしてすぐに時速50km/hでの巡航。ドドドドドと牛のように進むチーム。ひたすら我慢。ローテーションも回しながら耐えます。皆が全力を尽くします。が、気づくともう5人しか残っていません。これ、私がドロップすると大変なことになる。なぜならチームタイムトライアルは4人目のゴールタイムが全体に反映されます。耐えて、耐えて。ドロップ出来ない。耐えて。耐えて。そして無事にゴール。
結果は7位39秒差。微妙...。まずは怪我なくスタートが切れたことにホッとしています。
明日は120kmの平坦ステージですが、コースマップを見る限り危険なアップダウンも多そうです。一瞬でも気を抜くと大変なことになります。エリザのフォローを最優先しながら、日々丁寧に、無事これ名馬でゴールを目指します」。
ジロ・ローザ2018第1ステージ結果
1位 | サンウェブ | 18'25" | 50.498km/h |
2位 | ミッチェルトン・スコット | +01" | 50.452km/h |
3位 | ブールス・ドルマンス | +12" | 49.995km/h |
4位 | サーヴェロ・ビグラ | +22" | 49.512km/h |
5位 | キャニオン・スラム | +26" | 49.337km/h |
6位 | ワオディールス | +35" | 48.947km/h |
7位 | ウィグル・ハイファイブ | +39" | 48.776km/h |
8位 | モビスター | +1'11" | 47.449km/h |
9位 | FDJヌーヴェルアキテーヌ・フュチュロスコープ | +1'13" | 47.368km/h |
10位 | トレック・ドロップス | +1'18" | 47.168km/h |
個人総合成績
1位 | エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) | 18'25" |
2位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | |
3位 | ジュリエット・ラボウ(フランスサンウェブ) | |
4位 | ジュリア・ソエク(オランダ、サンウェブ) | |
5位 | リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) | |
6位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | |
7位 | ルス・ウィンダー(アメリカ、サンウェブ) | |
8位 | サラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | +01" |
9位 | グレイシー・エルヴィン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
10位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) |
ヤングライダー賞
1位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | 18'25" |
2位 | ジュリエット・ラボウ(フランスサンウェブ) | |
3位 | エリザベス・ホールデン(イギリス、トレック・ドロップス) | +1'18" |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 18'25" |
2位 | ミッチェルトン・スコット | +01" |
3位 | ブールス・ドルマンス | +12" |
text:So.Isobe
photo:CorVos.VeloFocus
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