男子エリートは窪木一茂が優勝、2位に近谷涼が入ってチームブリヂストンサイクリング が1位・2位を独占。女子エリートは與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が4連覇、計5度目の全日本優勝を果たしたタイムトライアル。詳細をレポートする。



朝からよく晴れた1日朝からよく晴れた1日 photo:Satoru Kato
特設のスタート台からスタート特設のスタート台からスタート photo:Satoru Kato石川県志賀町で開催された全日本選手権ロード・タイムトライラル。能登半島の西に位置し、金沢市から車で1時間ほどの所が、今年の日本最速決定戦の会場だ。

1周13.1kmのコースは、スタート後3kmの平坦区間ののち、短距離のアップダウンが繰り返される7kmほどを経て、再び平坦区間に出る設定。長い直線の平坦区間でのスピードもさることながら、アップダウン区間でのペース配分がタイムに影響するコースだ。

天気は青空が広がる晴れ。朝方は20℃を下回ったものの、日中は25℃に迫る暑さ。この時期は強風が吹くこともあるそうだが、この日はおだやかな1日だった。

男子エリート 窪木一茂が全日本TT初優勝 トラブルで遅れた佐野淳哉

男子エリートはコースを3周する39.3km。第1ウェーブから第3ウェーブまで3つのグループに分けてスタートスタートする。

2位 近谷涼(チームブリヂストンサイクリング )2位 近谷涼(チームブリヂストンサイクリング ) photo:Satoru Kato3位 小石祐馬(チーム右京)3位 小石祐馬(チーム右京) photo:Satoru Kato

52分から53分のタイムが並ぶ中、第2ウェーブでスタートした小石祐馬(チーム右京)が51分54秒01で暫定2位、近谷涼(チームブリヂストンサイクリング )が51分26秒60を出して暫定トップに立つ。

2周目に入ったところで佐野淳哉(マトリックスパワータグ)がストップ2周目に入ったところで佐野淳哉(マトリックスパワータグ)がストップ photo:Satoru Kato
ノーマルバイクで再スタートした佐野淳哉(マトリックスパワータグ)ノーマルバイクで再スタートした佐野淳哉(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato優勝候補が揃った第3ウェーブに入ると、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )が最初の1周を16分45秒で周回。最後にスタートした佐野淳哉(マトリックスパワータグ)は17分5秒、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)は17分9秒で周回して2周目位に入っていく。

その直後、佐野がチェーントラブルでストップ。スペアのノーマルバイクに乗り換えて再出走する。佐野はその後タイムトライアルバイクに再度乗り換えるが、2周目だけで1分以上のロスとなってしまう。最終周回を16分台で走った佐野だったが、挽回しきれず6位に終わった。

男子エリート優勝 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )男子エリート優勝 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング ) photo:Satoru Kato
後輩を祝福に訪れた元チャンピオン・西薗良太後輩を祝福に訪れた元チャンピオン・西薗良太 photo:Satoru Kato一方、窪木は大きくペースを崩すことなく周回を重ね、チームメイトでもある近谷のタイムを1分以上上回る50分23秒92でフィニッシュ。ブリヂストンとしては、西薗良太から続き3連覇となった。

2015年のロードレースでの優勝以来となるチャンピオンジャージに袖を通した窪木は「これがゴールではないので、まだ実感が湧かないです」と、率直な感想を話す。

「昨年11月に日本に帰ってきて、個人的にフィジカルトレーナーをつけてトレーニングしてきた結果がこれだったのかなと思います。トラック競技でオリンピックでメダルを取ることを目標にロードとトラック中距離に力を入れてきて、体重は昨年より6kg増えてスピードもパワーも増えました。自信になると思います。

ナショナルチームでも活動する選手が多いチームなので競争意識が高く、普段の生活からレベルの高い環境にいられる。それが特権だと思いますし、その結果がついてきてると思っています。

今日は祝勝会をして、明日から切り替えて次のロードに備えます」と、語った。

男子エリート 表彰男子エリート 表彰 photo:Satoru Kato
2位 近谷涼(チームブリヂストンサイクリング ) コメント

「トラック世界選手権が終わってからロードに乗る機会が多くて、逆にトラックにまったく乗っていないくらいでした。試走してみて、このくらいの登りなら自分でも行けると感じ、リズムよく踏んでいければチャンスはあると思っていました。でもまさか表彰台に乗れるとは思っていませんでした。石川県は準地元で、高校の頃お世話になった人や知人が応援してくれて力になりました。

アジア選手権で個人追い抜きと団体追い抜きで優勝出来ましたが、タイムトライアルのような高強度の練習をよくやっていたので、距離と時間は長いけれどバイクのポジショニングとか似ているところはあると思っているので、工夫すればうまくいけると思っていました。

窪木選手は同じ大学の先輩・後輩で、後ろ姿を追い続けてきました。その先輩と一緒に表彰台に立てるのは本当に嬉しいです。次は勝ちたいですね」

3位 小石祐馬(チーム右京) コメント

「表彰台という意味ではミニマムな目標は達成出来たと思います。でもタイム差を見ると1位と2位よりも4位の選手に近いし、離されてしまったという悔しさはあります。

タイムトライアルには自信はありますが、やはり体が大きくて体重のある選手が強い種目だと思うし、走る前はアップダウンがあるので自分に有利かなとも思いましたが、長いストレートで差がついてしまったように感じます。

来週のロードはU23の時に走って自分向きのコースだと感じています。調子は良いので、崩さないように気をつけて頑張っていきたいと思います」



女子エリート 與那嶺恵理が5度目のタイムトライアル優勝

女子エリート優勝 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)女子エリート優勝 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) photo:Satoru Kato
女子エリート2位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)女子エリート2位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Satoru Kato女子エリート3位 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)女子エリート3位 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) photo:Satoru Kato

2周26.2kmで行われた女子エリートは、與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が圧倒。2位の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)に1分49秒もの大差をつけて4連覇。合計5度目の全日本選手権タイムトライアル優勝を決めた。

女子エリート 表彰式女子エリート 表彰式 photo:Satoru Kato全日本選手権タイムトライアル4連覇を達成した與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)全日本選手権タイムトライアル4連覇を達成した與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) photo:Satoru Kato

5度目の優勝について聞かれて「そんなに長く自転車やってましたっけ?」と言う與那嶺。

「全日本は勝って当たり前と自分で思って臨んでいます。自分のパフォーマンスとしては今年はちょっと良くなかったかなと。全日本選手権はタイム差が何秒だろうと勝つことが重要なので、無事に終わってホッとしています。本当はギアが54だとストレートで回りきってしまうので55を使いたかったけれど、準備出来なかったので、アップダウンも含めて全部アウターで押し切れたので悪くなかったかなと思います。

ロードレースも勝ちたいですけれど、相手がいることですので、勝っても負けても良いレースをしたいです。今年は萩原さんも出るし、ヨーロッパでも同じレースを走って良くも悪くもどのくらい走れるのかお互い解っていると思うので、レースを楽しみたいです」



その他カテゴリー

男子U23は、山本大喜(キナンサイクリングチーム)が優勝。「ツアー・オブ・ジャパンの後も連戦でタイムトライアルの練習が出来なくて、どうなるか不安なところもありましたが、調子も上がってきていたのでペース配分をミスらなければ勝てる自信はありました。ジュニアの時に最後の年に全日本タイムトライアルで勝って、U23でも最後の年に勝てたのは嬉しいです」とコメントした。

今年初めて設定された女子U23は、梶原悠未(筑波大学)が優勝した。

男子U23優勝 山本大喜(キナンサイクリングチーム)男子U23優勝 山本大喜(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru Kato女子U23 優勝 梶原悠未(筑波大学)女子U23 優勝 梶原悠未(筑波大学) photo:Satoru Kato

男子ジュニア優勝 山本哲央(中央大学)男子ジュニア優勝 山本哲央(中央大学) photo:Satoru Kato女子ジュニア優勝 石上夢乃(横浜創学館高校)女子ジュニア優勝 石上夢乃(横浜創学館高校) photo:Satoru Kato

女子U17優勝 渡部春雅(駒澤大学高校)女子U17優勝 渡部春雅(駒澤大学高校) photo:Satoru Kato男子U17+U15優勝 津田悠義(三好高校)男子U17+U15優勝 津田悠義(三好高校) photo:Satoru Kato
全日本選手権ロード・タイムトライアル 結果
男子エリート
1位窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )50分23秒92
2位近谷 涼(チームブリヂストンサイクリング )+1分2秒
3位小石祐馬(チーム右京)+1分30秒
4位小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)+1分36秒
5位渡辺翔太郎(愛三工業レーシングチーム)+1分39秒
6位佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+1分42秒
7位阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)+2分8秒
8位石橋 学(チームブリヂストンサイクリング )+2分22秒
9位鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)+2分40秒
10位岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)+2分43秒
女子エリート(26.2km)
1位與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)37分18秒17
2位唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)+1分49秒
3位伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)+3分23秒
4位米田和美(MOPS)+4分30秒
5位合田祐美子(CORRIDORE BIORACER)+5分10秒
6位平野弓子(スミダ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)+6分30秒
U23
男子 (26.2km)
1位山本大喜(キナンサイクリングチーム)34分14秒23
2位石原悠希(順天堂大学)+13秒
3位中川 拳(早稲田大学)+39秒
女子(13.1km)
1位梶原悠未(筑波大学)19分3秒32
2位下山美寿々(早稲田大学)+1分13秒)
3位田上萌々子(ブラウ・ブリッツェン)+1分43秒
ジュニア・U17・U15
男子ジュニア(13.1km)
1位山本哲央(中央大学)17分50秒66
2位香山飛龍(横浜高校)+7秒
3位福田圭晃(横浜高校)+7秒
女子ジュニア+U17(13.1km)
1位石上夢乃(横浜創学館高校)20分21秒36
2位増田たま(筑波大学付属坂戸高校)+1分10秒
3位渡部春雅(駒澤大学高校)+1分22秒
男子U17+U15(13.1km)
1位津田悠義(三好高校)17分37秒89
2位寺田吉騎(Vivace-掛川磐田北)+50秒
3位中村 誠(SSPC-アスリート良山中学校)+52秒
text&photo:Satoru Kato
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