2日連続の集団勝負に持ち込まれたスロベニア。マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)を下したディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)が勝利し、2日連続で逃げたベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト)が総合首位に浮上した。
東欧らしい景色の中を進む (c)Vid Ponikvar/Sportida
スロベニアの中で2番目に大きい都市マリボルからロガーシュカ・スラティナを目指して南下するツアー・オブ・スロベニア第2ステージのコース距離は152.7km。細かいアップダウンはあるものの概ね平坦基調で、前日に続いての集団スプリントが予想されていた。
山岳賞ジャージを着用する、2秒差の総合2位につけるベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト)は2日連続の逃げを敢行した。2017年ツール・ド・とちぎ覇者はこの日3ヶ所用意された中間スプリントで積極的にボーナスタイムを積み重ね、更に残り50km地点に1ヶ所設定された3級山岳(標高620m)でもポイントを確保する。この動きで前日覇者のシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)から5秒差でバーチャルリーダーとなり、この日終了時点で総合リーダー浮上をほぼ確実なものとした。
2日連続の逃げを打ったベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト) (c)Vid Ponikvar/Sportida
豪快なスモークを焚いてレースを応援 (c)Vid Ponikvar/Sportida
UAEチームエミレーツがメイン集団をコントロール (c)Vid Ponikvar/Sportida
ペルッキらを下したディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) (c)Vid Ponikvar/Sportida
最後まで粘った逃げメンバーは残り10km地点でキャッチされ、ミッチェルトン・スコットやバーレーン・メリダらが列車を並べて集団スプリントになだれ込む。
スロベニア王者ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)のリードアウトからカレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が発進。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)は完全に失速し、逆サイドからディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)が猛烈な伸びを見せた。
ユアンを軽々とパスし、背後につけたマッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)の追い抜きを許さなかったフルーネウェーヘンが、ツアー・オブ・ノルウェーでの区間3勝に続く今季9勝目を達成。コンソンニが4位に沈んだため、総合リーダーは集団内でフィニッシュしたヒルに移った。
今シーズン9勝目を飾ったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) (c)Vid Ponikvar/Sportida
ボーナスタイムで総合首位に浮上したベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト) (c)Vid Ponikvar/Sportida
「最終盤の猛烈なペースアップの中でチームメイトと離れ離れになって単独でスプリントせざるを得なかったけれど、スプリント勝負を掌握できた。昨日の落車で勝負に絡めなかった悔しさを晴らせたし、ツールに向けた弾みになった」とフルーネウェーヘンは語っている。

スロベニアの中で2番目に大きい都市マリボルからロガーシュカ・スラティナを目指して南下するツアー・オブ・スロベニア第2ステージのコース距離は152.7km。細かいアップダウンはあるものの概ね平坦基調で、前日に続いての集団スプリントが予想されていた。
山岳賞ジャージを着用する、2秒差の総合2位につけるベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト)は2日連続の逃げを敢行した。2017年ツール・ド・とちぎ覇者はこの日3ヶ所用意された中間スプリントで積極的にボーナスタイムを積み重ね、更に残り50km地点に1ヶ所設定された3級山岳(標高620m)でもポイントを確保する。この動きで前日覇者のシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)から5秒差でバーチャルリーダーとなり、この日終了時点で総合リーダー浮上をほぼ確実なものとした。




最後まで粘った逃げメンバーは残り10km地点でキャッチされ、ミッチェルトン・スコットやバーレーン・メリダらが列車を並べて集団スプリントになだれ込む。
スロベニア王者ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)のリードアウトからカレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が発進。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)は完全に失速し、逆サイドからディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)が猛烈な伸びを見せた。
ユアンを軽々とパスし、背後につけたマッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)の追い抜きを許さなかったフルーネウェーヘンが、ツアー・オブ・ノルウェーでの区間3勝に続く今季9勝目を達成。コンソンニが4位に沈んだため、総合リーダーは集団内でフィニッシュしたヒルに移った。


「最終盤の猛烈なペースアップの中でチームメイトと離れ離れになって単独でスプリントせざるを得なかったけれど、スプリント勝負を掌握できた。昨日の落車で勝負に絡めなかった悔しさを晴らせたし、ツールに向けた弾みになった」とフルーネウェーヘンは語っている。
ステージ結果
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 3h35'43" |
2位 | マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | マヌエル・ベレッティ(イタリア、アンドローニ・シデルメク・ボッテキア) | |
6位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) | |
7位 | ドゥサン・ラヨヴィッチ(セルビア、アドリアモービル) | |
8位 | ダミアーノ・チーマ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | |
9位 | ロク・コロセク(スロベニア、マイバイク・スティーヴンス) | |
10位 | パオロ・トト(イタリア語、サンジェミニ・MGクヴィス) | |
139位 | 西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) |
個人総合成績
1位 | ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト) | 7h07'33" |
2位 | マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +03" |
3位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +05" |
4位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
5位 | ギャスパー・カトラスニック(スロベニア、アドリアモービル) | +07" |
6位 | ヨン・ボジッチ(スロベニア、アドリアモービル) | +08" |
7位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | +11" |
8位 | ユライ・ベラン(スロバキア、ドゥクラ・バンスカ) | +13" |
9位 | ロク・コロセク(スロベニア、マイバイク・スティーヴンス) | +15" |
10位 | ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット) |
ポイント賞
1位 | マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 40pts |
2位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 39pts |
3位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 25pts |
山岳賞
1位 | ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト) | 4pts |
2位 | ギャスパー・カトラスニック(スロベニア、アドリアモービル) | 2pts |
3位 | ヴォテック・ハセツキー(チェコ、エルコフ・アーサー) | 1pts |
ヤングライダー賞
1位 | ヨン・ボジッチ(スロベニア、アドリアモービル) | 7h07'41" |
2位 | ユライ・ベラン(スロバキア、ドゥクラ・バンスカ) | +05" |
3位 | ルーカ・コルナギ(イタリア、サンジェミニ・MGクヴィス) | +07" |
チーム総合成績
1位 | アドリアモービル | 21h23'24" |
2位 | サンジェミニ・MGクヴィス | |
3位 | ロットNLユンボ |
text:So.Isobe
photo:Vid Ponikvar/Sportida
photo:Vid Ponikvar/Sportida
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