25回目のツアー・オブ・スロベニアが開幕。落車が多発した末の集団スプリントで、23歳のシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が嬉しいプロ初勝利を飾った。



スロベニア王者のルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)が声援に応えるスロベニア王者のルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)が声援に応える (c)Vid Ponikvar/Sportida
6月13日に開幕したツアー・オブ・スロベニア(UCI2.1)は、17日までの5日間日程で開催されるスロベニア最大のステージレースだ。UCI1クラスのレースながら毎年豪華な顔ぶれが揃い、今年で記念すべき開催25回目。昨年までは4日間日程だったものの、節目を記念して一日スケジュールが伸びている。

近年台頭している東欧系選手を多く抱えるバーレーン・メリダや、ボーラ・ハンスグローエなど9つのワールドチームのほか、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ(西村大輝が参加)など5つのUCIプロコンチネンタルチーム勢、そして日本のレースでもおなじみのリュブリャナ・グストらが参戦中だ。

ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が会話ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が会話 (c)Vid Ponikvar/Sportida
ステージ構成は4つのマスドステージと、最終日の21.5km個人タイムトライアル。丘陵地帯を駆け抜けるため全体的にアップダウンが多く、オーストリアに入国する第4日目には2つの2級山岳と1338mの1級山岳を越える本格的な山岳ステージが用意されている。

ハンガリー国境の街レンダヴァからムルスカ・ソボタを目指す初日は、4級山岳がひとつ設定されただけの集団スプリントステージだ。昨年のツール・ド・とちぎを制したベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト)らが逃げたものの最終盤にキャッチ。カレブ・ユアン(オーストラリア)をエースに据えたミッチェルトン・スコット主導でゴールまでの距離を減らしていく。

スロベニア国旗を横目に逃げる5名スロベニア国旗を横目に逃げる5名 (c)Vid Ponikvar/Sportida
残り2kmでバーレーン・メリダが先頭を奪った直後、前輪をすくわれたユアンがクラッシュ。マーク・カヴェンディッシュの発射役であるマーク・レンショー(オーストラリア、ディメンションデータ)やEFエデュケーションファースト・ドラパックのスプリンターであるダニエル・マクレー(イギリス)も地面に投げ出されたが、いずれも深刻なダメージを免れている。

続いて残り1kmで、突然現れた歩道の段差を認識できなかったリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)がバランスを保てず落車し脱落。次々とスプリンターが刈り取られて行く中、30名程度になった集団でのスプリント勝負が始まった。

落車で30名程度まで絞り込まれた集団がフィニッシュに向かう落車で30名程度まで絞り込まれた集団がフィニッシュに向かう (c)Vid Ponikvar/Sportida
ペルッキやボニファツィオを下したシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)ペルッキやボニファツィオを下したシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) (c)Vid Ponikvar/Sportida
斜行したニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)とマッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が激しくぶつかり合う中、後半に伸びたのがシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)だった。追い込むペルッキをホイール1つ分の差で下し、リーダージャージを獲得することに成功した。

昨年から現チームに所属しているコンソンニは、23歳の新鋭イタリアンスプリンター。サントス・ツアー・ダウンアンダーではトップ5フィニッシュを2回経験していたが、その後は思うように結果が残せていない中での嬉しいプロ初勝利だった。また、同日開催のツール・ド・スイス2018第5ステージではディエゴ・ウリッシ(イタリア)が勝利しており、UAEチームエミレーツにとって最良の1日となった。

豪快なシャンパンファイトを演じたシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)豪快なシャンパンファイトを演じたシモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) (c)Vid Ponikvar/Sportida
「ワールドツアーではないにも関わらず、多くのトップスプリンターが参戦している中での勝利だから格別。ボニファツィオとペルッキを目掛けてスプリントし、ハイスピードを維持できた。ついに勝てたので本当に嬉しいよ」とコンソンニは語っている。
ステージ結果
1位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)3h32'05"
2位マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)
3位ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)
4位ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)
5位リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
6位ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)
7位ティモ・ローセン(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ)
8位ロク・コロセク(スロベニア、マイバイク・スティーヴンス)
9位サーシャ・モードロ(イタリア人、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
10位ルーカ・コルナギ(イタリア、サンジェミニ・MGクヴィス)
91位西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)
個人総合成績
1位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)3h31'55'
2位ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト)+02"
3位ヨン・ボジッチ(スロベニア、アドリアモービル)+03"
4位マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)+04"
5位ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)+06"
6位ユライ・ベラン(スロバキア、ドゥクラ・バンスカ)+08"
7位ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)+10"
8位リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
9位ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)
10位ティモ・ローセン(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ)
ポイント賞
1位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)25pts
2位マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)20pts
3位ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)16pts
山岳賞
1位ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト)1pts
ヤングライダー賞
1位ヨン・ボジッチ(スロベニア、アドリアモービル)3h31'58"
2位ユライ・ベラン(スロバキア、ドゥクラ・バンスカ)+05"
3位ルーカ・コルナギ(イタリア、サンジェミニ・MGクヴィス)+07"
チーム総合成績
1位バーレーン・メリダ10h36'15"
2位イスラエルサイクリングアカデミー+14"
3位サンジェミニ・MGクヴィス
text:So.Isobe
photo:Vid Ponikvar/Sportida
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