オーストラリアが団体追い抜きで3分49秒804の世界新記録を樹立

ついに3分50秒の壁を突破。オーストラリアで開催されたコモンウェルスゲームズの団体追い抜き（チームパシュート）で、開催国オーストラリアが3分49秒804の世界新記録を樹立した。

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コモンウェルスゲームズ団体追い抜きで世界記録をマークしたオーストラリア photo:Cycling Australia

4月4日にオーストラリアのゴールドコーストで行われたコモンウェルスゲームズのトラック競技エリート男子団体追い抜きで世界記録が誕生した。予選で3分52秒041を記録したオーストラリア（ハワード、ウェルスフォード、オブライエン、ポーター）は決勝でイングランドと対決。前半から好ペースを刻んだオーストラリアが3分49秒804を記録して優勝した。

2016年リオ五輪でイギリス（クランシー、ドゥール、バーク、ウィギンズ）が作った世界記録3分50秒265を0秒461更新。史上初めてサブ50秒（3分50秒以下）のタイムを叩き出し、過去10年間イギリスが保持していた世界記録をオーストラリアが取り戻した。4kmを3分49秒804で駆け抜けているため、平均スピードは62.662km/h。ゼロスタートのためもちろん巡航スピードはそれよりも速い。

メンバーの一人で、かつてHTCハイロードやオリカ・グリーンエッジ、IAMサイクリングといったトップチームに所属していたリー・ハワードは「特別な瞬間だ。ロードレースを諦めてトラックレースに集中するのは英断だったけど、素晴らしいチームの一員として自信をもって勝負に挑んだ。チームメイトは全員強力で、特にウェルスフォードの存在が大きかった。彼がチームに加わってスピードがさらに上がったんだ。3分50秒の壁を破った今、次にどんな目標が出てくるのかわからないけど、これからも進化し続けたい」とコメントしている。

イギリス連邦に属する70カ国・地域が参加し、4年に1回開催されるコモンウェルスゲームズ。トラック競技は4月8日まで開催され、その後ロードレースとMTBクロスカントリーが開催される。