8日間に渡るアジア最大のステージレース、ツール・ド・ランカウイがマレーシアで開幕。過去同大会で勝利を量産しているアンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF)が初日の集団スプリントを制した。また日本からはキナンサイクリングチームが初出場、トマ・ルバが最上位の48位でゴールしている。
ツール・ド・ランカウイに出走したキナンサイクリングチームの6名のメンバー Photo: KINAN Cycling Team
マレーシア全土を舞台に北から南に向かって8つのステージレースを駆けるツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)。アスタナとディメンションデータの2つのワールドチームと6つのプロコンチネンタルチームを含む22チームが出場。日本からはキナンサイクリングチームが参戦している。
大会初日はタイとの国境にもほど近いカンガーからクリムまで南下する147.9kmのコース。途中に3.5%の登りを1箇所含むのみの超平坦レイアウトが引かれた。16km地点に設定された最初のスプリントポイントをフアンセバスティアン・モラノ(コロンビア、マンサナポストボン)が1位で通過すると、その後ワン・ボ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)、ムハンマド・アブドゥッラフマーン(インドネシア、KFCサイクリング)、ニクモハド・アズワン・ズルキフリ(マレーシア、フォルカ・アムスキンズ)の3名が逃げを形成。
沿道からレースを応援する地元の人たち Photo: KINAN Cycling Team
レース前のリラックスした様子のキナンサイクリングチーム Photo: KINAN Cycling Team
その後3名は3分以上のリードを奪って第2スプリントポイントを通過、さらに6分半までタイム差を拡げ70km地点の第3スプリントポイントを通過した。その後はゴールスプリント狙いの各チームが集団を牽引し逃げとのタイムギャップを詰めていく。先頭3名で争われた大会最初のKOMポイントではワンが先着し山岳ジャージを決めた後ところで今日の逃げは終了。3名は足を緩めプロトンに吸収される選択を取った。
チームカーからボトルを受け取る椿大志 Photo: KINAN Cycling Teamその後残りの30kmはスプリンターチームがポジションを争いながらゴールまでの距離を消化していく。ラスト2kmで複数選手が絡む落車が起き、集団がやや分裂。プロトンからややドロップしてしまったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF)がチームメイトの力を借りて復帰すると、そのまま20名弱によるスプリントを制し第1ステージ優勝を飾った。
UAEチームエミレーツ所属の昨年は同大会に出場しなかったグアルディーニだが、その前のアスタナ所属時代に勝利を量産しており、今回の勝利でなんと大会通算23勝目。「昨年勝利がなかっただけに、今回の結果も決してたやすいものではなかったが、ここまで諦めず努力し続けてきたんだ。とてもハッピーだし、サポートしてくれたチームメイトに感謝したい」とコメントしている。
スプリントを制し今大会通算23勝目を飾ったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF) (c)CorVos
ツール・ド・ランカウイ第1ステージ 表彰式 (c)CorVos
ゴール地点では散水車によって水が撒かれ火照った体を冷やす (c)CorVos
ボーナスタイムを6秒獲得したグアルディーニがリーダージャージを着用するとともに、第1スプリントポイント2位通過の4ptと、ゴールスプリントポイント15ptを合わせた19ptで、ポイント賞でもトップを走る。
キナン勢は安全を考慮してゴールスプリントには加わらず、トマ・ルバの48位が最上位。山本元喜が57位、マルコス・ガルシアが62位、中西健児が75位と続いている。また椿大志は日中40度近い気温も影響したためか不調を訴えレースを降りている。明日からは椿を欠いた5名でレースを走る。

マレーシア全土を舞台に北から南に向かって8つのステージレースを駆けるツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)。アスタナとディメンションデータの2つのワールドチームと6つのプロコンチネンタルチームを含む22チームが出場。日本からはキナンサイクリングチームが参戦している。
大会初日はタイとの国境にもほど近いカンガーからクリムまで南下する147.9kmのコース。途中に3.5%の登りを1箇所含むのみの超平坦レイアウトが引かれた。16km地点に設定された最初のスプリントポイントをフアンセバスティアン・モラノ(コロンビア、マンサナポストボン)が1位で通過すると、その後ワン・ボ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)、ムハンマド・アブドゥッラフマーン(インドネシア、KFCサイクリング)、ニクモハド・アズワン・ズルキフリ(マレーシア、フォルカ・アムスキンズ)の3名が逃げを形成。


その後3名は3分以上のリードを奪って第2スプリントポイントを通過、さらに6分半までタイム差を拡げ70km地点の第3スプリントポイントを通過した。その後はゴールスプリント狙いの各チームが集団を牽引し逃げとのタイムギャップを詰めていく。先頭3名で争われた大会最初のKOMポイントではワンが先着し山岳ジャージを決めた後ところで今日の逃げは終了。3名は足を緩めプロトンに吸収される選択を取った。

UAEチームエミレーツ所属の昨年は同大会に出場しなかったグアルディーニだが、その前のアスタナ所属時代に勝利を量産しており、今回の勝利でなんと大会通算23勝目。「昨年勝利がなかっただけに、今回の結果も決してたやすいものではなかったが、ここまで諦めず努力し続けてきたんだ。とてもハッピーだし、サポートしてくれたチームメイトに感謝したい」とコメントしている。



ボーナスタイムを6秒獲得したグアルディーニがリーダージャージを着用するとともに、第1スプリントポイント2位通過の4ptと、ゴールスプリントポイント15ptを合わせた19ptで、ポイント賞でもトップを走る。
キナン勢は安全を考慮してゴールスプリントには加わらず、トマ・ルバの48位が最上位。山本元喜が57位、マルコス・ガルシアが62位、中西健児が75位と続いている。また椿大志は日中40度近い気温も影響したためか不調を訴えレースを降りている。明日からは椿を欠いた5名でレースを走る。
ツール・ド・ランカウイ2018第1ステージ結果
1位 | アンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF) | 3:29:04 |
2位 | ソー・ジョンヨン(韓国、KSPOビアンキアジアプロサイクリング) | |
3位 | メクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ) | |
4位 | マヌエル・ベレッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | |
5位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ) | |
6位 | ルカ・パチオーニ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) | |
7位 | ケイデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) | |
8位 | スコット・サンダーランド(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス) | |
9位 | アラン・バナセク(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) | |
10位 | アブドゥル・ガニ(インドネシア、KFCサイクリングチーム) |
個人総合成績
1位 | アンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF) | 3:28:52 |
2位 | ソー・ジュンヨン(韓国、KSPOビアンキアジアプロサイクリング) | 0:06 |
3位 | ワン・ボ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) | |
4位 | メクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ) | 0:08 |
5位 | ニクモハド・アズワン・ズルキフリ(マレーシア、フォルカ・アムスキンズ) | |
6位 | フアンセバスティアン・モラノ(コロンビア、マンサナポストボン) | 0:09 |
7位 | ムハンマド・アブドゥッラフマーン(インドネシア、KFCサイクリング) | 0:10 |
8位 | ディラン・ページ(スイス、サプラサイクリング) | 0:11 |
9位 | マヌエル・ベレッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | 0:12 |
10位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ) |
ポイント賞
1位 | アンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF) | 19pt |
2位 | ソー・ジュンヨン(韓国、KSPOビアンキアジアプロサイクリング) | 12pt |
3位 | ワン・ボ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) | 10pt |
山岳賞
1位 | ワン・ボ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) | 4pt |
2位 | ニクモハド・アズワン・ズルキフリ(マレーシア、フォルカ・アムスキンズ) | 2pt |
3位 | ムハンマド・アブドゥッラフマーン(インドネシア、KFCサイクリング) | 1pt |
text:Yuto.Murata
photo:CorVos,KINAN Cycling Team
photo:CorVos,KINAN Cycling Team
Amazon.co.jp