チェコ・ターボルで開催されたシクロクロス世界選手権の最終日、エリート男子は地元チェコのゼネク・スティバルがベルギー勢を蹴散らし優勝。エリートカテゴリーで初のアルカンシェルを獲得した。日本から唯一参戦した辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)は49位でレースを終えた。

観客が詰めかけたコースを進む観客が詰めかけたコースを進む
エリート女子のレースが行なわれた1月31日の午後、射し込む太陽によって路面が雪と氷から泥へと変わりつつある中、世界各国から集まった64名がスタートを切った。

スタートダッシュで先頭に立ったのはクラース・ファントルノ(ベルギー)。これにスティバルやラドミール・シムネク(チェコ)、スヴェン・ネイス(ベルギー)らが追いつき、ベルギーとチェコ勢が大半を占める先頭グループが形成された。

地元の声援を受けて先頭に立つゼネク・スティバル(チェコ)地元の声援を受けて先頭に立つゼネク・スティバル(チェコ) photo:Cor Vos1周目でスティバルはパンクで一度ピットインしたが、ペースを取り戻して先頭に合流。その一方で、ディフェンディングチャンピオンのニールス・アルベール(ベルギー)はスタートから出遅れ、その後もペースは上がらなかった。

レース中盤の4周目に入って先頭からアタックを仕掛けたのはスティバル。一気に後続を引き離したスティバルは独走を開始し、これをファントルノやマルティン・ビーナ(チェコ)、クリスティアン・ホイレ(スイス)、ネイスらが追う展開に。

追走するクラース・ファントルノ(ベルギー)とスヴェン・ネイス(ベルギー) 追走するクラース・ファントルノ(ベルギー)とスヴェン・ネイス(ベルギー)  photo:Cor Vos地元の声援に後押しされるようにペースを上げたスティバルは、後続とのタイム差を20秒にキープ。大きなトラブルに見舞われなかったスティバルはその後もペースを落とさず、最終的にファントルノを21秒引き離してゴールに飛び込んだ。

エリートカテゴリーにおけるチェコ人のアルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)獲得は、1991年のラドミール・シムネク以来2人目。ちなみにシムネクの息子ラドミール・シムネクJr.(チェコ)はこの日8位に入っている。

先頭で最終ストレートにやってきたゼネク・スティバル(チェコ)が両手を広げてゴール先頭で最終ストレートにやってきたゼネク・スティバル(チェコ)が両手を広げてゴール photo:Cor Vos「ここターボルで勝つなんて、本当に信じられないことだ。この勝利は一生もの。沿道にみっちり詰めかけた観客の信じられないぐらいの声援に後押しされたよ」。アルカンシェルに袖を通したスティバルはそう喜びを語る。

スティバルは2005年と2006年のシクロクロス世界選手権U23で優勝。エリートカテゴリーでもその強さを発揮し、2008年から2年連続で2位に入っている。今シーズンはワールドカップで3勝を飾り、チェコ人として初のワールドカップ年間王者に輝いていた。

地元チェコに2つ目の世界タイトルをもたらしたゼネク・スティバル(チェコ)地元チェコに2つ目の世界タイトルをもたらしたゼネク・スティバル(チェコ) photo:Cor Vos表彰台でスティバルの脇を固めたのはベルギー勢。2位には終盤単独で追走していたファントルノ、3位にはスプリントでビーナを破ったネイスが入った。

日本から唯一エリート男子に出場した辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)は7分27秒遅れの49位でフィニッシュしている。

レース展開や選手コメントは大会公式サイトより。


シクロクロス世界選手権2010エリート男子結果
1位 ゼネク・スティバル(チェコ)      1h08'58"
2位 クラース・ファントルノ(ベルギー)      +21"
3位 スヴェン・ネイス(ベルギー)         +38"
4位 マルティン・ビーナ(チェコ)         +40"
5位 フランシス・ムレー(フランス)        +56"
6位 マルティン・ズラマリク(チェコ)      +1'02"
7位 クリスティアン・ホイレ(スイス)      +1'07"
8位 ラドミール・シムネクJr.(チェコ)       +1'18"
9位 ヘルベン・デクネクト(オランダ)      +1'49"
10位 バルト・ウェレンス(ベルギー)      +2'13"
49位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー) +7'27"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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