UCIワールドツアー第3戦アブダビツアーが2月21日から25日まで開催される。個人TTが追加され、山頂フィニッシュで締めくくられる5日間の戦いにコスタ、デュムラン、バルベルデ、キッテル、カヴ、ヴィヴィアーニらが出場する。


個人TTが追加された5日間 最終日は山頂フィニッシュ

砂漠地帯を進む逃げグループ砂漠地帯を進む逃げグループ photo:Kei Tsuji / TDWsport

アブダビツアー2018全体マップアブダビツアー2018全体マップ photo:RCS Sportツール・ド・フランス主催者A.S.O.が手がけるツアー・オブ・カタール(現在はキャンセル)とツアー・オブ・オマーンに続き、ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトがUAE最大都市のドバイを舞台にドバイツアーを初開催したのが2014年のこと。中東第3のステージレースとしての成功を受け、続いてRCSスポルトはドバイの南に位置するUAEの首都アブダビのスポーツカウンシルと手を組んだ。こうして2015年10月にアブダビツアーが初開催。第1回大会はUCIクラス1で、2016年の第2回大会はHC(超級)に昇格。そして、開催時期を他の中東2レースと同じ2月に移した2017年にUCIワールドツアー入りを果たした。現在はこのアブダビツアーが中東で唯一のUCIワールドツアーレースである。

例年4日間の日程で開催されてきたが、第4回大会は5日間に延長。これまでの平坦ステージx3、山岳ステージx1という構成に個人タイムトライアルを追加した。真っ平らなコースを走る前半3日間は完全にスプリンター向きで、総合争いは後半2日間で決まる。新たに追加された個人タイムトライアルは、開発が進むアル・マルヤ島を走る平坦な12.6kmコース。平均スピードは53km/hに達し、優勝タイムは14分前後になる見込みだ。

そして今大会唯一の山岳が最終日の最後の最後に登場する。起伏の少ない半島の真ん中に位置する標高1,025mの岩山ジュベルハフィートに向かって、平均勾配6.6%の登りが全長10.8kmにわたって続く。前半にかけて8%の勾配が続き、残り3km地点で11%の急勾配区間が登場する登りで総合優勝者が決定する。

アブダビツアー2018第5ステージアブダビツアー2018第5ステージ
岩がむき出しになったジュベルハフィートを登る岩がむき出しになったジュベルハフィートを登る photo:Kei Tsuji / TDWsportジュベルハフィートでアタックしたルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)ジュベルハフィートでアタックしたルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji / TDWsport

出場するのは前年比2チーム減の20チーム。FDJを除くUCIワールドツアー17チームと、UCIプロコンチネンタルチームのノボノルディスク、バルディアーニCSF、ガスプロム・ルスヴェロが出場する。選手や大会関係者は毎日宿泊地を変えることなく、2009年からF1アブダビGPが開催されているヤスマリーナサーキットの真上にある5つ星ホテル「ヤス・ヴァイスロイ・アブダビ」に宿泊。そこからスタートとフィニッシュに移動する方式をとっている。

ヤスマリーナサーキットを走るアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)らヤスマリーナサーキットを走るアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)ら photo:RCS Sportコース試走に向かうトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)らコース試走に向かうトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)ら photo:RCS Sport


アブダビツアー2018ステージリスト
2月21日(水)第1ステージ マディーナット・ゼイド〜マディーナット・ゼイド 189km
2月22日(木)第2ステージ ヤスモール〜ヤスビーチ 154km
2月23日(金)第3ステージ ネーションタワー〜ビッグフラッグ 133km
2月24日(土)第4ステージ アルマルヤ・アイランド 12.6km(個人TT)
2月25日(日)第4ステージ アルアイン〜ジュベルハフィート 199km(山頂フィニッシュ)


コスタ、デュムラン、バルベルデ、キッテル、カヴ、ヴィヴィアーニらが出場

優勝トロフィーを囲むデュムラン、ヴィヴィアーニ、バルベルデ、コスタ、カヴェンディッシュ、デニス、アル、キッテル優勝トロフィーを囲むデュムラン、ヴィヴィアーニ、バルベルデ、コスタ、カヴェンディッシュ、デニス、アル、キッテル photo:RCS Sport

2017年にジュベルハフィートの山頂フィニッシュを制し、地元UAEチームに総合優勝をもたらしたルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)は強力な布陣を敷いて連覇に挑む。チームメイトで2015年ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者のファビオ・アル(イタリア)はこのアブダビでシーズンイン。他にもディエゴ・ウリッシ(イタリア)らが揃う。「個人タイムトライアルの追加により今までと違った戦略を組む必要がある。とはいえ登坂時間が25分に達するジャベルジャフィートが勝負の鍵を握ることに変わりはない。チームの地元で連覇を狙うのは簡単なことじゃないけど、チームにはアルやクリストフ、ウリッシが揃っており、モチベーションは高い」とコスタはコメントしている。

1年前にボーナスタイムによる4秒差で総合優勝を逃したイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)や、総合3位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)も出場。個人タイムトライアルが追加された第4回大会はデュムラン向きであると言える。総合優勝の最有力候補に挙げられる世界TTチャンピオンのデュムランは「虹色の世界チャンピオンジャージが出来上がったばかり。素晴らしい出来栄えで、早く着てレースを走りたい。タイムトライアルと山頂フィニッシュが設定されたアブダビツアーは自分にとってパーフェクト。チームには総合を狙うことのできるウィルコ・ケルデルマンもいる」と語る。同じくタイムトライアルを得意とするローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)にとっても得意なレイアウトであると言える。

ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) photo:RCS Sportトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) photo:RCS Sport

37歳になった今も好調で、今シーズンすでに3勝を飾っているアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)や、2017年ツール・ド・フランスのヤングライダー賞サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)らも優勝候補に名前が挙がる。直前のツアー・オブ・オマーンで総合優勝を飾ったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)やセバスティアン・エナオ(コロンビア、チームスカイ)、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)といったピュアクライマーにとって、個人タイムトライアルの追加は不利に働くだろう。

ファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)ファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ) photo:RCS Sportアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:RCS Sport

コスタと同様に地元チームのプレッシャーを受けるアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)は、ツアー・オブ・オマーンの最終ステージで優勝。しかしアブダビではトップスプリンターを相手に戦わなければならない。

2017年大会でステージ優勝を飾っているマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)、カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が再びの成功を狙って出場。ここにエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)やアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)、アンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニCSF)らも加わるため、グランツールさながらのハイスピードバトルが繰り広げられるはずだ。

ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) photo:RCS Sportマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) photo:RCS Sport

text:Kei Tsuji
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