メリダ SCULTURA　マイナーチェンジでより軽くなったオールラウンドレーサー

メリダが誇る軽量レーシングバイクの「SCULTURA」が2018モデルでマイナーチェンジ。プロ選手も使用するハイエンドグレードのCF4フレームが、カーボンレイアップを最適化することで50gの軽量化を果たし、リアブレーキ位置をBB下からシートステーマウントに変更している。

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メリダ SCULTURA TEAM-E (c)ミヤタサイクル
昨年フルモデルチェンジを果たしたエアロロードの「REACTO（リアクト）」と並び、メリダのレーシングラインを担う軽量オールラウンダー「SCULTURA（スクルトゥーラ）」。2006年にデビューした同バイクは現在までにモデルチェンジを重ねること3回、現行モデルですでに4代目となる。

2013年よりランプレ・メリダとともにUCIワールドツアーへ参戦したメリダは、昨シーズンから引き続き今年もバーレーン・メリダをサポート。山岳ステージにおいてはSCULTURAの使用率も高く、特にヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア）はいずれのレースにおいても同バイクを好んで愛用しているほど。昨年のジロ・デ・イタリア総合3位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位、イル・ロンバルディア優勝などの輝かしい成績も、このSCULTURAによってもたらされた。

メリダ SCULTURA 8000-E (c)ミヤタサイクルメリダ SCULTURA 6000 (c)ミヤタサイクル
メリダ SCULTURA 5000（PEARL WHITE） (c)ミヤタサイクルメリダ SCULTURA 5000（MATT PETROL） (c)ミヤタサイクル

軽量バイクならではの高い登坂力や反応性が特長の同バイクだが、SCULTURAと言えばフレームのグレードに応じて、軽量性を徹底的に追求したプレミアムモデルの「CF5」、プロ選手たちが使用するハイエンドモデルの「CF4」、ホビーユース向けの普及モデル「CF2」の3タイプにてラインアップしていた。

そんな中、今回CF4フレームがマイナーチェンジ。カーボンレイアップをより最適化することで従来モデルに対し約50gの軽量化を果たすとともに、プロレースにおけるメンテナンス性を考慮しBB下に配置していたリアブレーキを一般的なシートステーマウントへ変更している。なおCF4フレームの軽量化に伴い、トップグレードのCF5はラインアップより姿を消している。

メリダ SCULTURA 4000（DARK BLUE） (c)ミヤタサイクルメリダ SCULTURA 4000（MATT UD） (c)ミヤタサイクル
メリダ SCULTURA 4100（MATT GREY） (c)ミヤタサイクルメリダ SCULTURA 4100（CLEAR UD BLUE） (c)ミヤタサイクル

シートステーにブレーキマウント用のブリッジが加わったものの、その他のフレーム形状は従来モデルと同様。軽量モデルらしい細身のチュービングと、チューブ後端部をカットした空力性能に優れる同社独自の「NACA FASTBACK」プロファイルを合わせたセミエアロなフレームに仕上がる。加えて扁平形状により振動吸収性を高める「FLEX STAY」テクノロジーを搭載したシートステーにより快適性も担保されている。

昨年モデルではCF4フレーム完成車はシマノデュラエースコンポーネントを搭載した「TEAM」グレードのみだったが、2018ラインアップでは電動式アルテグラ完成車の「8000-E」、機械式アルテグラ完成車の「6000」グレードまでその展開を拡げている。よりリーズナブルなアセンブルでトッププロ選手と同じ高性能フレームを使用できる、魅力的なモデルラインアップと言えよう。

SCULTURAを駆るヴィンチェンツォ・ニーバリ（中央）ほかバーレーン・メリダの選手 (c)CorVos
またミドルグレード帯のCF2フレームは従来モデルと変更はなく、機械式アルテグラ完成車の「5000」、105完成車の「4000」、女性向けジオメトリーとした「4100」の3グレードにて展開される。もちろん2017モデルより登場した、ディスクブレーキ仕様のSCULTURA DISCも引き続きラインアップされる。取り扱いはミヤタサイクル。

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