12月10日に開催されたシクロクロス全日本選手権2日目。最終周回までもつれた今井美穂と坂口聖香、與那嶺恵理による三つ巴の戦いは、接戦スプリントの末に今井の勝利で締めくくられた。


エリート女子スタートエリート女子スタート photo:Kei Tsuji
エリート女子 パワーを問う舗装路の登りエリート女子 パワーを問う舗装路の登り photo:Kei Tsujiエリート女子 シケインに突っ込む先頭パックエリート女子 シケインに突っ込む先頭パック photo:Kei Tsuji

シクロクロッサーにテクニックとパワーを問う野辺山滝沢牧場のホワイトコース。最低気温がマイナス14度まで下がった土曜日よりも寒さは和らぎ、日曜日は最高気温が3度まで上がる暖かい1日に(前日比)。積もった雪が溶け、泥が姿を現わす厳しいコンディションの中でレースは行われた。

女子エリートは28名がスタートを切る。最前列から飛び出し、先頭で第1コーナーに飛び込んだのは坂口聖香(S-Familia)だった。ディフェンディングチャンピオンの坂口には今井美穂(CO2 bicycle)と與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)が続き、1周目に早くも3名のパックが形成される。その後方には西山みゆき(Toyo Frame Field Model)や宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)が続いたが、先頭3名とのタイム差は周回を重ねるたびに広がり続けた。

先頭3名の中で積極的にペースを作ったのは與那嶺。「テクニカルな箇所で自分が一番下手なので、躊躇せずに前で展開しないと勝負できないと思った。パックで走っていてもみんな(3名とも)疲れるコースでしたし、自分が前に出たほうがミスも少なく済みますし」という與那嶺に今井と坂口が付いていく。バイク下車が必要な溝の横断箇所を通過するたびに今井が先を取ろうと加速するも、その度に與那嶺がパワーで前に出る周回が続いた。

エリート女子 先頭を走る今井美穂(CO2 bicycle)と與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)エリート女子 先頭を走る今井美穂(CO2 bicycle)と與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) photo:Kei Tsuji
エリート女子 レースのペースを作る與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)エリート女子 レースのペースを作る與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) photo:Kei Tsujiエリート女子 溝を飛び越え、今井美穂(CO2 bicycle)が先頭に出るエリート女子 溝を飛び越え、今井美穂(CO2 bicycle)が先頭に出る photo:Kei Tsuji
エリート女子 ピットエリアを通過する先頭パックエリート女子 ピットエリアを通過する先頭パック photo:Kei Tsujiエリート女子 先頭パックを率いる與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)エリート女子 先頭パックを率いる與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) photo:Kei Tsuji
エリート女子 1周目から先頭パックを率いる與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)エリート女子 1周目から先頭パックを率いる與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) photo:Kei Tsuji

與那嶺、今井、坂口が先頭パックを形成しながら5周回のレースは後半へと入っていく。残り2周に入ると坂口が前に出るシーンも増え始め、まさに三つ巴の様相を呈する。3名による走行が崩れたのは最終周回に入ってからだった。

「自分がどこで前に出れるかずっと考えていました。一つのミスが勝敗を大きく左右するレース。最終周回の溝の箇所は自分が一番速かったので、そこで行こうと思っていた」という今井が加速。一旦は距離が開いたものの再び先頭は3名に戻る。

すると、キャンプ場のテクニカルなコーナーで與那嶺が転倒して脱落した。「自分のパワーを生かせる長い登りがなくて、アタックしてもコーナー2つ3つで詰められてしまう。特にバイクを降りるセクションは2人のほうが上手く、最終周回で前に出られたタイミングで自分がミスしてしまった」と、3位に甘んじた與那嶺。

先頭でフライオーバーを抜けた今井に坂口が並んだが、続く段差で今井が先頭を再び奪った。「自分しか乗車でクリアできない段差で行くしかないと思っていた」という今井が坂口を引きつれながら舗装路を抜け、先頭で最終コーナーを曲がってスプリント。坂口が並んだものの差しきれず、今井が先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。

エリート女子 先頭パックが崩れないまま最終周回に向かうエリート女子 先頭パックが崩れないまま最終周回に向かう photo:Kei Tsuji
エリート女子 先頭パックを率いる與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)エリート女子 先頭パックを率いる與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) photo:Kei Tsujiエリート女子 最終周回に仕掛けた今井美穂(CO2 bicycle)エリート女子 最終周回に仕掛けた今井美穂(CO2 bicycle) photo:Kei Tsuji
エリート女子 最終周回のフライオーバーで坂口聖香(S-Familia)が今井美穂(CO2 bicycle)に並ぶエリート女子 最終周回のフライオーバーで坂口聖香(S-Familia)が今井美穂(CO2 bicycle)に並ぶ photo:Kei Tsuji

「今井選手の呼吸を聞きながら走っていたのですが、最後は苦しそうだったので仕掛けました。独走に持ち込みたかったのですが、今井選手を切り離すこともできずに力負けしてしまった」。今シーズン2戦目ながら大一番で接戦を繰り広げ、惜しくも連覇を逃した坂口は語る。

「楽しかった。やっぱり野辺山大好きです」と笑う今井。シクロクロスを始めたきっかけとなった野辺山で、全日本の頂点に上り詰めた今井は「昨日の夜は、これまで出た5回の全日本選手権の中で一番よく眠れました。リラックスして、いい緊張感で臨めた。大好きな野辺山で、待ってましたという(路面の悪い)コンディションで、勝つしかなかった」と語り、全日本チャンピオンジャージと金メダル、そして特製の巨大カウベルを受け取った。

エリート女子 最終スプリントを繰り広げる坂口聖香(S-Familia)と今井美穂(CO2 bicycle)エリート女子 最終スプリントを繰り広げる坂口聖香(S-Familia)と今井美穂(CO2 bicycle) photo:Kei Tsuji
エリート女子 スプリントでフィニッシュに飛び込む坂口聖香(S-Familia)と今井美穂(CO2 bicycle)エリート女子 スプリントでフィニッシュに飛び込む坂口聖香(S-Familia)と今井美穂(CO2 bicycle) photo:Kei Tsujiエリート女子表彰台エリート女子表彰台 photo:Kei Tsuji
女子エリート結果
1位今井美穂(CO2 bicycle)46’39”
2位坂口聖香(S-Familia)
3位與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)+28”
4位宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)+1’43”
5位西山みゆき(Toyo Frame Field Model)+1’53”
6位唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)+3’34”
7位上田順子(ダム部)+3’59”
8位中村千佳(Live GARDEN BiciStelle)+4’23”
9位西形舞(TRC PanamaReds)+4’24”
10位松本璃奈(TEAM GRM)+4’25”
text:Kei Tsuji, So Isobe
photo:Kei Tsuji
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