開幕迫るダウンアンダー　デーヴィスがアスタナジャージで連覇を狙う

2009年のツアー・ダウンアンダー総合優勝者のアラン・デーヴィス（オーストラリア）が、開幕迫る2010年大会への抱負を語った。デーヴィスはアスタナのエーススプリンターとして出場。第12回大会は例年にも増して激しいスプリント勝負が期待出来そうだ。

2009年ツアー・ダウンアンダー総合優勝者のアラン・デーヴィス（オーストラリア） クイックステップを離脱したデーヴィスがアスタナに移籍することは先日お伝えした通り。この度、正式にアスタナ移籍が発表され、1月17日に開幕するツアー・ダウンアンダーで早くもアスタナジャージでシーズンデビューすることになった。

デーヴィスは2009年のツアー・ダウンアンダーでステージ3勝を飾り、総合優勝を飾った俊敏なスプリンター。もちろん2010年の第12回大会にはアスタナのエーススプリンターとして出場。史上初の大会連覇を狙う。

ダウンアンダーのレース公式サイトの中でデーヴィスは、レースの意気込みを以下のように語っている。

「ディフェンディングチャンピオンはスポーツに種目に関係なく大きなプレッシャーを受けるもの。例年通り、ツアー・ダウンアンダーでシーズンをスタートさせることを楽しみにしている。まずはステージ優勝を飾りたい」

また、アスタナでの役割に関してデーヴィスは「スプリントで勝利を狙うこと。ワンデークラシックやステージレースで勝利数を重ねたい」とコメント。心機一転エーススプリンターとして2010年シーズンを闘うデーヴィスは、以下のように目標を語った。

「ミラノ〜サンレモがシーズン前半最大の目標。ツール・ド・フランス出場も視野に入れており、アルベルト（コンタドール）とツールについて軽く意見を交わし、ともに出場することで一致した。もちろんチームの最優先事項はアルベルトの総合成績だが、僕向きのステージがあれば勝利を狙いたい。数年のうちにマイヨヴェールに挑戦したいと思っている。ポイント賞争いは完全に僕のレーシングスタイルに合っているからね。あと（オーストラリアで開催される）ロード世界選手権が僕向き。過去2年間の世界選は体調不良で欠場しているから、何とか調子を合わせて挑みたい」

ダウンアンダーにはデーヴィスの他にも2006年ツール覇者のオスカル・ペレイロ（スペイン）やアンドレー・グリブコ（ウクライナ）らが出場。新体制で生まれ変わったアスタナが、チームコロンビア・HTCやレディオシャックなどの強豪に挑む。

ツアー・ダウンアンダー2010アスタナ出場メンバー
アラン・デーヴィス（オーストラリア）
オスカル・ペレイロ（スペイン）
ヴァレリー・ドミトリエフ（カザフスタン）
アンドレー・グリブコ（ウクライナ）
ホセ・フフレ（スペイン）
ヘスス・エルナンデス（スペイン）
ゴラツド・スタンゲリ（スロベニア）

text:Kei Tsuji