10月17日、東京・目黒にある自転車文化センターにてバーレーン・メリダのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、アントニオ・ニーバリ(イタリア)、ブレンド・コープランドGMを招いたサイン会&トークショーが開催された。



東京・目黒にある自転車文化センターでバーレーン・メリダ来日イベントが開催された東京・目黒にある自転車文化センターでバーレーン・メリダ来日イベントが開催された
過去に3大ツール総合制覇を成し遂げており、先日もイル・ロンバルディアで勝利したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)と弟のアントニオ・ニーバリ(イタリア)、ブレンド・コープランドGMを招いたサイン会&トークショーが東京・目黒にある自転車総合ビル1階、自転車文化センターで開催された。

MCはイタリア人として日本でサイクリングイベントに携わるマルコ・ファヴァロさん。トークショー前には「質問はイタリア語でお願いします」とイタリアンジョークも飛び出すような和やかな雰囲気の中、トークショーがスタートした。基本的にファヴァロさんが質問しニーバリ兄弟やコープランドGMが答えるスタイルで会は進んだ。ここではトークの内容をダイジェストで紹介しよう。

バーレーン・メリダのチームリーダーを務めるヴィンチェンツォ・ニーバリバーレーン・メリダのチームリーダーを務めるヴィンチェンツォ・ニーバリ 今年のブエルタで頭角を表したアントニオ・ニーバリ今年のブエルタで頭角を表したアントニオ・ニーバリ

MCを務めたマルコ・ファヴァロさんMCを務めたマルコ・ファヴァロさん NIPPO(日本舗道)でスタッフ経験もあるブレンド・コープランドGMNIPPO(日本舗道)でスタッフ経験もあるブレンド・コープランドGM


最初の質問は先日勝利したイル・ロンバルディアの勝利の要因。「ブエルタが終わって身体が非常に疲れていた。そのためエネルギーを貯めること、要するに休むことが大切だった。少し休んだら本当に調子が良かったので、いい流れでレースを迎えることができた。」とヴィンチェンツォ・ニーバリが答えてくれた。

そこからは「何故痩せているのか?」「シーズン中に食べるものは?」などサイクルロードレースにおける素朴な質問が続く。因みに何故痩せているのかというと、チームシェフが厳しいカロリーコントロールをしているからとのことで、シーズン中の食事はチーズやジェノベーゼなど様々な味のパスタと食べるとのこと。アントニオはペペロンチーノが好きでパスタに飽きるとご飯も食べるそうだ。

ニーバリのゼッケンにサインをゲットニーバリのゼッケンにサインをゲット ボトルなどにもサインをしてくれるボトルなどにもサインをしてくれる


ここでブレンド・コープランドGMの紹介が入る。コープランドGMはもともと日本のチームであるNIPPO(日本舗道)でツール・ド・北海道、ツアー・オブ・ジャパン、ジャパンカップにも参加した選手。今でも日本は大好きで特に寿司が好きとのことだ。そんなコープランドGMはニーバリ兄弟について「ヴィンチェンツォはバーレーン・メリダの要。アントニオに関しては、最初ブエルタに出走させるか悩んだが、大活躍してくれて、走らせてよかったと思う。これからに期待している」という。

兄弟の関係について聞かれると、「喧嘩ばっかりだ」と冗談を言いながらも「2人共仲がいい。グループをまとめる統率力があり、チームにとって2人の存在は大きな宝だ」とコメントした。また、ヴィンチェンツォは特技のダウンヒルの秘密について聞かれると、「生まれてからずっと自転車に乗っている。それにマウンテンバイクも大好きでバランス能力を養ってくれる」という。実際にヴィンチェンツォは楽屋でマウンテンバイクのカタログばかり見ていた、とファヴァロさんが報告してくれた。

サイン後にはニーバリ兄弟と記念撮影してもらえるサイン後にはニーバリ兄弟と記念撮影してもらえる
ここからは会場の参加者からの質問に答えるコーナー。最初に質問権を得た女性は流暢なイタリア語で質問。「小さい頃は他のスポーツをやっていたか?」との質問に、アントニオは「ニーバリ家には自転車しかない。学校のバスケットは好きだったが、上手くなかったので自転車になった」ということだ。

またチームメイトの新城幸也について聞かれると、ヴィンチェンツォは「彼はツール、僕はジロとブエルタ。同じレースに出ることがないため分からない」とのことだが、アントニオはシーズンの前半ずっと一緒のレースだったこともあり、「彼は速いし、集団コントロールが上手い。日本人らしい勤勉な選手だ」と教えてくれた。

トークショーが終わるとサイン会と写真撮影。参加者の方々は思い思いのアイテムにサインを貰っていた。会場の入り口にはサインを貰う用のバーレーン・メリダグッズの販売所も開設されているため、その場でアイテムを購入することも可能だ。サイン後には自身の携帯やカメラで個別の記念撮影もしてくれるためファンの方々にとっては一生の思い出になったことだろう。

text&photo:Kosuke.Kamata


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