ボントレガー Velocis MIPS　より安全性を高めたプロユースのハイエンドヘルメット

2017/08/10(木) - 15:58

トレック・セガフレードの選手らも愛用するボントレガーのハイエンドヘルメット「Velocis（ヴェロシス）」。高い通気性と空力性を両立するこのモデルが、シェル形状にアップデートを加え性能を向上させるとともに、頭部へのダメージを軽減するテクノロジーMIPSを搭載した新モデルとして登場した。

ボントレガー Velocis MIPS Asia Fit（Viper Red） (c)トレック・ジャパン
ボントレガーのロード用ヘルメットにおいて、エアロダイナミクスを追求した「Ballista（バリスタ）」とともに、ハイエンドラインを担う「Velocis（ヴェロシス）」。トレック・セガフレードの選手らも自身の好みやレースのコースレイアウトによってこの2つを使い分ける、プロレベルの性能を有した高機能ヘルメットである。

今回のアップデートによりシェル形状は大きく形を変えることに。Ballistaにも通ずる、現在のトレンドとも言える丸みを帯びたセミエアロなシェイプを獲得した。後部にかけて流れるようなアウトラインを描く帽体は、整流効果を高めエアロダイナミクス向上に貢献している。

新たにMIPSを搭載したシェル内側。快適性を高める37.5フィットパッドが採用される (c)トレック・ジャパン

サイドのベンチレーションホールにはサングラスポートも設けられる (c)トレック・ジャパン

サイクリストには馴染みの深いBOAクロージャーシステムをフィッティングに採用 (c)トレック・ジャパン

ワイヤーを巻き取ることで締め上げる方式となる (c)トレック・ジャパン

従来モデルでは細かく設けられていたベンチレーションホールは、今回数を減らしつつも開口部を広くデザインすることで、効率的に風を取り込む設計へ進化している。エアフローを追求した内側のチャンネルを通り、空気が頭とシェルの間を流れることで高い冷却性能を生み出している。これら空力性、通気性を最大限発揮するよう、各所のデザインはCFD解析により最適化され決定している。

フィッティングには今回新たにBOAクロージャーシステムを採用したのも大きなポイントだ。シューズのフィッティングシステムとして、皆さんご存知のBOAダイヤルを後頭部に配置し、ワイヤーを巻き取ることで締め上げていくフィッティング方法となっている。柔軟性のあるワイヤーは頭部の形にピッタリ沿って締め上げてくれるため、従来よりも高いフィット感をもたらしてくれる。上下の位置も4段階で調節が可能なため、好みによって変更できる。

ボントレガー Velocis MIPS Asia Fit（Black） (c)トレック・ジャパン

ボントレガー Velocis MIPS Asia Fit（White） (c)トレック・ジャパン

ボントレガー Velocis MIPS Asia Fit（Visibility） (c)トレック・ジャパン

ボントレガー Velocis MIPS Asia Fit（Vice Pink） (c)トレック・ジャパン

また製品名にもある通り、安全性を高めるテクノロジー「MIPS」が新たに搭載となった。頭部と接するシェル内側に可動するシートを配置することで、落車の際にシートがずれることで、頭部が受けるダメージを低減するよう機能してくれるというものだ。MIPSシートに付くフィットパッドには最新の吸湿速乾繊維である「37.5」テクノロジーが使用され、汗をかいても高い快適性を保ってくれる。

サイドのベンチレーションホールにはサングラスポートも設けられ、アイウェアがズレ落ちることなく収納できるよう利便性も高めている。別売りの着脱式NeoVisorも使用可能だ。全5カラーで展開し、サイズはS/MとM/Lの2種類が揃う。Viper Red、White、Visibilityの3カラーにはドレスアップ用にトレック・セガフレードのステッカーキットも付属する。また、国内販売モデルはAsia Fitデザインとなる。価格は25,000円（税込）。