アメリカ・ユタ州を駆け巡るツアー・オブ・ユタ(UCI2.HC)が現在開催中。NIPPOヴィーニファンティーニの小石祐馬も出場している本レースを、昨日開催された第4ステージまでのダイジェストで紹介します。
アメリカ西部のユタ州にて開催されているツアー・オブ・ユタ (c)CorVos
アメリカ西部に位置するユタ州で7月31日から8月6日までの7日間で開催されているツアー・オブ・ユタ。2010年に初開催を迎えた新しい北米レースであり、山岳コースが多く含まれている特徴を持つ。
過去にはリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ)やヨハン・チョップ(スイス)、ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、現キャノンデール・ドラパック)、ラクラン・モートン(オーストラリア、現ディメンションデータ)といったクライマーが優勝しており、今年も2つの山頂フィニッシュに加え、第3ステージでは9kmの登坂個人TTが行われた。
出場するUCIワールドチームはBMCレーシングのみだが、ユナイテッドヘルスケアや、若手有望株を多く揃えるアクセオン・ハーゲンスバーマン、ホロウェスコ・シタデルレーシングチームに加え、ラリー・サイクリングといった実力を備えるアメリカンチームが勢揃い。NIPPOヴィーニファンティーニは昨年に続く出場であり、日本人選手としては小石祐馬が参戦中だ。
第1ステージの集団スプリントを制したのは、タイ・マグナー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム) (c)CorVos
2級山岳の山頂フィニッシュを制したブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) (c)CorVos
標高2347mのカテゴリー山岳を2回超える開幕ステージは集団スプリントに持ち込まれ、早めのタイミングからもがいたタイ・マグナー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム)が勝利する。
総合が動いたのは翌第2ステージからで、2級山岳頂上フィニッシュに向けて出入りの激しいアタック合戦が繰り広げられた末に、ゴールスプリントでブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)が勝利。総合首位のマグナーが早々に遅れたため、ステージ2位のセップ・クス(アメリカ、ラリーサイクリング)がリーダーに浮上している。
続く第3ステージは獲得標高525m、平均勾配6%弱の登りを9kmに渡って登る個人タイムトライアルでは更に総合が動く。平均424w、平均スピード29.216km/hで踏み続けたロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング)が2位に13秒差で勝利し、チームメイトからリーダージャージを受け継いだ。
第3ステージは個人タイムトライアル。ラリーサイクリングのロブ・ブリットン(カナダ)がステージ優勝するとともに、リーダージャージを獲得した (c)CorVos
第4ステージは集団スプリントとなり、ジョン・マーフィー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム)が制した (c)CorVos
第4ステージは再びスプリンターたちが激しく火花を散らした末に、ゴール前で猛加速をみせたジョン・マーフィー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム)が勝利して、ブリットンは危なげなくジャージをキープ。ステージ49位で終えたブリットンのSTRAVAログによれば、スプリント中の最高速度は74km/h。
翌第5ステージはゴール直前にKOMを2回クリアし、標高差500mのダウンヒルを経てフィニッシュするアタッカー向きレイアウトで、第6ステージは98kmと短距離ながら、後半15kmは山頂目がけて登りっぱなしの厳しい登坂コースが待ち受ける。最終ステージも登りを含む周回コースだが、集団スプリントが見込まれており総合争いは6日目に決する見込みだ。
第4ステージを終え総合首位にたつロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング) (c)CorVos

アメリカ西部に位置するユタ州で7月31日から8月6日までの7日間で開催されているツアー・オブ・ユタ。2010年に初開催を迎えた新しい北米レースであり、山岳コースが多く含まれている特徴を持つ。
過去にはリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ)やヨハン・チョップ(スイス)、ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、現キャノンデール・ドラパック)、ラクラン・モートン(オーストラリア、現ディメンションデータ)といったクライマーが優勝しており、今年も2つの山頂フィニッシュに加え、第3ステージでは9kmの登坂個人TTが行われた。
出場するUCIワールドチームはBMCレーシングのみだが、ユナイテッドヘルスケアや、若手有望株を多く揃えるアクセオン・ハーゲンスバーマン、ホロウェスコ・シタデルレーシングチームに加え、ラリー・サイクリングといった実力を備えるアメリカンチームが勢揃い。NIPPOヴィーニファンティーニは昨年に続く出場であり、日本人選手としては小石祐馬が参戦中だ。


標高2347mのカテゴリー山岳を2回超える開幕ステージは集団スプリントに持ち込まれ、早めのタイミングからもがいたタイ・マグナー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム)が勝利する。
総合が動いたのは翌第2ステージからで、2級山岳頂上フィニッシュに向けて出入りの激しいアタック合戦が繰り広げられた末に、ゴールスプリントでブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)が勝利。総合首位のマグナーが早々に遅れたため、ステージ2位のセップ・クス(アメリカ、ラリーサイクリング)がリーダーに浮上している。
続く第3ステージは獲得標高525m、平均勾配6%弱の登りを9kmに渡って登る個人タイムトライアルでは更に総合が動く。平均424w、平均スピード29.216km/hで踏み続けたロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング)が2位に13秒差で勝利し、チームメイトからリーダージャージを受け継いだ。


第4ステージは再びスプリンターたちが激しく火花を散らした末に、ゴール前で猛加速をみせたジョン・マーフィー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム)が勝利して、ブリットンは危なげなくジャージをキープ。ステージ49位で終えたブリットンのSTRAVAログによれば、スプリント中の最高速度は74km/h。
翌第5ステージはゴール直前にKOMを2回クリアし、標高差500mのダウンヒルを経てフィニッシュするアタッカー向きレイアウトで、第6ステージは98kmと短距離ながら、後半15kmは山頂目がけて登りっぱなしの厳しい登坂コースが待ち受ける。最終ステージも登りを含む周回コースだが、集団スプリントが見込まれており総合争いは6日目に決する見込みだ。

第1ステージ 7月31日 ローガン〜ローガン(211.2km)
1位 | タイ・マグナー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム) | 4h56'49" |
2位 | クリストファー・ローレス(イギリス、アクセオン・ハーゲンスバーマン) | |
3位 | トラヴィス・マケイブ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) | |
4位 | ミーケル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
5位 | マーティン・エルミガー(スイス、BMCレーシング) |
第2ステージ 8月1日 ブリンガムシティ〜スノーベーシンリゾート(151km)
1位 | ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) | 3h38'12" |
2位 | セップ・クス(アメリカ、ラリーサイクリング) | |
3位 | ジェームス・ピッコリ(カナダ、エレベート・KHSプロサイクリング) | +02" |
4位 | フランシスコ・マンセボ(スペイン、ハンガー15バイシクル) | |
5位 | カイル・マーフィー(アメリカ、サイランス・プロサイクリング) |
第3ステージ(個人TT) 8月2日 ビッグコットンウッドキャニオン(9km)
1位 | ロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング) | 18'29" |
2位 | セルゲイ・トヴェトコフ(ルーマニア、ジェリーベリーp/bマキシス) | +13" |
3位 | ガヴィン・マニオン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) | +26" |
4位 | ジョセフ・ロスコフ(アメリカ、BMCレーシング) | |
5位 | ジウリオ・チッコーネ(イタリア、バルディアーニ・CSF) | +30 |
第4ステージ 8月3日 サウスジョーダンシティ(201.1km)
1位 | ジョン・マーフィー(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム) | 4h22'23" |
2位 | アルフレッド・ロドリゲス(メキシコ、エレベート・KHSプロサイクリング) | |
3位 | ミーケル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
4位 | コリン・ジョイス(アメリカ、ラリーサイクリング) | |
5位 | パオロ・シモン(イタリア、バルディアーニ・CSF) |
個人総合成績(第4ステージ現在)
1位 | ロブ・ブリットン(カナダ、ラリーサイクリング) | 13h15'55" |
2位 | ガヴィン・マニオン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) | +26" |
3位 | セルゲイ・トヴェトコフ(ルーマニア、ジェリーベリーp/bマキシス) | +28" |
4位 | カイル・マーフィー(アメリカ、サイランス・プロサイクリング) | +34" |
5位 | ネルソン・パウエルス(アメリカ、アクセオン・ハーゲンスバーマン) | +38" |
6位 | ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) | +44" |
7位 | タイラー・エイセンハート(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム) | +58" |
8位 | ロビン・カーペンター(アメリカ、ホロウェスコ・シタデルレーシングチーム) | +59" |
9位 | ジョナサン・クラーク(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) | +1'00" |
10位 | セップ・クス(アメリカ、ラリーサイクリング) | +1'02" |
text:So.Isobe
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