Jプロツアー第12戦となる「第1回JBCF大田原クリテリウム」が開催され、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が優勝。女子は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今シーズン20勝目を挙げた。



会場に姿を見せた増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)と握手会場に姿を見せた増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)と握手 photo:Satoru Katoゆるキャラの「よいちくん」と「ともなりくん」も登場ゆるキャラの「よいちくん」と「ともなりくん」も登場 photo:Satoru Kato

3月の宇都宮、6月の那須に続き、今年3度目の栃木県開催となるJプロツアー。2日連続開催の初日は、宇都宮から北へ車で約1時間ほどの場所に位置する大田原市でのクリテリウムだ。

大田原市の野崎第一工業団地の公道に設定された1周2.5kmのコースは、1km近い長いストレート2本と4つの直角コーナーを含むフラットな長方形。

7月19日に梅雨明けした関東地方だが、その後は梅雨時のような天気が続いている。当日は朝から雨が降り続き、午前中に行われたP1クラスタの予選は雨の中のレースとなった。決勝が行われた午後になって雨はやんだものの、湿度が高く蒸し暑い一日となった。

集団スプリントを制した小野寺玲が今季初優勝

P1クラスタは2組に分けて行われた予選を勝ち上がった92名が、26周65kmの決勝に進んだ。スタート直後からアタックが繰り返されるが、半周ともたずに吸収される事を繰り返す。

レース序盤 アタックが繰り返され蛇行する集団レース序盤 アタックが繰り返され蛇行する集団 photo:Satoru Kato長いストレートで横に広がる集団長いストレートで横に広がる集団 photo:Satoru Kato
11周目 単独で飛び出した阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)11周目 単独で飛び出した阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Katoレース終盤 マトリックスパワータグが逃げる阿部を追うレース終盤 マトリックスパワータグが逃げる阿部を追う photo:Satoru Kato

11周目、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が単独アタック。集団に10秒ほどの差をつけて先行する。この直後、集団中ほどで落車が発生。およそ半数が巻き込まれるなどして足止めされてしまった事から、12周目にレースが止められた。幸いケガ人はなく、周回数を3周減らした上で、阿部が10秒リードの状態でレースが再開した。

再スタート後は阿部と集団との差は最大で30秒以上まで開く。レースが終盤に入ると、マトリックスパワータグが集団コントロールを開始。1周につき5秒ずつ阿部との差を詰め、残り2周で吸収する。

残り2周で集団に吸収される阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)残り2周で集団に吸収される阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato最終周回 各チームが列車を組んで上がってくる最終周回 各チームが列車を組んで上がってくる photo:Satoru Kato

スプリントに入った小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)を鈴木譲がガッツポーズで見送るスプリントに入った小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)を鈴木譲がガッツポーズで見送る photo:Satoru Kato最終周回に入ると、集団内ではシマノレーシングや那須ブラーゼンなども列車を組んで前にあがってくる。スプリントに向けた各チームの思惑と共に、勝負は残り150mの最終コーナーへ。

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が先頭で最終コーナーを通過し、それを受けた小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)がスプリント開始。吉田隼人(マトリックスパワータグ)、水谷翔(シマノレーシング)が追いすがるが、小野寺に届く勢いはない。すでに勝利を確信した鈴木のガッツポーズを背に、小野寺が「オノデライダー」ポーズを決めてゴールした。

「オノデライダーポーズ」を決める小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)「オノデライダーポーズ」を決める小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
「この人数(6人)で出来る一番強い走りが出来たと思います。」と小野寺。「今日は少数のスプリント勝負になる事を想定し、スプリント力がある自分で勝負する作戦でした。アベタカ(阿部嵩之)さんが逃げたのは予定外の事だったのですが、独走力があるのでうまくマトリックスに足を使わせた事も良かったと思います。レースの中断がありましたが、そのおかげでアベタカさんの逃げが長く続いた事も良い方向に影響したと思います。イレギュラーな事が色々ありましたが、臨機応変に対応出来た事が今回の勝因だと思います」と、レースを振り返った。

P1クラスタ 表彰式P1クラスタ 表彰式 photo:Satoru Kato小野寺玲と握手する宇都宮ブリッツェン清水監督小野寺玲と握手する宇都宮ブリッツェン清水監督 photo:Satoru Kato

この日は療養中の増田成幸が会場に姿を見せていたが、「いいもの見せてもらったと言ってました。増田さんがいなくなって今季は苦しい展開が続いていましたが、僕ら若手が頑張って活躍する事で、増田さんがチームに戻ってきやすくなると思っています」と話した。



Fクラスタ 唐見実世子が20勝目

F レース序盤に5人が先行するF レース序盤に5人が先行する photo:Satoru KatoF 最終周回に牽制しあう唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と中村妃智(日本体育大学)F 最終周回に牽制しあう唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と中村妃智(日本体育大学) photo:Satoru Kato

F 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季20勝目F 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季20勝目 photo:Satoru Kato
女子のFクラスタは12周30km。レース序盤、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE)、西加南子(LUMINARIA)、中村妃智、古山稀絵(日本体育大学)の5人が先行する。終盤までに唐見と中村の2人に絞られ、スプリント勝負で唐見が中村を下して優勝。今季20勝目を挙げた。



E1 浜田大雅(EQADS)が優勝E1 浜田大雅(EQADS)が優勝 photo:Satoru KatoE2優勝 奥澤優也(AutoBahnGotemba)E2優勝 奥澤優也(AutoBahnGotemba) photo:Satoru Kato

E3・1組 表彰式E3・1組 表彰式 photo:Satoru KatoE3・2組優勝 篠原輝利(ボンシャンス)E3・2組優勝 篠原輝利(ボンシャンス) photo:Satoru Kato
H3
大田原クリテリウム 結果
P1(65km)
1位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間32分20秒
2位 吉田隼人(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 水谷 翔(シマノレーシング)
4位 下島将輝(那須ブラーゼン) +1秒
5位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
6位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
F(30km)
1位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 47分27秒
2位 中村妃智(日本体育大学) +1秒
3位 吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE) +59秒
E1(32.5km)
1位 浜田大雅(EQADS) 45分13秒
2位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0秒
3位 松木健治(VC VELOCE) +15秒
4位 岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)
5位 森田裕紀(Link TOHOKU)
6位 武井 裕(アーティーファクトレーシングチーム)
E2(30km)
1位 奥澤優也(AutoBahnGotemba) 43分43秒
2位 本田将矢(ブラウ・ブリッツェン) +0秒
3位 森栄晃彦(パラティアムTOKYO)
4位 井出貴士(サイタマサイクルプロジェクト) +1秒
5位 渋谷秀俊(クラブ二輪俱)
6位 島立孫行(Honda栃木JET)
E3・1組(20km)
1位 古谷 寛世(GROWING Racing Team) 28分47秒
2位 西石垣 誠友(サイクルフリーダム・レーシング) +0秒
3位 菊川 実紀(Roppongi Express)
4位 五十嵐 洸太(横浜高校自転車競技部)
5位 黒澤 章雄(RIDE Freaks)
6位 平井 光介(TEAM YOU CAN)
E3・2組(20km)
1位 篠原 輝利(ボンシャンス) 28分47秒
2位 藤家 広大(OYAMA STARPLEX) +0秒
3位 椎貝竜哉(じてんしゃの杜)
4位 今井 雄一(Team 自転車処 風輪)
5位 高杉 知彰( PROJECT-Y) +1秒
6位 國見 洋光 (Roppongi Express)
text&photo:Satoru Kato

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